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鳥盤類ハドロサウルスの左顎の化石/【di763】
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デンタルバッテリーが見られる、ハドロサウルスのアゴ化石が登場です。左顎です。写真は内側が見た状態で、写真の右がアゴの先となります。
ご覧のように、デンタルバッテリー(びっしり並んだ小さな歯)がばっちり見られます。硬い植物を食べるハドロサウルスの歯は、歯がすり減っても対応できるよう、次から次へ小さな歯が生え続けていました。
ハドロサウルスは、上下の歯がこすれ合うことで枝や葉っぱをすりつぶしながら食べて体を大きくしていきました。あごの中に新しい歯をスタンバイしておくことで、すり減った歯が役立たなくなると、次の歯が使われる構造になっていたんですね。
アップで。洗濯板のようになっているのがわかります。この中に小さな歯が収められていました。ちなみに、デンタルバッテリーというのは「歯の集まったもの」という意味です。
顎骨もご覧の素晴らしい状態で化石化し、保存されています。
手にとると、ズシンときます。重さは620グラム。クラックがありますが、接着のみしてあります。白亜紀草食恐竜の顎化石をあえてナチュラルに鑑賞いただきたいという趣旨です。
骨太な顎骨化石がついています。デンタルバッテリーの保存状態だけでもすごいのですが、この骨化石が一緒に見られることで、より3Dで立体的にアゴ骨化石を鑑賞できます。
このあたりの構造は、面白いですね。
ハドロサウルウスは今から約8000万年前に北米に出現した、体長7~12メートルの大型草食恐竜です。本標本、600グラムオーバーとかなりズッシリしています。ご覧のように標本の全体には、表面に凹凸が見られる箇所が多くあります。「ス」のように見える隙間や穴は、軽量化を図ってのことだと思われます。
展示には最も安定する平置きがお勧めです。ナチュラルで硬い、デンタルバッテリーが丸見え!ハドロサウルスアゴ骨化石でした。
商品スペック
商品ID | di763 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 鳥盤類ハドロサウルスの左顎の化石 |
産地 | 北米 |
サイズ | 15cm×13.5cm×5cm 620g |
商品解説 | 白亜紀後期、北米大陸で繁栄したカモノハシ竜、ハドロサウルスのアゴ化石です。 デンタルバッテリーがしっかり保存している良質標本です。 |
この商品を購入されたお客様のお声
ハドロサウルス左顎の標本が予定より早く到着致しました(郵便局員が機転を利かせて私が在宅中に持って来てくださいました)海ユリのオマケもありがとうございます。標本は思った以上に素晴らしいです。大袈裟かもしれませんが、あのハドロサウルスのミイラ化石の“ダコタ”が我が家に来た感覚すら感じます。大切にします。また宜しくお願い致します。
千葉県/男性
ハドロサウルスとは?
ウロコあり、クチバシありのユニーク恐竜、ハドロサウルス
ハドロサウルス(Hadrosaurus)は、約6500万年前の中生代白亜紀後期といわれる時代、アメリカやカナダに生息した大型草食恐竜です。
鳥脚類ハドロサウルス科に分類され、全長は7~10メートルで、非常に大きく頑丈なつくりをしていました。
名前の由来もは、見た目どおりで「がんじょうなトカゲ」。
カモのような平たいくちばしをもち、皮膚は細かいウロコで覆われている恐竜です。
ハドロサウルス科の恐竜には、パラサウロロフス、エドモントサウルス、マイアサウラなどがいます。
アメリカ、ニュージャージー州のヒーロー!?ハドロサウルス
ハドロサウルスは、そのユニークな体型が人気のカモノハシ恐竜とよばれている認知度の高い恐竜ですが、実は、恐竜の歴史的にも非常に重要な位置を占める恐竜でもあります。
それというのも、ハドロサウルスは、北アメリカで最初に学名がついた恐竜だからです。
アメリカのニュージャージー州で、恐竜の部分的な骨格が1838年に発見されます。
約20年間かけて発掘が行われた結果、1858年に古生物学者J・ライディによって「ハドロサウルス」という名前がつけられます。
多種多様な恐竜が発掘されているアメリカにおいて、最初に学名がついたのが、ハドロサウルスなのです。
1991年には、ニュージャージー州が、ハドロサウルスを公式な州の恐竜として認定しました。
謎が多かった恐竜、ハドロサウルス
ハドロサウルスは平らな角質のくちばしをもつカモノハシ竜とよばれる草食恐竜です。
19世紀中盤、北米で発見されるものの、部分的な化石しかなく、謎の多い恐竜でした。
140年後の1999年、当時17歳の高校生が一部の化石を発見し、2006年には全身化石が発掘されると次々と謎が明らかになったのです。
あのティラノサウルスから逃げ切る速さを持つ!?
ハドロサウルスは平らな角質のくちばしをもつカモノハシ竜とよばれる草食恐竜です。
ハドロサウルスは何と時速45キロで移動していたようです。当時最強といわれたティラノサウルス(時速30キロ程度)をはるかに上回る「逃げ切りタイプ」のすばしっこい恐竜でした。
体の表面にウロコがあったって本当?
本当です。ハドロサウルスの皮膚には体の表面に細かいウロコを備えています。このウロコは、敵から身を守る保護色に役立ったようです。皮膚は化石になりにくいため、恐竜皮膚化石はほとんど見つからない非常に稀少なものですが、ハドロサウルスは硬いウロコで覆われていたため、皮膚化石として発見されるものもあり、その点でも有名な恐竜です。
歯がとにかく頑丈!デンタルバッテリーで植物を噛み砕く!
デンタルバッテリーとは、束のようになってびっしりと並んだ小さな歯のことをいいます。我々ヒトの歯は、一生に一度しかはえかわりません。でも、恐竜の歯は歯の生えている骨の内部にいつくもの新しい歯を備えていて、古くなったら生え変わっていました。ハドロサウルスは植物を食べる草食恐竜ですが、その歯は1つの板状になっていて、硬い植物で歯がすり減ると、すぐに次の歯が入れ替っていたのです。デンタルバッテリーとは、歯の集まったものという意味で使われています。私たちは歯のケアを怠ると、二度と生えてこないので入れ歯をしたり、インプラントをしたり大変です。恐竜たちがうらやましい限りです。恐竜たちは歯磨きをしなくても全く問題なかったというわけです。
日本の恐竜とつながりがある!?ハドロサウルス
日本ではじめて恐竜の化石が発見されたのは1978年のことですが、正確にいうと「日本列島で初めて」という注釈がつきます。実は1934年にサハリン島とよばれる、北海道より北側の大きな島から恐竜の化石が見つかっています。その名も「ニッポノサウルス」。ニッポノサウルスは、鳥脚類ハドロサウルス科の仲間で、歯はなく、クチバシと小さなトサカが特徴の恐竜です。全長約4メートル、体重約1トンの恐竜で、約8000万年前の白亜紀後期に生息していました。現在ロシアが統治しているサハリン島は、樺太として、1905年から1946年まで日本の領地でした。この恐竜が発見されたのは1934年、つまり当時は日本領だったために、「サハリンの日本のトカゲ」という意味の「ニッポノサウルス・サハリネンシス」という名前がついたのです。ニッポノサウルスは北海道帝国大学(今の北海道大学)の教授による、初めて日本人によって研究、記載された恐竜でした。ですが、ロシアとの領土問題をめぐり、現在ではニッポノサウルスを「日本初の恐竜です!」と純粋に宣言するには至らない状況となっているようです。いずれにせよ、ユーラシア大陸の東方で約8000万年前に恐竜が存在したという事実は変わりません。