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フランス産石炭紀の絶滅シダ植物ロンコプテリス(Lonchopteris sp.)の葉の化石/【ot1503】
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こちらはフランス・レオン産の石炭紀の古代植物コンコプテリスの葉の化石です。
ロンコプテリスはとりわけ欧州でよく採集される石炭紀を代表するシダ植物です。
葉の形が見事に残されています。生々しいほどの輪郭。
葉が散乱した状態で堆積するのはよくあることです。散り散りになりながら、まるで押し花(葉)のごとく現世までタイムスリップしてきました。
化石の保存状態は極めて良好。輪郭はもちろんのこと、葉の脈まで残されています。
裏面にもシルエットが残されています。
葉の表面の模様まで見て取ることができます。アップしてみましょう。
葉に栄養を届ける葉脈が見えます。
100円玉との比較。古代の絶滅シダ化石、ロンコプテリスの非常に状態の良い標本です。珍しいフランス産です。
商品スペック
商品ID | ot1503 |
---|---|
年代 | 古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前) |
学名 | フランス産石炭紀の絶滅シダ植物ロンコプテリス(Lonchopteris sp.)の葉の化石 |
産地 | France |
サイズ | 母岩含め全体 8cm×4.6cm×1.7cm |
商品解説 | フランス産石炭紀のシダ植物ロンコプテリス(Lonchopteris sp.)の葉の化石 |
10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。
植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。
地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。
大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。
種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。
現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。