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輪郭くっきり!レアゆえに入手しにくい。ウミサソリ、ユーリプテルス(Eurypterus sp.)/【ot1145】
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めったに紹介できない人気標本。古代の海に生息していたウミサソリ。ユーリプテルス(Eurypterus sp.)です。問い合わせを度々頂くものの、在庫を切らしていること多い人気種です。
全体の輪郭が明瞭明確です。ユールプテルスのフォルムがよくわかります。
左右に伸びているのは腕。この腕を使って移動・遊泳していました。そして胴体には体節があります。しっかりと保存されています。
尾です。尾の先端が尖っていることがお分かりでしょうか。今となっては推測に過ぎませんが、毒針であった可能性も否定できません。ウミサソリ(sea scorpion)と呼ばれる由縁かもしれませんね。
片腕が欠損している標本も少なくない中、頭部、腕部、胴体、尾部が残っている希少な標本です。
本体最大部5.5cm。
底部は平らにカットされています。わずかにカタカタと動きますが、非常に安定しています。
この頭部には小さな足がいくつか付いていました。
100円玉との比較。古代のウミサソリです。種名はユーリプテルス(Eurypterus sp.)。度々問い合わせをいただく人気化石です。
商品スペック
商品ID | ot1145 |
---|---|
年代 | 古生代シルル紀(4億4600万 -- 4億1000万年前) |
学名 | 輪郭くっきり!レアゆえに入手しにくい。ウミサソリ、ユーリプテルス(Eurypterus sp.) |
産地 | New York, U.S.A. |
サイズ | 本体5.5cm×4.8cm 母岩含め全体 7.7cm×5.5cm×厚1.5cm |
商品解説 | 輪郭くっきり!レアゆえに入手しにくい。ウミサソリ、ユーリプテルス(Eurypterus sp.) |
この商品を購入されたお客様のお声
ウミサソリの化石、欲しいとは思っていましたが、なかなか手が出ませんでした。私にとっては少し高めでしたが、このクオリティと価格を総合的に考えると、このような機会はもうないかもしれないと思い、購入することに決めました。届いたものを見ると、買ってよかったと思っています。また、おまけのプレゼントも、欲しかったものでしたので、うれしかったです。今後も、機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
新潟県/女性
ウミサソリとは?
こんな怪物が海にいたら、海水浴できません!
史上最大の節足動物、古生代からこんにちは、海のスコーピオンキング ”ウミサソリ”
ウミサソリとは、古生代初期の、カンブリア紀5億年前に登場し、デボン紀3億6千万年前の大量絶滅まで生き延びた、海の怪物です(ペルム紀まで生きたと言う説もあり)。もちろん現生には生きていません。
画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
しかし、このウミサソリという名前から分かるように、見た目は現生のサソリにそっくりなのです。海と陸の違いはありますが。
そして、もっと大きな違いは、そのサイズ。
実は、地球史上最大の節足動物
現生のサソリはせいぜい10-20cm程度のものですが、ウミサソリは、なんとっ!最大で2.5mにもなった、というから、腰を抜かしてへたり込んじゃいます。2.5mといえば、ライオンと同じサイズですっ。ライオンならまだかわいいですが、見た目はサソリそのまんまですから、まさに恐怖を体現するような怪物です。
当時の海は怪物だらけだった
ウミサソリが存在していたオルドビス紀やデボン紀といえば、まわりは化物だらけの、パラレルワールドですから、このくらいのアンリアルな姿をしていて、やっと時代とマッチしていたといっても言い過ぎではありません。
たとえば、ご存知、三葉虫。1万種類以上のバラエティがあり、かつ、奇奇怪怪なその姿は現生ではありえません。アンリアルです。
たとえば、ダンクルオステウス
最大で10mにもなる、とんでもない化物魚です。この魚の凄みは、中世の甲冑のような装甲板で覆われたボディです。思いっきりバットで殴られてもビクともしないような強力な防御能力を持ちながら、同時に、一説によればティラノサウルスよりも強いとされる噛み力を持つ、という怪物ぶりです。史上最強の魚の一つと言われています。アンリアルです。
画像「ダンクルオステウス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
このようなモンスター達に囲まれていたのですから、ウミサソリのアブノーマルさも納得というものです。
5大絶滅の1つ「デボン紀の絶滅」でウミサソリも絶滅?
ちなみにデボン紀後期の水中生物の大量絶滅で、このようなモンスターたちは地球から一掃されてしまいますが、ウミサソリを現実に目にしていると、地球の懐の深さを手に取るように感じさせてくれます。
画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
ウミサソリは、浅海に存在し、一部は陸に上がっていた、と言う説もあります。現生のサソリのように尾に毒を有していたのかは不明ですが、近くに寄ってきた魚などを鋭い手や尾などを駆使して、捕食していたのでしょう。2.5mともなると、どのような相手が捕食対象となったのでしょうか。浅海ともなれば、同時代に存在した三葉虫も捕食対象となっていたのかもしれませんね。
ウミサソリの子孫は?
ウミサソリの系統については、諸説あります。見た目から現生のサソリの祖先であったと言う説やカブトガニの祖先となった、と言う説があり、どちらも確定しているわけではありません。ウミサソリは300種類ほど確認されており、最も有名でよく知られているのが、ユーリプテルスです。
ユーリプテルス(広い翼)は現在のヨーロッパや北米の浅海に生息し、オスとメスが存在し、平均で20cm以下、最大で1mを超える大物がいました。広く横に伸びた翼のような手が特徴で、尾の先端のとがり具合といい、まさにウミのサソリそのままの形をしています。
スペインバルセロナの博物館 画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org