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米国インディアナ州産ウミユリ、二種混在のマルチプレート標本。リーズナブルプライス。/【ot1612】
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こちらは米国インディアナ州産の棘皮動物、ウミユリの化石です。
ウミユリとは何でしょうか。海のユリと書きますが植物ではありません。驚くべきことに海底に根を張ってはいたものの、れっきとした動物なのです。米国インディアナ州はウミユリの一大化石産地として知られています。
実はウミユリは現世の海底にも生息している事が明らかになっています。ただ、主に深海に潜んでいるため我々人が頻繁に実物を目にすることはありません。実際に目にしたことのある人の方が圧倒的少数でしょう。ぜひ、crawling crinoidと検索してみることをおすすめします。海底を器用に這う姿に驚愕すること請け合い。
こちらの個体は根より上に位置するクラウンとクラウンから伸びる多数の触手が保存されています。ウミユリはこの触手を使い、プランクトンなどを捕食していました。こういった基本的な行動については現世種にも引き継がれていると考えられており、生きた化石の代表的な存在として認知されています。
写真をご覧ください。左右それぞれ異なる種類のウミユリが同居しています。インディアナ州クロウフォーズビルでは、別種混在のマルチプレートが度々発見されています。どうやら古生代には多種多様なウミユリが群生していたようです。
こちらの個体はには長い長い茎が保存されています。この終端を岩場などに固着させて流されないようにしていたと考えられます。属種によって固定方法が異なるようですが・・・。
裏面。
100玉との比較。種類の異なるウミユリが同居したマルチプレート標本です。属種の同定に至らなかったため、リーズナブルな価格で提供させていただきます。
商品スペック
商品ID | ot1612 |
---|---|
年代 | 古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前) |
学名 | 米国インディアナ州産ウミユリ、二種混在のマルチプレート標本。リーズナブルプライス。 |
産地 | Crawfordsville, Indiana, U.S.A. |
サイズ | 本体直線距離4.5cm 母岩含め全体7.5cm×5.8cm×厚1.9cm |
商品解説 |
この商品を購入されたお客様のお声
見事です。前から欲しかった多種の海ユリ、マルチプレート。また、そのお手頃価格にも顔がニヤけてしまいました(笑)海ユリ、見る度にその繊細さによく化石で残ってくれました!と感動します。母岩を見ると様々な大きさの別個体の欠片が無数に含まれていて、当時のこの辺りが海ユリの楽園だったかもと想像が膨らみます。次もまた楽しみです。おまけの化石もまた楽しみです。ありがとうございました。
熊本県/男性
ウミユリとは?
ウミユリ(海百合)は植物ではありません!
「ユリ」の名前がついているために植物だと思われがちですが、実際はヒトデやウニと同じ棘皮(きょひ)動物の仲間です。各国の海(深海)に棲み、体長は35~50cm。
棘皮動物とはechinoderm というギリシャ語由来のラテン語を直訳したもので、 echinoderm とは echinos (ハリネズミ)のような derma (皮)を持つものという意味です。
さまざまなユミユリ 画像「ウミユリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
ウミユリ(海百合)は生きた化石
ウミユリ(海百合)は、オウムガイ、シーラカンス、ラブカ、カブトガニ、アロワナなどと同様に生きている化石として大変有名です。
現生のウミユリ 画像「ウミユリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
ウミユリ(海百合)の特徴のその腕
ウミユリは根や茎のように見える支持体と、花弁のような腕を持っています。長く伸びたその腕で海中のプランクトンなどを捕らえ、餌としています。
ウミユリ(海百合)の化石は希少で価値が高い
ウミユリの化石が多く見つかるのは、約2億5000万年前の地層である。5億年以上前の地層から出土した例もあるという。ウミユリの体は脆弱であり、全体に骨格が小さな節に分かれているので、それらがばらばらになり、全形をとどめないことが多い。ばらばらの節だけが堆積した石灰岩も見られる。