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太いルートが特徴!カルカロドントサウルスの歯化石(Carcharodontosaurus)/【di594】
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アフリカンT-rexこと、カルカロドントサウルスの歯化石です。ルート部がぶっとい標本です。
カルカロドントサウルスは、北米の肉食恐竜ティラノサウルスの最強説を揺るがした存在で有名です。およそ1億年~9300万年前、北アフリカに生息したご恐竜で、頭骨サイズが異様に大きいことで知られています。
分類はテタヌラ下目アロサウルス上科。分厚いアゴと長いナイフ歯で切り刻みながら獲物を捕らえていました。
いやあ~、それにしても本標本は分厚いです。この断面をご覧ください。ここまでルート部が分厚い標本も珍しい。
ロングカーブ計測7.7cmからすると、もうすこし厚みのない標本が多い感じがしますが、これは特別分厚いようです。
裏返しにしました。歯の両側、縁部分にはギザギザと、ナイフのごときセレーションが確認できます。
さあ、まず特徴である厚みについてです。歯根(しこん)部分のアップからどうぞ。相当分厚いのがお分かりいただけるでしょうか。
どどん!断面のアップです。カルサイト化しています。
この写真で?左右に3.2cm、上下1.7cmあります。立派です。
次は、カルク歯の大きな特徴といえる、セレーションを見ていただきたいと思います。こちらは、アウターカーブの縁についているセレーション。
トップチップは、獲物を捕らえる際に摩耗して削れている模様です。アウターカーブからトップチップを経由し、インナーカーブにもばっちりセレーションが確認できます。
こんなデッカイ歯の持ち主が、1億年以上前には生息していたとは、そして絶滅したとは。カルカロドントサウルスは最大で14mにも成長したといわれます。大型バスよりはるかに大きなサイズです。
カルカロドントサウルスの狩りの仕方は諸説ありますが、、獲物に食らいつき、肉を削ぎ切りにするような形で致命傷を負わせる狩りをした、ともいわれます。そういった意味では、ナイフのようなこのセレーションは、非常に有用な武器となり得るのでしょう。
このあたりが最も盛り上がって『ぷくっ』としています。これは、触らないとわからないかもしれませんが、触るとすごいです。
これだけ厚みがあるので、重さも同じくらいのサイズのものと比べると圧倒的に重いです。まさしく、強者の歯といった感じ。所有感の高まる標本とはこのことです。
商品スペック
商品ID | di594 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 太いルートが特徴!カルカロドントサウルスの歯化石(Carcharodontosaurus) |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ7.7cm |
商品解説 | ロングカーブに比して、太いルート部が特徴の カルカロドントサウルスの歯化石(Carcharodontosaurus)。 両縁にセレーションが保存されています。 厚みがあるため、手にするとずっしり重く感じられます。 |
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。