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ナイフっぽい歯型がトレードマーク!アフリカのティーレックスの異名を取るカルカロドントサウルスの歯化石/【di977】
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こちらはアフリカのティーレックスの異名を取る、カルカロドントサウルスの歯化石です。カルカロドントサウルスの名前は、カルカロドン(ホオジロザメ属のことです)のような歯を持つトカゲといった意味になります。この名前、一見格好良くありますが、いかにも受け身ではありません。背の高い人の名前がジャイアント馬場のような人、という正式名称を与えられたようなものですから、ちょっと考えものです。ニックネームなら良いですが。
しかも、ニックネームは、Afrian t-rex。つまりアフリカのティラノサウルス・レックス。なんとニックネームにおいても受け身。レックスありきのニックネームに仕立て上げられているのですから、なんとも・・・。
そして、ディーラー間では、あまりにも名前が長いので、”カルク(Carc)”と略される始末・・・。しかしながら、脇役的な位置づけかと言えば、とんでもない。その体躯の大きさや、特徴的な歯の形状などは、明らかに他の獣脚類と一線を画す存在ですし、近年、流通量の減少などから、その価値はますます高まっています。
カルク(また略してしまった・・・)のことをよく知らない、というコレクターの皆さまに、熱く解説をしてまいります。まず横から見たときのこのフォルム。カルクならではのナイフの刃先のような形。
そして、カルクの歯化石の典型的な特徴として説明されるのが、この左右の稜線を持った薄いフォルム。ナイフっぽい形こそが、カルクの歯化石のクラシカルなフォルムというわけです。
こちらの歯化石は、表面のエナメル質が保存された良質の歯化石です。
弊社では、歯化石の状態を説明する時に、エナメル質のパターンという言い方を頻繁に使います。仕入れる際の重要なポイントと考えているからです。弊社で扱っている歯化石の大半は、このパターンが見えるものですが、採集される歯化石の大半は、これらが失われています。考えてみれば当然のことです。エナメル質というのは歯の最表層部に備わっている構造ですが、最表層ゆえ、堆積時の圧力や、風化などにより最初に失われる部分であるからです。それが残っている、という点は高く評価するべきポイントなのです。ぜひルーペを使って、じっくりご確認くださいね。肉眼では見えない世界が広がっています。
そして、カルクの歯化石を説明する上でもう一つの重要な点が、このセレーション。写真のぎざぎざの部分のことです。セレーションはノコギリのギザギザの部分を指す言葉でもあります。カルクはこのセレーションがよく発達しています。噛まれた獲物は瞬く間に出血したことでしょう。獲物を出血死に追い込むハンティングスタイルこそが、カルクの真骨頂なのでしょう。同地域、同時代にはあの巨大獣脚類スピノサウルスが棲息していました。スピノサウルスの歯化石にはセレーションがないワニ様の歯のフォルムをしていました。両者巨大なハンターですが、歯の形の比較から、ハンティングエリアをずらすことで、大戦争になることを意図せず防いでいたのではないかと推察します。
歯の先端迄保存されています。
ロングカーブ計測6.6cm。立派です。
両面ともに同程度の保存状態。
ナチュラルな味わいを残します。
この鋭い歯先でぐさっといったのでしょう。コレクションというと、美術品ライクな捉えられ方をしますが、冷静になって見つめると、この標本に限っては、その見方は間違っているかもしれません。なぜなら、およそ1億年前にこの歯は間違いなく獲物の命を奪ったはずだからです。美術品というより、血なまぐさい武具の匂い、というべきか。
根本近くにもセレーションを確認できます。
100円玉との比較しても、迫力を失わないサイズ。滑らかにカーブを描いたフォルムが素敵です。
商品スペック
商品ID | di977 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ナイフっぽい歯型がトレードマーク!アフリカのティーレックスの異名を取るカルカロドントサウルスの歯化石 |
産地 | Kem Kem basin, Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測6.6cm |
商品解説 | ナイフっぽい歯型がトレードマーク!アフリカのティーレックスの異名を取るカルカロドントサウルスの歯化石 |
この商品を購入されたお客様のお声
初めて肉食恐竜の歯の化石を購入しました。肉食恐竜ならではの攻撃的なフォルムは、どの角度から見ても美しいです。素晴らしいクオリティの標本ありがとうございました。
北海道/男性
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。