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説明せざるを得ない、この魅力。筆が止まらない、カルカロドントサウルスの巨大歯!/【di948】
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最高のカルカロドントサウルスの歯化石をご紹介しましょう。網の目状のエナメル質のパターンが凄い!
アフリカンティーレックスの異名を持つカルカロドントサウルスですが、ティラノサウルス・レックスの歯化石とは構造が違います。まず、このセレーション(ぎざぎざ)部分にご注目下さい。ステーキナイフのような、細長い線状です。レックスの場合はむしろ、線というより丸い粒状です。
デカイ!ロングカーブ計測で10cmに達する巨大歯化石です。しかも重い!62gあります。カルカロドントサウルスの歯化石は、比較的薄いことで知られています。本標本も全体形状は典型的なナイフ状ですが、全体の体積が大きいため、見た目通り大きく重いのです。
それでいて太い!ここだけ見ればナイフ状には見えませんね。カルカロドントサウルスの歯化石といえど、これほどの巨大歯化石になれば、分厚い。62gあるのも当然ですね。
カルカロドントサウルスの歯化石のなかでも、とりわけ分厚い方でしょう。
両面ともに非常に美しいエナメル質を維持しています。カルカロドントサウルスの歯化石はエナメル質が失われているものが少なくありませんが、本標本は一味違います。
歯が伸びる方向(縦)に走るパターンと、それを横切るように走る網の目状のパターンが交差しています。
先端まで欠損がありません。
インナーセレーションの状態には舌を巻きます。
エナメルパターンの接写。カルカロドントサウルスの歯化石では、珍しいほどの好状態です。
幅広のフォルム。このような形は、カルカロドントサウルスの歯化石の特徴の一つです。これは獲物の肉を切り裂くことができるように発達したためだと言われています。
失われやすいアウターセレーションもかなりの部分残っています。
トップ付近のアウターセレーションの保存状態。ここまで残っているものは珍しいです。
カルカロドントサウルスの歯化石のセレーションの入り方は独特で、細長い線状になっています。
この血の流れのような独特のエナメルパターンが非常に印象的です。初見で「凄い」とつぶやいてしまいました。
いかがですか?この貫禄。まさに百聞は一見にしかず。「俺の魅力の説明に言葉は不要。一目で分かる。」と標本に怒られているようです。
それでもついつい言葉で説明したくなる、アウター側のセレーションの保存状態。
インナーセレーションをもう一度ご覧頂きたい!
ロングカーブ計測で10cm、重量にして、62gというヘビー級の巨大歯です。見てそのサイズと状態に驚き、持って、その重さに二度驚く。ルーペでセレーションを見て、三度驚くことができる、素晴らしいコレクションです。
この堂々たる幅広な御姿を皆さんにご覧頂いて、標本のご紹介の幕を閉じたいと思います。
商品スペック
商品ID | di948 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 説明せざるを得ない、この魅力。筆が止まらない、カルカロドントサウルスの巨大歯! |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測10cm 62g |
商品解説 | 説明せざるを得ない、この魅力。筆が止まらない、カルカロドントサウルスの巨大歯! |
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。