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めったに入手できないプリオサウルス(Pliosaurus)類の標本(肋骨の端片)/【ot1875】
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こちらは海生爬虫類ファンなら見逃せない、あのプリオサウルス類の肋骨の化石です。
いつの時代も海の支配者は魅力的な生物ばかりです。特に中生代に繁栄した巨大な海生爬虫類に魅了されている人も少ない無いでしょう。海生爬虫類といえば、中生代後期(白亜紀)のモササウルスがよく知られています。プリオサウルスはその前の時代のジュラ紀に繁栄した巨大なハンターで、モササウルスを上回る体躯と運動能力を有していたと考えられています。
こちらは断片ではあるものの、そのプリオサウルス類の肋骨の化石です。
モササウルスらと比較すると、圧倒的に化石の数が少ない傾向にあります。
肋骨の端片です。
端片とはいえ、7センチもある立派な標本です。
端はやや膨らんでいます。
あまり知られていませんが、プリオサウルスはその見た目に反して首長竜目に属します。エラスモサウルスやプレシオサウルスとは似ても似つかない巨大な頭部と短い首が最大の特徴です。
成体になると頭部だけで2メートルを超え、最大級のモササウルスと比較してもなお、大きな頭部でした。
100円玉との比較。めったに入手できないプリオサウルス類の標本(肋骨の端片)です。
商品スペック
商品ID | ot1875 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | めったに入手できないプリオサウルス(Pliosaurus)類の標本(肋骨の端片) |
産地 | Oxfordshire, England |
サイズ | 7.4cm×5cm×厚2.2cm |
商品解説 | めったに入手できないプリオサウルス(Pliosaurus)類の標本(肋骨の端片) |
プリオサウルスとは?
プリオサウルス(Pliosaurus)とは?
あまり聞きなれないプリオサウルスという名称。どことなく、美味しそうな名前ですが、実際には、そんな可愛いものではありません。
プリオサウルスはジュラ紀から白亜紀に生息した水生爬虫類です。
現代のトカゲの遠縁にあたります。
プリオサウルスの名前の由来はギリシャ語からきています。「よりトカゲに近い生き物」という意味です。
プリオサウルスの名付け親はリチャード・オーエンという、イギリスの古生物学者であり、生物学者です。
彼は、「恐竜」という言葉そのものを作った人物として有名で、英国古生物学会の重鎮でした。
プリオサウルスは、プレシオサウルス類とワニ類をつなげる、進化上重要な存在として位置づけられています。
特に、プリオサウルスの歯の形がワニに近いことから、プレシオサウルスに比べて、よりトカゲに近い存在なのです。
そこから名前が付けられた、というわけですね。
首が長くないのに首長竜??
プリオサウルスは首長竜の仲間ですが、その代表格である、エラスモサウルスと、頭骨の大きさが全く違うことが分かります。エラスモサウルスは、最大も個体でも50cm前後の頭骨の長さですが、プリオサウルスは、まるでモササウルス・プログナトドンのように1mを超える巨大な頭骨を持っています。
なんと!!頭骨の長さだけでも2.4m
2009年に発掘されたプリオサウルスは、分析の結果、頭骨の長さだけで2.4mもあったようです。 そして体長は何と16mにも及んだようです。 まさに海の怪物で、海の生態系の頂点として君臨していました。
プリオサウルスは一方で、首長竜の仲間でありながら、首が比較的短い、という特徴があります。もし首が長ければ、首を自由自在にひねり、比較的小さな魚やアンモナイトを採って食べることになったのでしょう。
むしろモササウルスに似ていた?
がしかし、首が短く頭骨が大きい、歯が非常に鋭いといった点から、捕食スタイルとしては、自在に巨体を操り、獲物に一気に噛む付くような、獰猛なハンティングスタイルを採っていたと考えられています。モササウウルスのなかでも大型種であるプログナトドンのように、捕食対象として、魚、アンモナイトは、もちろん大型のイカや他の肉食性の海性爬虫類も候補に挙がった事でしょう。
プレオサウルスの面白い特徴として、後ろビレが前ビレに比べて大きいことが挙げられます。
これは、前ビレのほうが大きいプレシオサウルスとは逆になります。
いつの時代に生きた?
恐竜の最期の時代、つまり、白亜紀後期(6750から6550万年前)の世界中の海に存在していました。
どんな風に進化した?
このプリオサウルスの不思議なところは、なんといっても、その進化の過程にあります。
そもそも、このシェイプを見て、誰が首長竜の仲間と思うでしょう。
海生爬虫類に少し明るい人であっても、きっと、モササウルスの仲間であろうと直感したことでしょう。
しかし、実際には、首長竜の仲間なのです。
プリオサウルスの祖先は、首長竜の古い種から派生しています。
分類でいえば、プレシオサウルス目までさかのぼります。 プレシオサウルス目の特徴は、"長い首"ではなく、実は、平べったいボディと短い尾、それに、カメのような4本のヒレです。必ずしも長い首を持っているわけではありません。事実、プレシオサウルスの大元の祖先は、ノトサウルスで、この種は、決して長い首を持っていませんでした。どちらかといえば、ワニのような形ですね。
それが長い年月をかけ、徐々に分岐していきます。
代表的なものは、クリプトクレイドゥスやエラスモサウルスといった、一般的によく知られている、首のながーい、首長竜です。プレシオサウルスも、もちろん同じタイプですね。これらは、浅海に生息し、海底のエサをあさったり、ときには海面に首をのばし、小型の翼竜を狙ったのかもしれません。
もうひとつの主流の枝が、プリオサウルス類なのです。短い首に巨大な頭部を持ち、深い海で大型の獲物を狙っていました。
プリオサウルス類とモササウルスの違いは何?
ここで一つの疑問が生まれます。プリオサウルス類は、短い首に巨大な頭部を持っていて、深い海で、大型の獲物を狙っていた。この特徴は、そのままモササウルス・プログナトドンにも当てはまります。
一つの大きな違いはヒレの形状、それにともなう遊泳方法にあったと考えられています。 すなわち、プリオサウルスは首以外は、プレシオサウルスらと同じ特徴を持っていました。その独特のヒレの形状や体への付き方から、相当素早く泳ぐことができた、と考えられています。一方、プログナトドンはモササウルスの仲間であり、その泳ぎ方は、プリオサウルスとは違ったと考えられています。それほど高速に泳ぎ回ることはできなかったのかもしれません。
化石標本としての価値
いずれにせよ、このプリオサウルス。海生爬虫類の中でも、大変な個性派で、化石の入手も困難です。
海生爬虫類の定番の標本といえばモササウルス・プラテカルパスの歯ですが、実はそれ以外の標本はなかなか手に入りにくいのが事実です。 プログナトドンとなれば、さらに数は少ないですし、プリオサウルス類となれば、さらにレアと言ってよいでしょう。
海生爬虫類と一口にいっても、恐竜以上に奥の深い世界が広がっています。まさに海のように深いコレクションワールドなのです。
画像「Pliosaurus」『フリー百科事典ウィキペディア』。URL:http://ja.wikipedia.org