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両刃ともに美しいセレーションが続く!素晴らしいフォルム。カルカロドントサウルスの歯化石。/【di931】
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ロングカーブ6.7cmのカルカロドントサウルスの歯化石をご紹介します。
本標本の最大の特徴は何か。それは、左右の稜線にびっしりとセレーションを確認できることです。カルカロドントサウルスの歯化石には、本来、このセレーションが付いていますが、多くの標本では失われています。よほど好条件の堆積環境で、かつ、丁寧にクリーニングされなければ、このような良質のセレーションを楽しむことはできません。
カルカロドントサウルスの歯化石にしては厚みがあります。恐竜の歯は顎の場所によっては、形が異なるのはご存知のとおりです。先端の歯は比較的小さく、いわゆる犬歯の位置に映える歯は長く、根本が太い場合が多いです。
インナーセレーション。素晴らしい保存状態です。
根本は少し摩耗したセクションがあるものの、ここまで残っている大きい歯は希少です。
根本までセレーションを確認することができます。
続いて、アウター側。一般に、アウター側のほうがセレーションの保存状態が悪い事が多いのですが、写真をご覧ください。トップから根本近くまで確認することができますね。
反対側からもご覧いただきましょう。アウター側(写真の下側)のセレーションがトップから根本近くまで、欠けることなく、続いているのがお分かりいただけると思います。
エナメル質は剥げている箇所が多くありますが、全体の形は美しく、深い味わいがありますね。
槍の穂先のような鋭い鋭い先端。
アウター側の見事なセレーション。
ここまで残っているのは、とても希少です。
カルカロドントサウルスの歯化石としては、かなり肉厚です。ポイントツゥースと呼ばれる、肉厚の部分の歯化石でしょうか。
強靭さを感じます。
肉厚の歯化石だけが生み出す独特のフォルム。ミドルセクションもぷっくりと膨らんでおり、獲物を捕食する際に、圧がかかる部位に位置していたと思われる、がっしりとした歯化石です。
セレーションの素晴らしさばかり解説しましたが、この全体のフォルムも特筆すべきものがあります。
ステーキナイフのような細かいセレーション。よく見ると、粒状であることが分かります。
極小の半球が連続しているような構造です。
100円玉との比較。ロングカーブ計測で6.7cmと小さくない歯化石ですが、数値以上に大きく感じるのは、厚みのせいでしょう。一般的な扁平状のカルカロドントサウルスの歯化石とは明らかに異なるフォルムをしています。この歯化石を見れば、アフリカンT-rexの異名を持つのも納得せざるをえません。
商品スペック
商品ID | di931 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 両刃ともに美しいセレーションが続く!素晴らしいフォルム。カルカロドントサウルスの歯化石。 |
産地 | Kem Kem basin, Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測6.7cm |
商品解説 | 両刃ともに美しいセレーションが続く!素晴らしいフォルム。カルカロドントサウルスの歯化石。 |
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。