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毎日手を合わせたい拝みたい!ミニチュア地球こと、ストロマトライト/【ot1173】
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仕入れるたびに感謝する、有り難い標本。ストロマトライトです。何が有り難いかって?ストロマトライトをご紹介するたびに、同じエピソードを繰り返しているので、すでにご存じの方も多いかもしれませんが、初めての方のために、今回も熱く語らせていただきます。
その前に、この「ムンクの叫び」のような模様を御覧ください。この縞状の層には名前がついています。縞状鉄鉱層(しまじょうてっこうそう)・・・。私より先に誰かがつぶやいた気がします。
この層の謎を紐解いていくと、自然に見えてくる、冒頭の「有り難さ」。
地球にまだ生命と言える生命が存在しなかった頃、すでに大量に存在していたシアノバクテリアが、光合成によって膨大な量の酸素を生み出しました。なぜそんなことが分かるかって?
その証拠が、この「ムンクの叫び」ならぬ、ストロマトライトだからです。この無数の層は、シアノバクテリアの活動が記録された歴史そのものなのです。シアノバクテリアは日中に太陽の光を浴びて光合成を行い、夜間に粘液を出し、固着していきます。
この無数の層は、シアノバクテリアの1日ごとの仕事の日報のようなものです。
こうして、数え切れないほどの層を刻んでくれたおかげで、地球上に大量の酸素が生み出され、好気性生物(酸素を利用してATPを生成する生物)が発展する土台づくりができたのです。
もう一度、じっくりご覧ください。なんだか、最初に見たときよりも、有難く思えてきたから不思議です。
商品スペック
商品ID | ot1173 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 毎日手を合わせたい拝みたい!ミニチュア地球こと、ストロマトライト |
産地 | Peru |
サイズ | 直径3.6cm |
商品解説 | 毎日手を合わせたい拝みたい!ミニチュア地球こと、ストロマトライト |
ストロマトライトとは?
人類、恐竜、三葉虫、アンモナイト、、、全員が感謝する球体
地球を生物あふれる星に一変させた石、ストロマトライト! この石ころに地球の歴史と生物の発展のはじまりが詰まっています。皆様、地球年表をごらんになったことはありますでしょうか。
現生の地球は大量に酸素が存在するので、ATP合成(生命エネルギーの生成)を積極的に行うことができます。そのおかげで、われわれ人類を含む生物が闊歩(かっぽ)しています。
当たり前の話ですが、酸素がなければ、われわれ生物は存在できません。
地球で初めて光合成し、酸素をくれた。すべての生物が感謝!
30億年前以前の原始地球では、そのような酸素はほとんど存在せず、二酸化炭素で充満していました。それゆえ、複雑で高等な生物は全く存在できませんでした。
と・こ・ろ・が・・・・
藍藻(らんそう)類やシアノバクテリアの出現で、”光合成”が地球中で行われ、二酸化炭素が減少し、酸素が増え始めました。
この、ありがたい、ありがたい藍藻類やシアノバクテリアが光合成を行い死滅し、また出現し・・・の繰り返しで巨大化した化石がストロマトライトなのです。
ストロマトライトは何でできている?
30億年前以上、藍藻類(らんそうるい・シアノバクテリアとも)の死骸と泥粒などによって作られる層状の構造をもつ岩石のこと。
どうやって巨大化する?
ストロマトライトとなる藻類が昼に光合成をし、泥や砂などの堆積物を取り込みながら夜に固化する。これの繰り返しでその高さを増していく。
先カンブリア代のストロマトライトの化石 画像「ストロマトライト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
現在のオーストラリア・シャーク湾のストロマトライト 画像「ストロマトライト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or