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希少!歯根付きのカルカロドントサウルスの歯化石/【di921】
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歯根付きのカルカロドントサウルスの歯化石です。幼体の歯化石と思われます。
この歯化石の特徴は、何と言っても、歯根付きであること。歯根とは、歯茎の中に埋もれている部分で、歯冠とは、歯茎から外に出ている部分と考えてください。写真の右四分の一が歯冠で、左四分の三が歯根です。歯根と歯冠の詳細については、コラム「歯根と歯冠とは? 恐竜の歯を学ぼう」を御覧ください。
こちらが歯冠です。2cm程度。幼体の歯化石と思われます。
化石として発見される歯化石の大半は歯根がありません。そういった歯を脱落歯と呼ぶことがあります。闘争の最中、噛み付いた時の圧力に耐えきれず、歯冠が折れてしまうのです。一方で歯根から抜けることは珍しいので、歯根付きの歯化石は死に絶えた後、最後まで付いていた歯と考えることができるかもしれません。恐竜の歯化石は、われわれ哺乳類と違い、デンタルバッテリーという特殊な構造を持っており、何度でも生え変わりますので、折れてもすぐに生えてきました。
肉食恐竜の歯根によく観察される独特の凹み。この凹みのおかげで、しっかりと歯根に固着できていたのでしょうか。
100円玉との比較。歯冠だけのサイズ(2cm程度)から幼体の歯化石だと推察されます。歯根付きの歯化石は大変珍しく、死に絶えた後に最後まで付いていた可能性があります。この歯の主は、同地域で覇権を争っていたスピノサウルスの餌食になってしまったのでしょうか。それとも餓死してしまったのでしょうか。想像は尽きません。
商品スペック
商品ID | di921 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 希少!歯根付きのカルカロドントサウルスの歯化石 |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測8.5cm |
商品解説 | 希少!歯根付きのカルカロドントサウルスの歯化石 |
この商品を購入されたお客様のお声
ずっと欲しかった恐竜の化石を購入することができてとても嬉しいです。また、機会があれば化石セブンさんで購入したいです。
埼玉県/男性
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。