鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track) 恐竜 販売

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鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)/【di982】

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)/中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)【di982】

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鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その1)

小型の獣脚類恐竜グラレーターの足跡の化石です。3本の指がくっきりと残っています。

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その2)

写真左側が恐竜の前方方向。鋭い3本の指がくっきりと残っていることから、獣脚類恐竜と推察される恐竜のフットプリントの化石です。足跡は恐竜の体の一部分ではありませんが、こういった生きた証拠のような存在も、化石として認知されています。例えば、今回の足跡の化石をはじめとして、糞の化石や三葉虫の這い跡の化石などが、挙げられます。まとめて生痕(せいこん)化石と言います。

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その3)

人間の手と比較しても、さほど大きくないサイズ。主の体長はおそらく1m前後であろうと推測されます。足跡からだけでは、恐竜の属種まで特定することはよほどの条件が揃わない限り、難しいため、属種を特定するのではなく、残された足跡から、一つの恐竜として括ったものがグラレーター(Grallator)です。従いまして、グラレーターという属種の恐竜が存在するわけではないことにご注意ください。生痕化石からその”主”を分類するという考え方が存在します。

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その4)

足跡が化石として残るメカニズムを簡単に説明します。百聞は一見にしかず、ということで、こちらをご覧ください。コラム「恐竜のフットプリント化石のネガポジの謎。なぜ膨らんでいる足跡化石があるのか?

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その5)

こちらの鋭角な跡を御覧ください。明らかに、爪の跡でしょう。獣脚類恐竜は現世の鳥類の先祖と考えられています。まさに巨大な鳥の爪のような、鋭い痕跡です。

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その6)

さきほど、足跡から、属種を特定するのは難しいと説明しましたが、特異な条件が重なることで、属種まで明らかになるケースがあります。実際に、ティラノサウルス・レックスの足跡として認知されている足跡化石があることをご存知の方も少なくないはず。レックスの骨や歯などが採集される地層において、明らかに他とはサイズが異なる獣脚類恐竜の鋭い3本爪の足跡が見つかれば、レックスではないと考えるほうが不自然というものでしょう。

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その7)

グラレーターの場合、比較的小サイズのため、該当する獣脚類恐竜が多数いるため、属種の特定には至りません。たとえば、カラス、トビ、ワシの足跡が数千万年後に化石として発見されたとしても、その区別を行うことは困難でしょうが、ダチョウしか棲息していない地域で、15cmを超える巨大な足跡の痕跡が発見されれば、属種、少なくとも”属”までの同定は可能になることでしょう。

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その8)

堆積段階で泥が覆いかぶさったのか、もしくはこの主が踏み込んだ地面が泥だったのか。

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その9)

赤いマーカーは10cm間隔です。およそ13.5cmの足跡です。

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その10)

裏面。平らで安定します。

鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その11)
鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その12)
鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)(その13)

100円玉との比較。小型獣脚類グラレーターの足跡の化石です。するどい3本の爪痕が残されています。

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商品スペック

商品ID di982
年代 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
学名 鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)
産地 Judith River Formation, Northern Montana, U.S.A.
サイズ 13.5cm(本体最長部) / 母岩含め全体 19.2㎝×12cm×厚3.2cm 1540g
商品解説 鋭い3本の爪痕が残されている!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)

地質年代

弊社で販売している標本の種名の同定について

小型恐竜グラレーター(Grallator)とは?

小型恐竜グラレーター(Grallator)とは?

グラレーターという恐竜は、小から中サイズの2足歩行する肉食の竜盤目獣脚類のことをさしています。彼らの足跡は三畳紀後期から白亜紀前期に見つかっています。彼らの種はアメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパ、中国などで発見されていますが、最も有名なのは、北アメリカの東海岸のものです。足跡はこれまでみつかっていますが、定義づけられるほどの骨格化石が十分みつかっていないことから、さらなる解明が待たれる期待の恐竜です。グラデーターの特徴は3本指であるということで、大きさは約5~15㎝のものが主流です。

グラレーターはどんな形をしている?

これまでのところ、体格は90cm~2m未満と推定されています。
研究者によると、グラレーターは米国の東部に生息していた恐竜の中では最古で、「俊足なトカゲ」が名前の由来の、ポドケサウルスとよく似ていると考えられています。ポドケサウルスの体の構造はコエロフィシスのそれとよく似ているといわれています。コエロフィシスの体はほっそりとしていて、後肢と尻尾、そして首が長かったので、グラデーターもそれに近いシルエットと推察されます。
グラレーターは、コエロフィシス属に属すとされています。

グラレーターは足の速い恐竜

グラレーターは、見つかっている足跡の歩幅から計算して、およそ時速32㎞/時で走ったといわれいます。
ストライドからして、コネチカット渓谷に住む小型恐竜の中で最も速く移動する恐竜だったのではないかと考えられています。

名前の由来

グラレーターの名前は、アメリカの有名な地質学者エドワードヒッチコック(Edward Hitchcock)によって名づけられました。グラレーターという名前の"Grallae″の部分は、鳥類のなかでも渉禽類(しょうきんるい)というグループに分類される、コウノトリやサギといった足のながい鳥のグループの古代の名前に関連しています。

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