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節を持った特徴的な茎が保存された兵庫県産のトクサの化石/【ot1790】
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こちらは新生代古代三紀の地層から採集された兵庫県産のトクサの化石です。
トクサとは古生代石炭紀に大繁栄したシダ植物で、それ以来、現世まで広範囲で自生しています。日本においても北海道から本州の温暖な地域に自生しています。
湿地帯などに生えていて、太くて強い茎を持っています。非常に硬い茎を持っているため、砥石のような草、略して砥草(トクサ)と呼ばれています。
トクサの特徴である節がよく保存されています。
裏面にも節を持ったトクサが確認できます。
節部分。
100円玉との比較。節を持った特徴的な茎が保存されたトクサの化石です。
商品スペック
商品ID | ot1790 |
---|---|
年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
学名 | 節を持った特徴的な茎が保存された兵庫県産のトクサの化石 |
産地 | 兵庫県 日本 |
サイズ | 母岩含め全体4.8cm×厚1.4cm |
商品解説 | 節を持った特徴的な茎が保存された兵庫県産のトクサの化石。兵庫県神戸市須磨区産。 |
10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。
植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。
地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。
大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。
種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。
現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。