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驚きの3体マルチ!古生代シルル紀に棲息していた当時の海の覇者ウミサソリ、ユーリプテルス三体のマルチプレート標本。/【ot1580】
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こちらは古生代シルル紀に棲息していたウミサソリ、ユーリプテルスの化石です。しかも大小合わせて三体が同居するマルチプレート標本です。
中央の大型の個体の遊泳姿が素晴らしすぎる!!なんと雄大な姿でしょう。
その横にはまだ幼生と思われる小さなユーリプテルスが。こちらも両パドルが揃った完品です。
こちらは上体が分離していますが、一個体と認められる標本です。なんと合計三体が同居しています。
主役はなんといっても、15センチ近くある、この両パドルを広げた立派な個体です。
するどい尾部まで完全に残された見事な個体。
ユーリプテルスはその名の由来となった、翼を想起させる大きなパドルが特徴です。これから強くパドルをひとかきする前のようなポーズには力強さを感じます。
パドルにも節が存在しますが、その特徴がよく現れています。
頭部に存在する付属肢の痕跡が残されています。ユーリプテルスは三葉虫などを捕食したと考えられている捕食者です。この付属肢を使って、口器に運んだのでしょう。
節が残るパドル。
最も幅広になるミドルセクションやや上の部分。体節がしっかりと残されています。
くびれていていく箇所。圧縮などは見受けられません。
横に寄り添う形で残された幼生。
幼生は相似形ではなく、ややずんぐりむっくりとしています。
鋭く伸びた剣先のような尾部。この尾部に毒があったかどうかは不明です。
上体から分離されていますが、こちらの体節の保存状態も素晴らしい。よほど流れが澱んだ泥中にすばやく埋まったものと考えられます。
むしろ保存状態ではこちらのほうが良いくらい。
剣先状の尾部も残されています。
それぞれの個体の上体も極めて優れていますが、3体並んだこの絵も大変素晴らしいです。
100円玉との比較。ウミサソリ、ユーリプテルスの決定版とも言えるマルチプレート標本。保存状態はいずれも極めて良好です。
商品スペック
商品ID | ot1580 |
---|---|
年代 | 古生代シルル紀(4億4600万 -- 4億1000万年前) |
学名 | 驚きの3体マルチ!古生代シルル紀に棲息していた当時の海の覇者ウミサソリ、ユーリプテルス三体のマルチプレート標本。 |
産地 | New York, U.S.A. |
サイズ | 本体カーブ計測14.6cm 8.5cm 6.9cm / 母岩含め全体23cm×17.3cm×厚3.7cm |
商品解説 | 驚きの3体マルチ!古生代シルル紀に棲息していた当時の海の覇者ウミサソリ、ユーリプテルス三体のマルチプレート標本。 |
ウミサソリとは?
こんな怪物が海にいたら、海水浴できません!
史上最大の節足動物、古生代からこんにちは、海のスコーピオンキング ”ウミサソリ”
ウミサソリとは、古生代初期の、カンブリア紀5億年前に登場し、デボン紀3億6千万年前の大量絶滅まで生き延びた、海の怪物です(ペルム紀まで生きたと言う説もあり)。もちろん現生には生きていません。
画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
しかし、このウミサソリという名前から分かるように、見た目は現生のサソリにそっくりなのです。海と陸の違いはありますが。
そして、もっと大きな違いは、そのサイズ。
実は、地球史上最大の節足動物
現生のサソリはせいぜい10-20cm程度のものですが、ウミサソリは、なんとっ!最大で2.5mにもなった、というから、腰を抜かしてへたり込んじゃいます。2.5mといえば、ライオンと同じサイズですっ。ライオンならまだかわいいですが、見た目はサソリそのまんまですから、まさに恐怖を体現するような怪物です。
当時の海は怪物だらけだった
ウミサソリが存在していたオルドビス紀やデボン紀といえば、まわりは化物だらけの、パラレルワールドですから、このくらいのアンリアルな姿をしていて、やっと時代とマッチしていたといっても言い過ぎではありません。
たとえば、ご存知、三葉虫。1万種類以上のバラエティがあり、かつ、奇奇怪怪なその姿は現生ではありえません。アンリアルです。
たとえば、ダンクルオステウス
最大で10mにもなる、とんでもない化物魚です。この魚の凄みは、中世の甲冑のような装甲板で覆われたボディです。思いっきりバットで殴られてもビクともしないような強力な防御能力を持ちながら、同時に、一説によればティラノサウルスよりも強いとされる噛み力を持つ、という怪物ぶりです。史上最強の魚の一つと言われています。アンリアルです。
画像「ダンクルオステウス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
このようなモンスター達に囲まれていたのですから、ウミサソリのアブノーマルさも納得というものです。
5大絶滅の1つ「デボン紀の絶滅」でウミサソリも絶滅?
ちなみにデボン紀後期の水中生物の大量絶滅で、このようなモンスターたちは地球から一掃されてしまいますが、ウミサソリを現実に目にしていると、地球の懐の深さを手に取るように感じさせてくれます。
画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
ウミサソリは、浅海に存在し、一部は陸に上がっていた、と言う説もあります。現生のサソリのように尾に毒を有していたのかは不明ですが、近くに寄ってきた魚などを鋭い手や尾などを駆使して、捕食していたのでしょう。2.5mともなると、どのような相手が捕食対象となったのでしょうか。浅海ともなれば、同時代に存在した三葉虫も捕食対象となっていたのかもしれませんね。
ウミサソリの子孫は?
ウミサソリの系統については、諸説あります。見た目から現生のサソリの祖先であったと言う説やカブトガニの祖先となった、と言う説があり、どちらも確定しているわけではありません。ウミサソリは300種類ほど確認されており、最も有名でよく知られているのが、ユーリプテルスです。
ユーリプテルス(広い翼)は現在のヨーロッパや北米の浅海に生息し、オスとメスが存在し、平均で20cm以下、最大で1mを超える大物がいました。広く横に伸びた翼のような手が特徴で、尾の先端のとがり具合といい、まさにウミのサソリそのままの形をしています。
スペインバルセロナの博物館 画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org