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無補修かつオールナチュラルの米国インディアナ産のウミユリ(Macrocrinus mundulus)の化石/【ot1497】
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こちらは無補修かつオールナチュラルの米国インディアナ産のウミユリ(Macrocrinus mundulus)の化石です。
右下に居座っているのが、ウミユリの基部と触手の一部です。
米国インディアナ州からは状態の良いウミユリ化石が採集されます。こちらはクラウン(基部)がよく保存された標本です。ディティールが保存された触手の一部が保存されています。
クリノイドと呼ばれるこの生物は一般にはウミユリとして知られています。ユリの名が付くものの植物ではなく、海底を這う、あるいは岩場に根を固定して生息する海棲物です。
分類学的にはウミやヒトデと同じ棘皮動物になります。
このクラウンの下には丸いソケットのようなものが付いています。これは根につながる部分です。クリノイドは根を持っており、岩場や海底に根本を固定することで、流されないようにしています。
母岩はきめ細かい泥岩(でいがん)です。
一方で、上の伸びている触手を使って、プランクトンを捕まえて食べます。触手には独特の羽のような細かいフリンジが付いており、プランクトンを捕まえやすい構造になっています。
彼らはおよそ5億年前から海底に棲息しており、なんと現世にも存在します。幾度となく訪れた世界的な大絶滅を乗り越え、その姿を大きく変えることもなく、現世に至っています。まさに生きた化石の代表格と言える存在です。
100円玉とほぼ同サイズのクラウン。
商品スペック
商品ID | ot1497 |
---|---|
年代 | 古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前) |
学名 | 無補修かつオールナチュラルの米国インディアナ産のウミユリ(Macrocrinus mundulus)の化石 |
産地 | Indiana,U.S.A. |
サイズ | 本体直線距離2cm×1.5cm 母岩含め全体8cm×6.1cm×厚1.5cm |
商品解説 | 無補修かつオールナチュラルの米国インディアナ産のウミユリ(Macrocrinus mundulus)の化石。一次生産者のラベルには、Waldron Shale(シルル紀)から採集されたと記載があるものの、Macrocrinus mundulusは石炭紀の地層から産するものという弊社の判断で、石炭紀の地層から採集されたものとして記載の変更を行っています。お買い上げのお客様へのネームカードには石炭紀と記載をさせていただきます。 |
この商品を購入されたお客様のお声
迅速な対応ありがとうございました。なんと美しい造形なのでしょう。コケムシが一緒に同居していました。ルーペで眺めて楽しんでおります。
山形県/男性
ウミユリとは?
ウミユリ(海百合)は植物ではありません!
「ユリ」の名前がついているために植物だと思われがちですが、実際はヒトデやウニと同じ棘皮(きょひ)動物の仲間です。各国の海(深海)に棲み、体長は35~50cm。
棘皮動物とはechinoderm というギリシャ語由来のラテン語を直訳したもので、 echinoderm とは echinos (ハリネズミ)のような derma (皮)を持つものという意味です。
さまざまなユミユリ 画像「ウミユリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
ウミユリ(海百合)は生きた化石
ウミユリ(海百合)は、オウムガイ、シーラカンス、ラブカ、カブトガニ、アロワナなどと同様に生きている化石として大変有名です。
現生のウミユリ 画像「ウミユリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
ウミユリ(海百合)の特徴のその腕
ウミユリは根や茎のように見える支持体と、花弁のような腕を持っています。長く伸びたその腕で海中のプランクトンなどを捕らえ、餌としています。
ウミユリ(海百合)の化石は希少で価値が高い
ウミユリの化石が多く見つかるのは、約2億5000万年前の地層である。5億年以上前の地層から出土した例もあるという。ウミユリの体は脆弱であり、全体に骨格が小さな節に分かれているので、それらがばらばらになり、全形をとどめないことが多い。ばらばらの節だけが堆積した石灰岩も見られる。