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分厚い!北アフリカの荒くれ者、カルカロドントサウルスのズッシリした歯化石(Carcharodontosaurus)/【di978】
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ナイフのような歯、と形容されるカルカロドントサウルスの歯化石ですが、こちらはナイフの形に、厚みがあるタイプでかなりがっしりした印象の標本です。かつ、大変ナチュラル。北アフリカ大陸の荒くれ者を彷彿とさせる、堂々とした歯化石です。
正面から撮影。ロングカーブ計測6.5センチあります。カルカロドントサウルスの歯は、ティラノサウルスのそれとは異なり、三角形に近い形で幅広であるのが特徴です。
本標本はそれに加えて厚みがあります。手の平との比較。
シュッとしたフォルムのなかにも、歯根(しこん)部が盛り上がっています。厚みがあることがよくわかります。
こちらが歯根部です。一般的なこのサイズのカルク歯に比べ、やはり分厚い印象です。計測すると、厚みが1.6センチありました。
カルカロドントサウルスは「アフリカン・T-rex」とよばれています。獣脚類のなかでも常にティラノサウルスと比較され、いつも何かと話題に上がる肉食恐竜です。
ティラノサウルスとよく比較されるのは頭部の長さ(頭骨長)です。頭部の長さ1.5メートルのティラノサウルスに対し、カルカロドントサウルスは同程度、あるいはそれ以上の長さとも言われています。カルカロドントサウルスはティラノサウルスと並んで史上最大級の肉食恐竜であると認識されています。
この写真だけを見れば、ナイフと思う方もいるかもしれません。まさにナイフのような鋭い先端をもつカルク歯です。
本標本は非常にナチュラルで、表面にみられるシワがよく残っています。
インナーセレーションです。このギザギザはまさに、ステーキナイフのようです。
100円玉との比較。厚みがある分、重量感もあり、手に取るとズッシリきます。ナチュラル標本をお探しの方に。
商品スペック
商品ID | di978 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 分厚い!北アフリカの荒くれ者、カルカロドントサウルスのズッシリした歯化石(Carcharodontosaurus) |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測6.5cm |
商品解説 |
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。