素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨 恐竜 販売

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素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨/【di858】

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨/中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)【di858】

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素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その1)

ハドロサウルスの脊椎骨をご紹介します。ハドロサウルスは、鳥盤類を代表する恐竜の一つで、成体となれば恐竜界でも屈指の巨体を誇ります。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その2)

脊椎骨は、写真下部の椎体から上部に伸びる棘突起がありますが、一部欠損しています。脊椎骨の化石で、棘突起まで保存されているものは僅かです。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その3)

写真下側が腹側で、写真上側が背側になります。このような骨がいくつも連なることで1本の背骨を構成しています。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その4)

この孔は神経が通っていました。椎体のみの標本が多い中、の部分が潰れること無く保存されている点にご注目ください。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その5)

棘突起が失われているため、にわかに判断しにくいのですが、おそらく写真右側が頭側で、写真左側が尾側にあたるものと考えられます。棘突起の伸びる方向である程度判断が可能です、化石になる段階で圧縮を受けていると形がゆがんでしまい判断が難しくなりますが、この標本は全体的にオリジナルの形を保っていて左右のバランス(シンメトリー)も優れています。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その6)

直径にして11cm超、重量で600gを超えます。我々人間の脊椎骨とは比較ならないほど大きい。手のひらにずっしりと重さが伝わってきます。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その7)

脊椎骨同士が擦れ合う面。大腿骨などの骨化石とは明らかに異なる独特の構造をしています。擦れ合うことが前提になっているため、それに耐えられるような構造になっているようです。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その8)

真円に近い見事な孔。ほとんど圧縮を受けていない証左です。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その9)

擦れ合う面のうち、写真下部に特にご注目頂きたいのですが、非常に微細な穴凹が並んでいるような構造になっています。角竜類の角の化石や爪の化石の表面の特徴によく似た構造になっています。角竜類の角化石の表面は角質成分が薄く存在していたと考えられているそうですが、それが化石になる際に微細な構造を作ります。それと似たような味わいが確認されます。脊椎骨でも、椎体の横面には存在しないので、擦れ合う面に特徴的な構造なのかもしれませんね。オーナーになった方はぜひこの点も楽しんでいただきたいと思います。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その10)
素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その11)

しわしわの複雑な構造。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その13)
素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その14)

この点は、棘突起の欠損面ですが、空隙をもった構造であることがよくわかります。オルニトミムスなどは体を軽くするために、骨に空隙を持っていました。ハドロサウルスのような巨大な体躯を誇る恐竜も、空隙をもった骨を持っていたのかもしれませんね。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その15)

棘突起こそ失われているものの、左右の対称性(シンメトリー)は抜群です。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その16)
素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その17)
素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その18)

この厚み。椎体の重さが指に伝わってきます。

素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その19)
素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨(その20)

いかにも恐竜らしいサイズをもったハドロサウルス類の脊椎骨の化石です。圧縮をほとんど受けていない美しいシンメトリーを保った標本です。

ネームカード
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商品スペック

商品ID di858
年代 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
学名 素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨
産地 Two Medicine formation
サイズ 11.5cm×8cm×7cm 605g
商品解説 素晴らしいシンメトリーを誇るハドロサウルスの脊椎骨

地質年代

弊社で販売している標本の種名の同定について

ハドロサウルスとは?

ウロコあり、クチバシありのユニーク恐竜、ハドロサウルス

ハドロサウルス(Hadrosaurus)は、約6500万年前の中生代白亜紀後期といわれる時代、アメリカやカナダに生息した大型草食恐竜です。
鳥脚類ハドロサウルス科に分類され、全長は7~10メートルで、非常に大きく頑丈なつくりをしていました。
名前の由来もは、見た目どおりで「がんじょうなトカゲ」。
カモのような平たいくちばしをもち、皮膚は細かいウロコで覆われている恐竜です。
ハドロサウルス科の恐竜には、パラサウロロフス、エドモントサウルス、マイアサウラなどがいます。

ハドロサウルス

アメリカ、ニュージャージー州のヒーロー!?ハドロサウルス

ハドロサウルスは、そのユニークな体型が人気のカモノハシ恐竜とよばれている認知度の高い恐竜ですが、実は、恐竜の歴史的にも非常に重要な位置を占める恐竜でもあります。
それというのも、ハドロサウルスは、北アメリカで最初に学名がついた恐竜だからです。
アメリカのニュージャージー州で、恐竜の部分的な骨格が1838年に発見されます。
約20年間かけて発掘が行われた結果、1858年に古生物学者J・ライディによって「ハドロサウルス」という名前がつけられます。
多種多様な恐竜が発掘されているアメリカにおいて、最初に学名がついたのが、ハドロサウルスなのです。
1991年には、ニュージャージー州が、ハドロサウルスを公式な州の恐竜として認定しました。

謎が多かった恐竜、ハドロサウルス

ハドロサウルスは平らな角質のくちばしをもつカモノハシ竜とよばれる草食恐竜です。
19世紀中盤、北米で発見されるものの、部分的な化石しかなく、謎の多い恐竜でした。
140年後の1999年、当時17歳の高校生が一部の化石を発見し、2006年には全身化石が発掘されると次々と謎が明らかになったのです。

ハドロサウルス

あのティラノサウルスから逃げ切る速さを持つ!?

ハドロサウルスは平らな角質のくちばしをもつカモノハシ竜とよばれる草食恐竜です。
ハドロサウルスは何と時速45キロで移動していたようです。当時最強といわれたティラノサウルス(時速30キロ程度)をはるかに上回る「逃げ切りタイプ」のすばしっこい恐竜でした。

体の表面にウロコがあったって本当?

本当です。ハドロサウルスの皮膚には体の表面に細かいウロコを備えています。このウロコは、敵から身を守る保護色に役立ったようです。皮膚は化石になりにくいため、恐竜皮膚化石はほとんど見つからない非常に稀少なものですが、ハドロサウルスは硬いウロコで覆われていたため、皮膚化石として発見されるものもあり、その点でも有名な恐竜です。

歯がとにかく頑丈!デンタルバッテリーで植物を噛み砕く!

デンタルバッテリーとは、束のようになってびっしりと並んだ小さな歯のことをいいます。我々ヒトの歯は、一生に一度しかはえかわりません。でも、恐竜の歯は歯の生えている骨の内部にいつくもの新しい歯を備えていて、古くなったら生え変わっていました。ハドロサウルスは植物を食べる草食恐竜ですが、その歯は1つの板状になっていて、硬い植物で歯がすり減ると、すぐに次の歯が入れ替っていたのです。デンタルバッテリーとは、歯の集まったものという意味で使われています。私たちは歯のケアを怠ると、二度と生えてこないので入れ歯をしたり、インプラントをしたり大変です。恐竜たちがうらやましい限りです。恐竜たちは歯磨きをしなくても全く問題なかったというわけです。

日本の恐竜とつながりがある!?ハドロサウルス

日本ではじめて恐竜の化石が発見されたのは1978年のことですが、正確にいうと「日本列島で初めて」という注釈がつきます。実は1934年にサハリン島とよばれる、北海道より北側の大きな島から恐竜の化石が見つかっています。その名も「ニッポノサウルス」。ニッポノサウルスは、鳥脚類ハドロサウルス科の仲間で、歯はなく、クチバシと小さなトサカが特徴の恐竜です。全長約4メートル、体重約1トンの恐竜で、約8000万年前の白亜紀後期に生息していました。現在ロシアが統治しているサハリン島は、樺太として、1905年から1946年まで日本の領地でした。この恐竜が発見されたのは1934年、つまり当時は日本領だったために、「サハリンの日本のトカゲ」という意味の「ニッポノサウルス・サハリネンシス」という名前がついたのです。ニッポノサウルスは北海道帝国大学(今の北海道大学)の教授による、初めて日本人によって研究、記載された恐竜でした。ですが、ロシアとの領土問題をめぐり、現在ではニッポノサウルスを「日本初の恐竜です!」と純粋に宣言するには至らない状況となっているようです。いずれにせよ、ユーラシア大陸の東方で約8000万年前に恐竜が存在したという事実は変わりません。

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