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専用の高級アクリルケース付き!40年以上も昔のオールドコレクション!シェルの保存状態にご注目!ハドロサウルス類の卵化石/【di1653】
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こちらは、白亜紀の大型草食恐竜、ハドロサウルス類の卵の化石です。現在から40年以上も昔に、国内の化石ショーでお披露目された、希少なオールドコレクションです。前所有者が専用の保管部屋で大切に保存してきたおかげで、ご覧のように、極めて良好な保存状態を維持しており、指折りの卵化石です。現在では国内に流通している品以外は新たに入手が叶わない、とても希少な標本です。今後も末永く保管していただけるよう、UVカット効果に優れた、標本専用アクリルケースをお付けいたします。
大きく盛り上がった球状のフォルムをしています。ハドロサウルス類の卵化石としては典型的な形です。ハドロサウルス類は白亜紀後期に生息していた鳥脚類恐竜で、成長すると体長10メートルを超える、非常に巨大な体躯を持っていました。それゆえ、卵も、このように非常に大きいのでしょう。普段は四足歩行をしていましたが、素早く行動する必要がある場合は、二足で立ち上がって走ることができたと考えられています。また上顎の前方には、硬い角質でできた嘴(クチバシ)を持っていました。硬い植物などを接触する際に役立ったと考えられています。
どの面から見ても、シェル(殻)がしっかりと保存されており、ナチュラルな状態を維持しています。
さらに90度回転させてみました。こちら側にもシェルが十分に保存されています。恐竜は爬虫類の仲間なので、現代の爬虫類と同じように卵を生んでいました。ただし、爬虫類の特徴とされる「(※)変温性」については議論があります。むしろ、哺乳類と同じく温血動物だった可能性も示唆されています。恐竜の骨には鳥類などの温血動物に見られる構造が残っており、特にハヴェルス系がかなり発達していて、成長が非常に早かったことを示しています。これが温血動物の特徴とされることがあります。ただし、現代の爬虫類にもハヴェルス系が発達した骨の構造を持つものがあるため、これだけで温血動物だったと断定するのは難しいかもしれません。しかし、恐竜が爬虫類ライクな生き物ではなく、現代の哺乳類のようにもっと活発に活動していた可能性もあるかもしれませんね。※変温性とは、体温の調節を主に外部環境に依存する性質を指します。変温性の動物は外部の温度に応じて体温が変わるため、自ら一定の体温を保つことができません。太陽などの外部からの温かさがなければ活発に活動することが難しいです。そのため、現代のほとんどの爬虫類は長距離の移動がとても苦手です。また、冬になると冬眠をしなければいけません。
母岩が残存していることで、台座としての機能を果たします。写真の状態で安定的に平置きができます。
ぜひ、表面のシェルの状態をお楽しみください。
こちらの標本は最大部16センチを超えます。ハドロサウルス類の卵化石としてはかなり立派なサイズです。
網目状のクラックが良く保存されています。
底部を撮影。クリーニング時の”あたり”が残されています。ラフではありますが、フラットにカットされていますので、グラつきはありません。
ご覧のように全形が保存され、シェルの保存状態も大変良好です。まれに見る保存状態の良い標本と言えるでしょう。
すべての角度から撮影しました。じっくりご覧ください。
16センチの幅がある、ビッグサイズの標本です。また、4145グラムもあります。
最後にもう一回、手で支えたときの写真をご覧いただきましょう。この重量感、迫力をぜひ写真から感じ取っていただけたらと思います。
商品スペック
商品ID | di1653 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 専用の高級アクリルケース付き!40年以上も昔のオールドコレクション!シェルの保存状態にご注目!ハドロサウルス類の卵化石 |
産地 | 中国、湖南省 |
サイズ | 幅16cm×厚13.1cm×高15.2cm 4145g |
商品解説 | 専用の高級アクリルケース付き!40年以上も昔のオールドコレクション!シェルの保存状態にご注目!ハドロサウルス類の卵化石 |
ハドロサウルスとは?
ウロコあり、クチバシありのユニーク恐竜、ハドロサウルス
ハドロサウルス(Hadrosaurus)は、約6500万年前の中生代白亜紀後期といわれる時代、アメリカやカナダに生息した大型草食恐竜です。
鳥脚類ハドロサウルス科に分類され、全長は7~10メートルで、非常に大きく頑丈なつくりをしていました。
名前の由来もは、見た目どおりで「がんじょうなトカゲ」。
カモのような平たいくちばしをもち、皮膚は細かいウロコで覆われている恐竜です。
ハドロサウルス科の恐竜には、パラサウロロフス、エドモントサウルス、マイアサウラなどがいます。
アメリカ、ニュージャージー州のヒーロー!?ハドロサウルス
ハドロサウルスは、そのユニークな体型が人気のカモノハシ恐竜とよばれている認知度の高い恐竜ですが、実は、恐竜の歴史的にも非常に重要な位置を占める恐竜でもあります。
それというのも、ハドロサウルスは、北アメリカで最初に学名がついた恐竜だからです。
アメリカのニュージャージー州で、恐竜の部分的な骨格が1838年に発見されます。
約20年間かけて発掘が行われた結果、1858年に古生物学者J・ライディによって「ハドロサウルス」という名前がつけられます。
多種多様な恐竜が発掘されているアメリカにおいて、最初に学名がついたのが、ハドロサウルスなのです。
1991年には、ニュージャージー州が、ハドロサウルスを公式な州の恐竜として認定しました。
謎が多かった恐竜、ハドロサウルス
ハドロサウルスは平らな角質のくちばしをもつカモノハシ竜とよばれる草食恐竜です。
19世紀中盤、北米で発見されるものの、部分的な化石しかなく、謎の多い恐竜でした。
140年後の1999年、当時17歳の高校生が一部の化石を発見し、2006年には全身化石が発掘されると次々と謎が明らかになったのです。
あのティラノサウルスから逃げ切る速さを持つ!?
ハドロサウルスは平らな角質のくちばしをもつカモノハシ竜とよばれる草食恐竜です。
ハドロサウルスは何と時速45キロで移動していたようです。当時最強といわれたティラノサウルス(時速30キロ程度)をはるかに上回る「逃げ切りタイプ」のすばしっこい恐竜でした。
体の表面にウロコがあったって本当?
本当です。ハドロサウルスの皮膚には体の表面に細かいウロコを備えています。このウロコは、敵から身を守る保護色に役立ったようです。皮膚は化石になりにくいため、恐竜皮膚化石はほとんど見つからない非常に稀少なものですが、ハドロサウルスは硬いウロコで覆われていたため、皮膚化石として発見されるものもあり、その点でも有名な恐竜です。
歯がとにかく頑丈!デンタルバッテリーで植物を噛み砕く!
デンタルバッテリーとは、束のようになってびっしりと並んだ小さな歯のことをいいます。我々ヒトの歯は、一生に一度しかはえかわりません。でも、恐竜の歯は歯の生えている骨の内部にいつくもの新しい歯を備えていて、古くなったら生え変わっていました。ハドロサウルスは植物を食べる草食恐竜ですが、その歯は1つの板状になっていて、硬い植物で歯がすり減ると、すぐに次の歯が入れ替っていたのです。デンタルバッテリーとは、歯の集まったものという意味で使われています。私たちは歯のケアを怠ると、二度と生えてこないので入れ歯をしたり、インプラントをしたり大変です。恐竜たちがうらやましい限りです。恐竜たちは歯磨きをしなくても全く問題なかったというわけです。
日本の恐竜とつながりがある!?ハドロサウルス
日本ではじめて恐竜の化石が発見されたのは1978年のことですが、正確にいうと「日本列島で初めて」という注釈がつきます。実は1934年にサハリン島とよばれる、北海道より北側の大きな島から恐竜の化石が見つかっています。その名も「ニッポノサウルス」。ニッポノサウルスは、鳥脚類ハドロサウルス科の仲間で、歯はなく、クチバシと小さなトサカが特徴の恐竜です。全長約4メートル、体重約1トンの恐竜で、約8000万年前の白亜紀後期に生息していました。現在ロシアが統治しているサハリン島は、樺太として、1905年から1946年まで日本の領地でした。この恐竜が発見されたのは1934年、つまり当時は日本領だったために、「サハリンの日本のトカゲ」という意味の「ニッポノサウルス・サハリネンシス」という名前がついたのです。ニッポノサウルスは北海道帝国大学(今の北海道大学)の教授による、初めて日本人によって研究、記載された恐竜でした。ですが、ロシアとの領土問題をめぐり、現在ではニッポノサウルスを「日本初の恐竜です!」と純粋に宣言するには至らない状況となっているようです。いずれにせよ、ユーラシア大陸の東方で約8000万年前に恐竜が存在したという事実は変わりません。