シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石 化石 販売

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シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石/【ot1191】

シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石/古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前)【ot1191】

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シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石(その1)

現在の植物のメインストリームは、種子植物です。種子植物が現れ始めたのは、古生代の最後期頃。それまではシダ植物が中心でした。本標本のペコプテリスは、シダ植物と種子植物の中間的存在です。まさに進化の中間を埋める存在なのです。

シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石(その2)

シダ類の属名には、プテリス(pteris)の名が付くことが多いのをご存でしょうか?pterisは、羽を意味する言葉です。シダ類の葉の形が羽に似ている事から、pterisと付くことが多いようです。写真をご覧ください。確かに、鳥の羽のように見えますね。このペコプテリスは、明らかにシダ類の特徴を備えていることが解ります。

シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石(その3)

ただし、ペコプテリスはこれまでのシダ類とは明らかに異なる点があります。それは、葉に種子の痕跡が見つかっていることです。シダ類の特徴(鳥の羽のように見える葉のフォルム)を持ちながら、種子を持っていた痕跡がある・・・。シダ植物から種子植物への進化している、ちょうど中間的存在です。このペコプテリス属は古生代後期(石炭紀あるいはペルム紀)に世界中の地層から発見されています。

シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石(その4)

この化石はノジュールです。ノジュールとは、有機物を含む丸い石のことで、ハンマーでたたくと、パカっと割れます(中に化石を含んでいる場合が多い)。

シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石(その5)
シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石(その6)
シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石(その7)
シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石(その8)

100円玉との比較。長く続いたシダ類の時代から新時代への変化を体現するペコプテリスの上質化石です。

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商品スペック

商品ID ot1191
年代 古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前)
学名 シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石
産地 Indiana,U.S.A.
サイズ 本体6.4cm 母岩含め全体 幅7cm×奥行4.5cm×厚2.9cm
商品解説 シダと種子植物の中間的存在、植物化石ペコプテリス(Pecopteris sp.)の葉の化石

地質年代

弊社で販売している標本の種名の同定について

この商品を購入されたお客様のお声

どれも期待以上のクオリティで驚きました。

植物の葉の化石、三葉虫、アンモナイトの3点を購入しましたが、どれも期待以上のクオリティで驚きました。化石に興味を持っている甥にプレゼントしようと思って購入しましたが、しばらく自分で観賞しようと思います。ありがとうございました。

奈良県/男性

10分で分かる植物の進化とは?

植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。

現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。

その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

植物の進化の歴史

植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。

先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。

古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。

最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)

藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。

藻類

地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)

古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。

コケ類

大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)

古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。

シダ類

種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)

恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。

マツ

現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)

恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。

桜

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