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希少!足跡クッキリ、鋭い爪痕!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track)/【di974】
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こちらは恐竜(獣脚類)の足跡の化石です。骨や歯といった生物の一部ではなく、足跡や糞など、棲息の証となる化石を文字通り生痕化石(せいこんかせき)と言います。ジュラ紀のとある大地を獣脚類恐竜が踏みつけた、その証がここに残されているのです。
普通地面を踏みつけると、凹みます。その凹んだ箇所に泥や石などが堆積し、露頭に現れ、剥がれ落ちると、このように膨らんだ化石(ポジティブサイド)になります。ご覧の通り足跡部分が、ぼっこりとふくらんでいるのです。足跡と言いつつ、実際には恐竜の足の形が立体的に保存されている、というわけです。
獣脚類としては小型とは言え、現世のダチョウと同程度のサイズがあります。ダチョウは2m100kgに達する体格があることを考えると、この化石の主もそれなりの体躯を有していたと考えるのが妥当です。
見事に3本指の痕がクッキリと残っています。
ちなみに、グラレーターとは、世界中で採集される、この3本指の足跡の主を指す言葉であり、属名でも種小名でもありません。生物を分類する二名法とは別に生痕化石を分類する方法(イクノタクソン)があります。イクノタクソンでは、その足跡や他の痕跡に基づいて動物を分類しよう試みます。その中で、この足跡は、爬虫類であり、その中でも獣脚類(恐竜)のもので、形から言ってグラレーターの足跡と分類されています。しかしながら、あくまで足跡の形でグラレーターなる生物であると分類されているに過ぎず、二名法で言うところの属種まで特定されているわけではありません。それぞれ違う検知から同定を試みている、と言うと分かりやすいでしょうか。
こちらは裏面です。こちらの面を下にして展示すると平置きでも安定します。
横から見ても、足跡部分が浮き出ていることがお分かりいただけることでしょう。
指先と爪の境界までしっかり残っています。大きく含んだ足爪と、そこから鋭く飛び出した爪先。ある意味、本物の爪の化石よりも迫力があります。
獣脚類恐竜が4本の指があり、そのうち3本が地面に接地していた、という図鑑等でよく知られている事実が、こうして生痕化石として現れています。
指先が尖っている点にご注目ください。指ではなく、爪の跡なのです。
100円玉との比較。本体直線計測15cm、母岩を合わせると、17cm四方の立派な標本です。
商品スペック
商品ID | di974 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | 希少!足跡クッキリ、鋭い爪痕!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track) |
産地 | Judith River Formation |
サイズ | 15cm(本体最長部) / 母岩 17㎝×16.8cm×厚3.9cm |
商品解説 | 希少!足跡クッキリ、鋭い爪痕!恐竜(獣脚類)グラレーターの足跡化石(Grallator track) |
小型恐竜グラレーター(Grallator)とは?
小型恐竜グラレーター(Grallator)とは?
グラレーターという恐竜は、小から中サイズの2足歩行する肉食の竜盤目獣脚類のことをさしています。彼らの足跡は三畳紀後期から白亜紀前期に見つかっています。彼らの種はアメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパ、中国などで発見されていますが、最も有名なのは、北アメリカの東海岸のものです。足跡はこれまでみつかっていますが、定義づけられるほどの骨格化石が十分みつかっていないことから、さらなる解明が待たれる期待の恐竜です。グラデーターの特徴は3本指であるということで、大きさは約5~15㎝のものが主流です。
グラレーターはどんな形をしている?
これまでのところ、体格は90cm~2m未満と推定されています。
研究者によると、グラレーターは米国の東部に生息していた恐竜の中では最古で、「俊足なトカゲ」が名前の由来の、ポドケサウルスとよく似ていると考えられています。ポドケサウルスの体の構造はコエロフィシスのそれとよく似ているといわれています。コエロフィシスの体はほっそりとしていて、後肢と尻尾、そして首が長かったので、グラデーターもそれに近いシルエットと推察されます。
グラレーターは、コエロフィシス属に属すとされています。
グラレーターは足の速い恐竜
グラレーターは、見つかっている足跡の歩幅から計算して、およそ時速32㎞/時で走ったといわれいます。
ストライドからして、コネチカット渓谷に住む小型恐竜の中で最も速く移動する恐竜だったのではないかと考えられています。
名前の由来
グラレーターの名前は、アメリカの有名な地質学者エドワードヒッチコック(Edward Hitchcock)によって名づけられました。グラレーターという名前の"Grallae″の部分は、鳥類のなかでも渉禽類(しょうきんるい)というグループに分類される、コウノトリやサギといった足のながい鳥のグループの古代の名前に関連しています。