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売却済みのナノティラヌス(化石)の一覧(抜粋)
ナノティラヌスとは
ナノティラヌスは「小さな暴君」の名を持つティラノサウルス科の恐竜と考えられていますが、一方で、ティラノサウルスの幼少期ではないか、という説も有力です。現時点では明確に判別することができていません。
ナノティラヌス、それともティラノサウルスの幼少期?深まる独立種問題
なぜ、このような問題が起こったのか、歴史を紐解いてみましょう。
1942年にチャールズ・ギルモアによってティラノサウルスの幼体のような小さな頭部骨格が発見され、当時はゴルゴサウルス・ランセンシスとして論文発表されました。
1988年、ロバート・バッカーとフィル・キュリー、そしてマイケル・ウィリアムらが、この頭部骨格をティラノサウルス科の新種、つまり「ナノティラヌス」として再定義しました。
しかしながら、レプリカが作られ、それを基に継続的に研究が続けられた結果、多くの古生物学者は、この頭部骨格を新種のものではない、と考えるようになります。これは、ティラノサウルスの幼少期の化石なのではないか・・・、と。
ナノティラヌスの存在が疑われることになった、Janeの発見
この説が特に有力になるのは、2001年のJaneの発見によります。
2001年に発見されたナノティラヌス「ジェーン」のレプリカ
画像「ナノティラヌス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
Janeは5m強の全身化石として発見され、現在ではティラノサウルスの幼少期の姿と考えられていますが、2001年の公開では、完全なナノティラヌスの化石としてお披露目されました。
全員集合!オールキャストで結論付けようとしたが・・・
2005年になって、「ナノティラヌスは独立種かどうか」という問題に結論をつけようと、バルピー自然史博物館で著名な古生物学者が一同に会しました。
フィル・キュリーやドナルド・ヘンダーソンらはJaneの発見により、ナノティラヌスは幼少期のティラノサウルスか、それに非常に近い近縁種のもの(つまりナノティラヌスは独立種ではない)と主張する一方、世界最大のティラノサウルス全身骨格”スー”の発見者の一人であるピーター・ラーソン(”スー”の発見チームの一人で、ブラックヒルズインスティチュートのメンバー)はナノティラヌスは独立種であると主張しました。この問題は未だに結論を見ていません。
ナノティラヌスと化石セブン
化石セブンでは、この事実に基づき、ナノティラヌスとティラノサウルスの幼少期の歯の完全な区別は現時点では不可能と判断しています。しかしながら、一般にコレクターが求めるのは、価値の高いティラノサウルスの歯であることから、一定の長さ、もしくは太さ、もしくは特徴(サイズと太さが伴っていなくても、ティラノサウルスの巨大歯の隣で発見されるなど、状況証拠で判明する場合があります)の基準を満たさないものについては、ナノティラヌスとして販売しています。