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つるつるで超ビッグ!野球ボールサイズのストロマトライト。重さにして580グラム。(Stromatolite)/【ot2003】
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これは何だ!そうです、人気の球状のストロマトライトです。ストロマトライトの特徴である層状の模様がきれいに浮き出ている逸品。
この標本、重い!なんと580グラム。表面の光沢が素晴らしい。きれいに磨き上げられています。
ストロマトライトの説明を省いて標本の解説に集中したいところですが、個人的にストロマトライトの説明を行うのが大好きなので、熱っぽく語らせていただきます。ストロマトライトとはシアノバクテリアの活動履歴がそのまま化石になったものと言えます。シアノバクテリアは日中は光合成を行い二酸化炭素を酸素に、夜間は活動を休止し、粘着性の物質を生み出し、その場に固着していきます。それを繰り返し行うことで、層状の物質が積み上がっていきます。
この標本はその特性がわかりやすく現れています。層状になっていることがお分かりでしょうか。
ストロマトライトは、なんと27億年前から現世まで存在しています。これは、シアノバクテリアが古代から現在まで活動し続けている証拠でもあります。シアノバクテリアは幅1mにも満たない(0.01mm未満)細菌ですが、古代の大気の組成を変化させるほど活動をしていました。
美しい層模様。
カンブリア期頃まではシアノバクテリアを捕食する生物がおらず、活動の総量もかなりのものだったようですが、その後、天敵が現れ、活動が弱まります。その頃まで地球上には多くの酸素があふれ、好気性生物(酸素を代謝してエネルギーを作り出す生物)が台頭するのに十分な環境を作り出しました。
まさに地球の一時代が一つになったような化石といえます。もう地球そのものに見えてきませんか?「地球に酸素を生み出してくれてありがとう!」。これが言いたいがために、長々と説明をしてきました。毎回、この説明をしている気がしますが、全く飽きません。
100円玉との比較。それにしても見事な球です。限りなく鏡面仕上げに近いつるつるの表面。なでているとなんだか愛おしくなってきます。
商品スペック
商品ID | ot2003 |
---|---|
年代 | 古生代(5億4200万 -- 2億5100万年前) |
学名 | つるつるで超ビッグ!野球ボールサイズのストロマトライト。重さにして580グラム。(Stromatolite) |
産地 | Bolivia |
サイズ | 7.4cm×7.4cm×7.4cm |
商品解説 | つるつるで超ビッグ!野球ボールサイズのストロマトライト。重さにして580グラム。(Stromatolite)。安定して展示できる専用台を一緒にお届けします。 |
ストロマトライトとは?
人類、恐竜、三葉虫、アンモナイト、、、全員が感謝する球体
地球を生物あふれる星に一変させた石、ストロマトライト! この石ころに地球の歴史と生物の発展のはじまりが詰まっています。皆様、地球年表をごらんになったことはありますでしょうか。
現生の地球は大量に酸素が存在するので、ATP合成(生命エネルギーの生成)を積極的に行うことができます。そのおかげで、われわれ人類を含む生物が闊歩(かっぽ)しています。
当たり前の話ですが、酸素がなければ、われわれ生物は存在できません。
地球で初めて光合成し、酸素をくれた。すべての生物が感謝!
30億年前以前の原始地球では、そのような酸素はほとんど存在せず、二酸化炭素で充満していました。それゆえ、複雑で高等な生物は全く存在できませんでした。
と・こ・ろ・が・・・・
藍藻(らんそう)類やシアノバクテリアの出現で、”光合成”が地球中で行われ、二酸化炭素が減少し、酸素が増え始めました。
この、ありがたい、ありがたい藍藻類やシアノバクテリアが光合成を行い死滅し、また出現し・・・の繰り返しで巨大化した化石がストロマトライトなのです。
ストロマトライトは何でできている?
30億年前以上、藍藻類(らんそうるい・シアノバクテリアとも)の死骸と泥粒などによって作られる層状の構造をもつ岩石のこと。
どうやって巨大化する?
ストロマトライトとなる藻類が昼に光合成をし、泥や砂などの堆積物を取り込みながら夜に固化する。これの繰り返しでその高さを増していく。
先カンブリア代のストロマトライトの化石 画像「ストロマトライト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
現在のオーストラリア・シャーク湾のストロマトライト 画像「ストロマトライト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or