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カーブ計測で115ミリ!アフリカのTrexこと、カルカロドントサウルスの紛れもない巨大歯化石/【di1024】
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この見るからに巨大な歯化石は、アフリカのティラノサウルスの異名を持つ、カルカロドントサウルスの歯化石です。しかも10cmオーバーの紛れもない巨大歯。
アフリカのティーレックスの異名は、ある面では正しく、ある面では的外れかもしれません。カルカロドントサウルスの名は1931年にドイツの古生物学者エルンスト・シュトローマーによって、正式に記載されました。最近発見された部分的な頭骨は全長1.6mに達し、あのティラノサウルスを凌ぐ大きさだったため、「アフリカのティラノサウルス」の蔑称で呼ばれるようになりました。ところが、その頭骨の特徴からすると、ティラノサウルス科との共通点はほとんどなく、むしろアロサウルスに似た生物であることが分かりました。事実、アロサウルス上科に属します。
歯の形状や特徴においても、ティラノサウルスのそれとは一線を画しています。ご覧のように、カルカロドントサウルスの歯は、平板でステーキナイフのよう。太く厚みのあるティラノサウルス科の恐竜の歯とは共通点がありません。
カルカロドントサウルスという名称は、カルカロドンのような歯を持ったトカゲという意味です。カルカロドンとは、カルカロドン・メガロドン、つまり新生代の巨大ザメ、メガロドンを指します。シュトローマー氏はメガロドンのような歯をもつトカゲと名付けたのです。確かに、メガロドンの歯ほどではないにせよ、幅広で、扁平な形をしています。
カルカロドントサウルスという属名にしろ、アフリカのティーレックスというニックネームにしろ、他の生物に例えられてばかりですが、実際には相当個性的な恐竜です。
アロサウルス上科に属するものの、歯の形は非常に個性的です。よく似ている歯といえば南米のギガノトサウルスくらいで、巨大なステーキナイフのような形を見れば、すぐにカルク(カルカロドントサウルスの略)の歯であると判別ができます。
根本から撮影。このようにかなり扁平な形をしています。この歯は巨大歯なので、それでも十分に太いですが・・・。
カルカロドントサウルスは、およそ1億1200万年前~9350万年に、北アフリカで棲息していたと考えられています。同時期、同地域にはシュトローマー氏が記載したあのスピノサウルスが棲息していたことが分かっています。ただ、2010年に歯の酸素同位体の分析により、スピノサウルスが水陸両性であったことが分かってきました。この事実から、研究者は、陸にはこの歯の主のカルカロドントサウルスのような巨大な獣脚類が、水辺には史上最大のワニ、サルコスクスなどがおり、エサの獲得競争が激しかったため、スピノサウルスは、その時々で、有利な餌場に切り替えていたのではないか、と仮定しています。
つまり、当時のアフリカは史上稀にみる巨大肉食生物(巨大ワニ)の大競争時代だったのでしょう。その中でも、餌場を上手に分け、できるだけ争いを避けていたということなのでしょうか。
エナメル質に残る天然なパターン。
手のひらと比較。ロングカーブ計測で10cmを超えると、このくらいのインパクトがあります。本当に大きなナイフのようではありませんか。
根本まで歯冠が続く、真の意味での巨大歯化石です。
巨大な頭骨に、巨大な歯。カルカロドントサウルスは比類なきハンターでした。
スタンド置きで栄える姿。やはり巨大歯はシルエットが違います。
この存在感!
直線計測でも10cmオーバー。デカい!
100円玉との比較。やはり10cmを大きく超える歯です。大きいだけで他にはない魅力があります。
商品スペック
商品ID | di1024 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | カーブ計測で115ミリ!アフリカのTrexこと、カルカロドントサウルスの紛れもない巨大歯化石 |
産地 | Morocco |
サイズ | 11.5cm(ロングカーブ計測) |
商品解説 | カーブ計測で115ミリ!アフリカのTrexこと、カルカロドントサウルスの紛れもない巨大歯化石 |
この商品を購入されたお客様のお声
大型歯の恐竜化石をようやく手に入れることができました。これまで、それなりに化石を収集してきましたが、大型の歯の化石はありませんでした。今回、大型肉食恐竜(カルカロドントサウルス)の大型歯の化石を手に入れることができて大変、満足しています。ありがとうございました。
神奈川県/男性
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。