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1億年前の恐竜時代の植物が内包されたアンバー、ビルマ琥珀(Amber)/【ot2215】
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こちらは希少なビルマ琥珀です。バーマイト、あるいはブルマイトと呼ばれるビルマの琥珀は、やや黄色がかった色をしていて、しばしば植物片や昆虫を内包しています。こちらの標本にも、シダ類と思しき植物の葉が保存されています。
20世紀のはじめ、ビルマ(現ミャンマー)の北部の探鉱で発見され、当時は、漸新世(ぜんしんせい、およそ3400万年前から2300万年前)の化石だと思われていましたが、最近のロンドン自然史博物館の標本を調べ直した結果、およそ1億年前の化石であることが判明したのです。1億年前といえば大地を恐竜が闊歩していた白亜紀という時代で、琥珀の内部に含まれている植物片もその時代のものになります。
ビルマ琥珀は、他産地の琥珀と比べても、かなり古い部類です。有名どころの年代を紹介すると、ドミニカ産はおよそ3000万年前、バルト海産はおよそ4000万年前になります。ビルマ琥珀より古いのは、レバノン産やワイト島(イギリス)産等です。1億年前の地球については、コラム「地球のタイムスケール」を参考にしてください。100のところが1億年前になります。
透明度が高く、内包物のシルエットをはっきりと捉えることが可能です。
およそ2センチ前後です。内包物をよく見るにはルーペが必要です。
後方よりライトを当てると、ご覧のように内包物がシルエットとして浮かび上がります。植物片が透明度に応じて透けていることが分かります。いかに上質の保存状態を維持しているかお分かりいただけることでしょう。
100円玉とほぼ同じ長さです。
商品スペック
商品ID | ot2215 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 1億年前の恐竜時代の植物が内包されたアンバー、ビルマ琥珀(Amber) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.1cm×1.2cm×厚0.5cm |
商品解説 | 1億年前の恐竜時代の植物が内包されたアンバー、ビルマ琥珀(Amber) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。