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オランダ産ケナガマンモス(Mammuthus primigenius)の臼歯の化石/【ot1594】
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こちらはケナガマンモスの歯化石です。上下左右にある4本の巨大な臼歯の一つです。
マンモスの歯化石はゾウの歯化石と非常によく似た形をしています。エナメル質が露出した部分を上下から合わせることで、硬い植物をすりつぶすことができました。
写真左上のエナメル質が露出している部分が植物と接した面です。
マンモスの歯は写真右上の面が使用するたびに少しずつ減っていきます。そして、使用に耐えられなくなると、次の歯と生え変わります。その回数実に6回。最初の3回は乳歯、その後の3回は永久歯です。6回目の歯が抜け落ちると、それ以上生えてくることはありませんでした。
この歯化石が何度目の生え変わりかは不明ですが、ご覧のように、使用減りが確認できます。
こちらは裏面です。このようにエナメル質と基質が入り組んだ構造が金太郎飴のように続いているのです。
マンモスほど人類に関わりの深い古代生物もいないでしょう。400万年前頃に現れ、なんと数千年前まで棲息していたことが分かっています。数百万年の間に世界中の様々な環境に適応し、幅広い種に分化していきました。
一般にマンモスとしてイメージされる毛むくじゃらの種はMammuthus primigenius、つまりケナガマンモスです。マンモス属には14種がおり、毛が少ない種も多く存在していました。
こちらの標本の主は毛むくじゃらのマンモスであるケナガマンモスです。
マンモスは、人間とは違いたった4本の歯しかありませんでした。しかしその1本がご覧のように非常に巨大で、エナメル質が異様に発達していました。
100円玉との比較。
ケナガマンモスの歯化石として平均的なサイズです。
商品スペック
商品ID | ot1594 |
---|---|
年代 | 新生代第四紀(260万年前 -- 現在) |
学名 | オランダ産ケナガマンモス(Mammuthus primigenius)の臼歯の化石 |
産地 | Netherlands |
サイズ | 15.4cm×12.5cm×厚6cm |
商品解説 | オランダ産ケナガマンモス(Mammuthus primigenius)の臼歯の化石 |
マンモスとは?
人類 VS マンモス
先史時代の人類とマンモスとの関わりを示す様々な遺跡が見つかっている。ヨーロッパの洞窟では、旧石器時代に描かれたとされるマンモスの洞窟壁画が残されている。古代人は集団でマンモスの狩を行っていたと考えられているが、あの巨大なキバでの攻撃には相当てこずったであろう。
マンモスは長鼻目ゾウ科マンモス属に属する大型の哺乳類の総称である。現生のゾウの類縁にあたるが、直接の祖先ではない。
画像「マンモス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
時代と生息地域
約400万年前から1万年前頃(絶滅時期は諸説ある)まで。日本、シベリア以外のユーラシア大陸はもとより、アフリカ大陸・アメリカ大陸にも広く生息していた。特に南北アメリカ大陸に生息していたコロンビアマンモスは、大型・短毛で且つ最後まで生存していたマンモスとして有名である。現在は全種が絶滅している。
マンモスの巨大な牙
全長3.2mに達することもある巨大な牙が特徴である。これは現生の象からは考えられないほど巨大である。
画像「マンモス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
最も古いマンモス
最古のマンモスは、約500万~400万年前、北アフリカにおいて生まれたと考えられている。これはちょうど人類が祖先が発生したのと同じ時代。
マンモスの絶滅
更新世末期にあたる約4万~数千年前に、多くの大型哺乳類と共にマンモスは絶滅した。原因は未確定であるが、氷河期末期の気候変動に伴う植生の変化を原因とする説がある。その他の仮説としては、ヒトの狩猟の対象になったことを原因とするものがある。また、アメリカ大陸のコロンビアマンモスの化石の検証から、伝染病説が最近の有力な仮説として提唱されている。
ユタ州先史博物館 画像「マンモス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
今でも生きている?
最後のマンモスは、紀元前1700年頃に、東シベリアの沖合にある北極海(チュクチ海)上のウランゲリ島で狩猟されたという説が提起されている。また、1600年前後に、シベリアで山賊退治の騎士達が毛の生えた大きな象の目撃情報があるが、定かではない。まだまだロマンのつきない伝説の哺乳類であることは間違いなさそうだ。
パリ国立博物館 画像「マンモス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org