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フレッシュなかんらん石が美しい、そしてデカい!!手のひらサイズの大判。ケニヤ産のパラサイト隕石(本体防錆処理済み)。/【ot2092】
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こちらはケニア共和国、セリコにて2016年に発見された石鉄隕石をスライスカットして防錆処理を施したコレクションアイテム、パラサイト隕石です。パラサイト隕石は世界で最も美しい隕石と言われることも。ご覧の通り、美しい淡黄色の模様が最大の特徴です。かんらん石というのは、フレッシュな場合には透明度が高く、光を通します。この写真は光を後方から当てて撮影したものですが、黄色のかんらん石が光を通していることがお分かりでしょうか。良い状態のかんらん石はペリドットと呼ばれる宝石に加工されます。ご覧のように光を通すだけでなく、輝いています。普段は黒っぽいかんらん石が、光を当てると、まるで性格が豹変したかのように、輝き出すダイナミックな変化こそが、パラサイトにやみつきになる理由ではないでしょうか。
パラサイト隕石は世界中で発見されていますが、ケニア共和国セリコ産の標本は2016年に発見された、かなり新しい標本です。風化があまり進んでいないのが特徴で、太陽やライトにかざすと、かんらん石が淡黄色に輝きます。右下などは緑っぽい感じがありますね。非常にフレッシュな場合はこのように淡黄色あるいは、緑っぽく見えます。落下して長年放置されていると徐々に風化進み、傷んできて、ぼろぼろになってしまいます。
ちなみに、かんらん石の間を埋める基質のような存在が、鉄とニッケルの合金です。およそ1:1の割合で混ざりあった合金です。いったいなぜ、このような美しくも不思議な模様が出来上がったのでしょう。それを知るには、この隕石の起源を知る必要があります。
よく「隕石の起源」という言い方をします。私も最初に耳にしたときは「どゆこと?」と思いましたが、これはOrigin of meteoriteという英語を訳しているため、ちょっと理解しにくい表現に仕上がっているのかも知れません。要は「その隕石はどこから来た?その隕石はもとはどこの岩石だったか?」という意味になります。パラサイトの起源は、火星と木星の間にある無数の小惑星が存在する小惑星帯のいずれかの小惑星のコアとマントルの境界付近にあると言われています。最近の仮説では、小惑星が爆発した後、コアとマントルが衝突して生まれたとも言われます。
かんらん石がマントル起源で、鉄ニッケルがコア(核)起源というわけです。そして、このパラサイトという名前ですが、これはドイツの1772年にシベリアで見つかった石鉄隕石について最初に記載したドイツの医師で、自然科学に造詣が深かったサイモン・ピーター・パラス氏に由来しています。名字にsiteをつけた格好ですね。実は人の名前が由来になっていたのです。
こちらのケニア共和国セリコ産のパラサイトは最もあたしいパラサイトの一つといえます。低風化で美しいかんらん石が素晴らしい輝きを放っています。かんらん石は英語でオリビン(Olivin)と書きます。その色がオリーブ色に似ていたことから、名付けられました。モース硬度は7とかなりの強度があり、高圧下で生成されます。緑っぽい美しいものは、宝石ペリドットとして加工されるなど、非常に美しい鉱物です。
ぜひ、光にかざして御覧ください。このかんらん石の輝きは見ものです。
100円玉との比較。かなり大きなパラサイトです。手のひらサイズと申し上げても過言ではありません。表面には薄く防錆用のコーティングが施されています。鉄ニッケルが錆びないようにとの配慮です。
商品スペック
商品ID | ot2092 |
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学名 | フレッシュなかんらん石が美しい、そしてデカい!!手のひらサイズの大判。ケニヤ産のパラサイト隕石(本体防錆処理済み)。 |
産地 | Republic of Kenya |
サイズ | 本体7.1cm×6.7cm×厚0.3cm 37g |
商品解説 | フレッシュなかんらん石が美しい、そしてデカい!!手のひらサイズの大判。ケニヤ産のパラサイト隕石(本体防錆処理済み)。 |
この商品を購入されたお客様のお声
価格を見ては日々ため息をついていたパラサイト隕石が、これほど安価にお譲りいただける時が来るとは、夢にも思いませんでした。四角にカットされた隕石標本も良いものですが、ゴツゴツとした隕石表面のフチを残したナチュラルな状態が好みの私にとっては、この標本は願ったり叶ったりのルックスと大きさで一目惚れしました。それこそ化石セブンさんに出品された瞬間に、iPadに穴が空くほどの力強いタップで購入ボタンを押させていただき、今、目の前に実物が鎮座しております。光にかざした時の透過光はそれは綺麗ですし、隕石表面のコーティング技術も素晴らしいです。以前にお譲りいただいたギベオン隕石と並べて展示しますと、隕石が生成された深度による違いが分かり、まるで博物館の展示のようです。近頃では博物館に行きますと「これと」「これと」「これも我が家にある!」と感じることも増えてきて、思わず笑みがこぼれてしまいます。化石セブンさんの標本は本当に品質が高いため、博物館の展示を見ながら「ウチの標本も負けていないかも」と感じることもしばしば。そのうち我が家の部屋をもうひとつ増設して、化石展示専門の部屋にしてしまおうかなどとも夢想しています(ゲームの「どうぶつの森」では実現しましたが…)。あとは、我が家の隕石展示には石質隕石がありませんので、いつの日かコレクションに加えることができればと、その日を楽しみにしています。このたびも素晴らしい標本をありがとうございました。
福岡県/男性
隕石とは?
隕石(meteorite)はギリシャ語のmeteoron(空中のもの、天上のもの)に由来します。
また、隕石の「隕」は「高いところ(空)から 落ちてくる」という意味で 「隕石=高いところから落ちてくる石」です。
では隕石は何処からやってくるのでしょう?
端的にいえば、隕石は地球以外の天体のかけらなので宇宙空間から落ちてきますが、映画にもなったあの「はやぶさ」(宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機 )が小惑星「イトカワ」で採取した微粒子を調べた結果、隕石の起源が小惑星であることが判明しました。
小惑星は、多くが火星と木星の軌道の間にあって太陽のまわりを公転しているたくさんの小さな天体です。この小さな天体は45?46億年前の太陽系の誕生時に残った岩の残骸とされています。その為、小惑星を起源とする隕石は、惑星の誕生や進化などの貴重な情報源といわれています。
隕石は主に金属鉄(Fe)と珪酸塩鉱物からなり、 その比率で大きく3つに分類されます。
- 石質隕石(stony meteorite)全隕石の約90%にあたる。主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」で、「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。
- 鉄隕石(iron meteorite) 全員石の約5%にあたるのが鉄隕石(iron meteorite)で別名、隕鉄ともよばれています。主成分はニッケルと鉄の合金で、結晶構造の異なるカマサイトとテーナイトという鉱物を含みます。構造的分類では、ニッケルの含有量よりの3種類に分けられます。
- 石鉄隕石(stony-iron meteorite) 全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な石鉄隕石(stony-iron meteorite)は、ほぼ同じ量の鉄ーニッケルの合金と珪酸塩鉱物からなり主にパラサイト(pallasite)とメソシデライト(mesosiderite)に分類されます。
石質隕石(stony meteorite)
その1つが、全隕石の約90%にあたる石質隕石(stony meteorite)です。 石質隕石の主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」で、「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。
この「ニッケルと鉄の合金」は、内部に金属の粒があるため磁石にくっつきます。
石質隕石は、丸い小さな粒(コンドリュール)を含む「コンドライト」と含まない「エイコンドライト」に分類されるのですが、「エイコンドライト」は「ニッケルと鉄の合金」の割合は少なく含まないものもあり、磁石にくっつかないものもあるようです。
丸い小さな粒のコンドリュール(chondrule)はギリシャ語の『粒』を意味するコンドロス(chondoros)に由来し、太陽系形成時に溶融状態で宇宙空間を漂いながら固まった球状の粒子で、かんらん石と輝石を主成分としています。このコンドリュールを含むコンドライトは太陽系の形成を調べる上でとても重要な隕石になります。
エイコンドライトは、一度融けて分化した天体の石質のみが残ったもので『分化した隕石』や『惑星の地殻』とよばれ、地球の火山岩で最も多い玄武岩に組織や構造などが似ているといわれています。
鉄隕石(iron meteorite)
全員石の約5%にあたるのが鉄隕石(iron meteorite)で別名、隕鉄ともよばれています。主成分はニッケルと鉄の合金で、結晶構造の異なるカマサイトとテーナイトという鉱物を含みます。構造的分類では、ニッケルの含有量よりの3種類に分けられます。
「ヘキサヘドライト(hexahedrite)」「オクタヘドライト(octahedrite)」「アタキサイト(ataxite)」です。
鉄隕石のなかで最も一般的なのが「オクタヘドライト」です。ニッケルの含有量が6.5?13%で、とても長い時間(約100万年)かけて冷却されて出来た特徴的な模様のウィドマンシュテッテン構造がみられます。※ウィドマンシュテッテン構造はエッチング処理をしないとみれません。)
ヘキサヘドライトはニッケル含有量が4.5?6.5%でノイマラインという細い平行線がみられます。アタキサイトはニッケル含有量が13%以上で明確な内部構造をもたない隕石といわれています。60tもある世界最大のナミビアのボバ隕石が、このアタキサイトです。
これまでに発見された巨大隕石は全てこの鉄隕石で、どの隕石よりも大きく重く、また丈夫で風化や破砕に強い隕石です。地球の核の成分と似ているため他の星の核が壊れた破片と考えられています。
約5000年前、空から落ちて来た鉄隕石を発見した古代エジプト人は鉄は宇宙からくると考えていたようです。そして農機具を作る材料などに加工して利用していたと思われます。
石鉄隕石(stony-iron meteorite)
全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な石鉄隕石(stony-iron meteorite)は、ほぼ同じ量の鉄ーニッケルの合金と珪酸塩鉱物からなり主にパラサイト(pallasite)とメソシデライト(mesosiderite)に分類されます。
パラサイトは、かんらん石(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなります。1772年、ドイツの博物学者ペーター・ジーモン・パラス(Peter Simon Pallas)が珍しい石(当時は隕石とは知られていなかった石=パラサイト)を採取しました。その後、同じ組成構造の岩石がみつかり始め、その石はパラスの名前をとってパラサイトと名付けられました。
メソシデライトは、輝石・斜長石など異なる鉱物(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなり、語源は、古代ギリシャ語の「中間」を意味するmesoに「隕鉄」を意味するsideriteにつけられたものです。
石鉄隕石は、太陽形成後にできた惑星が衝突などで破壊されたものと考えられています。
流れ星と隕石
空から降ってくる流れ星と隕石の違い、分かりますか?流れ星、正式には「流星」といいます。
流星は、宇宙の小さなチリが大気の摩擦によって燃えたものです。この小さなチリは主に彗星から生まれたものです。
この流星のなかで最も明るいものを「火球」といいます。そして、この火球の中で大気中で燃えきらず地上に落ちていくのが「隕石」です。
簡単にいえば、流星は彗星を起源としていて、隕石は小惑星を起源としています。
(※でも中に小惑星を起源とした流星があるともいわれています)
テクタイト(tektite)
テクタイトは隕石の衝突いよって作られる天然ガラスで語源はギリシャ語の「溶けた」を意味するketosからきています。
成分は地球の岩石と同じで隕石ではありません。 形状は円形や卵形など様々で色も黄白色から黒色までと様々です。 隕石が燃えながら大気中に突入してくると、衝突したところは一気に高温となり近くにあった岩石などが溶け飛び散ります。飛んでる間に溶けた岩石などが冷え、ガラス質になって固まり再び地上に落ちたものがテクタイトと考えられています。テクタイトは衝突クレーターの位置に関連して広く分布しています。
クレーター(crater)
クレーターは、円形の凹んだ地形でギリシャ語のボウル、椀、コップなどを意味するkraterに由来し
1609年、ガリレオ・ガリレイが月面の多数の凹みを発見し名付けました。確認されている最初のクレーターはアメリカのアリゾナ砂漠にある「メテオクレーター」です。
「バリンジャー・クレーター」や「バリンジャー隕石孔」などとも呼ばれています。
直径約1.2?1.5㎞、深さ約170mの大きさのクレーターで、約5万年前に30万t以上の隕石が時速約72万kmで衝突して出来た跡です。この様な隕石の衝突が確認された場所は大きなものだけでも世界中に160ヶ所以上もあるといわれています。日本で初めて確認された唯一の隕石クレーターは「御池山(おいけやま)クレーター」です。長野県の南アルプス南部の御池山付近に位置しています。
約2?3万年前に直径約45mの隕石が衝突したと推測され、大きさは直径約900mで現在残っているのは全体の40%です。
米国アリゾナ州のRoute66付近の隕石クレーター