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ベリーベリーレア!29年の時を経て登場!恐竜のヘビーコレクターの宝物、エドモントサウルス(Edomontosaurs)の前足の蹄(ひづめ)の化石/【di1547】
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こちらは巨大な体躯を持つ草食恐竜、エドモントサウルスの蹄(ひづめ)の化石です。こちらは恐竜の化石コレクションのなかでも相当希少な代物で、一般マーケットではめったに登場するものではありません。弊社が自信をもってご紹介するレア品であります。
こちらは前肢の人差し指もしくは薬指の先端に付いていた爪の化石です。爪といっても、蹄(ひづめ)のような幅広で分厚いものです。”蹄のような”と表現したのは現世のウマなどの蹄とは根本的に異なるためです。ウマの蹄はケラチンというタンパク質からできていますが、エドモントサウルスの爪はご覧のように基本的に骨と同じ成分でできています。そうでなければ化石としては保存されません。これは、トリケラトプスの角と現世のサイの角の関係に似ています。見た目は似ていますが、前者は骨と同じ成分であるのに対して後者はケラチンです。
この頑強な”蹄”は外部に露出していたのではなく皮膚のなかに隠れていて外からは見えなかったと考えられています。
根本までしっかりと保存されています。エドモントサウルスは極めて大きな草食恐竜の一つで、成長すると体長12メートル、体重は6トン近くに達したとされています。これは現世のゾウを凌ぐサイズです。あのティラノサウルス・レックスと同時期、同地域に棲息していた恐竜としても知られています。ただ、こちらの標本はカンパニアン(およそ8300万年前から7000万年前)の地層から発見、採集されていることから、ティラノサウルス・レックスが登場する、一つ前の時代の標本と考えられます。
エドモントサウルスの蹄の化石をはじめた見たという向きが大半ではないでしょうか。それもそのはず、一般マーケットでお披露目されるケースはほぼありません。ルートの上流でヘビーコレクターのもとに流れてしまいます。こちらの標本の歴史も相当に古く、なんと1994年までさかのぼります。東京で開催された化石ショーに米国のディーラーより持ち込まれた標本です。国内のヘビーコレクターにほぼ30年にわたり大切に保管されてきた、極めて状態の良い貴重な標本です。このレベルの希少性が備わった標本となりますと、一度保有されると一世代にわたり保管され続けることは珍しくありません。ご覧のように保存状態は上等で、掘り出されてから長い時が経過しているため、化学的な反応も落ち着き、安定しています。このまま保管し続けるのに何ら問題がありません。化石の保存についてはコラム「化石の保存について(5つの天敵)」を御覧ください。より詳しい情報はコラム「化石の保存について(詳細バージョン)」に掲載しています。
エドモントサウルスに限らず、恐竜の爪の化石には、小さな孔が多数空いています。軽量化しつつ強度を保つ工夫なのでしょうか。トリケラトプスのフリルや角の化石でも同様の構造が見られます。
表面のディティールまで保存されている点にご注目ください。指でなぞると、独特の凹凸を感じられます。もちろんオールナチュラルです。
エドモントサウルスという名前ですが、カナダ・アルバータ州の州都、エドモントンにちなんで命名されました。
放射線状に孔が広がっている点が面白い。この模様は別の標本でも目にしたことがあるので、圧縮やせん断によるものではありません。極めてナチュラルなものです。
根本から撮影。さすがは巨大恐竜、エドモントサウルスといったところでしょうか。厚さ19ミリ。
横幅38ミリ。
100円玉との比較。29年の時を経て登場!恐竜のヘビーコレクターに保管いただきたい、エドモントサウルスの前足の蹄(ひづめ)の化石です。
商品スペック
商品ID | di1547 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ベリーベリーレア!29年の時を経て登場!恐竜のヘビーコレクターの宝物、エドモントサウルス(Edomontosaurs)の前足の蹄(ひづめ)の化石 |
産地 | Drumheller, Alberta, Canada |
サイズ | 3.8cm×3.2cm×1.9cm |
商品解説 | ベリーベリーレア!29年の時を経て登場!恐竜のヘビーコレクターの宝物、エドモントサウルス(Edomontosaurs)の前足の蹄(ひづめ)の化石。Judith River Formation |
ハドロサウルスとは?
ウロコあり、クチバシありのユニーク恐竜、ハドロサウルス
ハドロサウルス(Hadrosaurus)は、約6500万年前の中生代白亜紀後期といわれる時代、アメリカやカナダに生息した大型草食恐竜です。
鳥脚類ハドロサウルス科に分類され、全長は7~10メートルで、非常に大きく頑丈なつくりをしていました。
名前の由来もは、見た目どおりで「がんじょうなトカゲ」。
カモのような平たいくちばしをもち、皮膚は細かいウロコで覆われている恐竜です。
ハドロサウルス科の恐竜には、パラサウロロフス、エドモントサウルス、マイアサウラなどがいます。
アメリカ、ニュージャージー州のヒーロー!?ハドロサウルス
ハドロサウルスは、そのユニークな体型が人気のカモノハシ恐竜とよばれている認知度の高い恐竜ですが、実は、恐竜の歴史的にも非常に重要な位置を占める恐竜でもあります。
それというのも、ハドロサウルスは、北アメリカで最初に学名がついた恐竜だからです。
アメリカのニュージャージー州で、恐竜の部分的な骨格が1838年に発見されます。
約20年間かけて発掘が行われた結果、1858年に古生物学者J・ライディによって「ハドロサウルス」という名前がつけられます。
多種多様な恐竜が発掘されているアメリカにおいて、最初に学名がついたのが、ハドロサウルスなのです。
1991年には、ニュージャージー州が、ハドロサウルスを公式な州の恐竜として認定しました。
謎が多かった恐竜、ハドロサウルス
ハドロサウルスは平らな角質のくちばしをもつカモノハシ竜とよばれる草食恐竜です。
19世紀中盤、北米で発見されるものの、部分的な化石しかなく、謎の多い恐竜でした。
140年後の1999年、当時17歳の高校生が一部の化石を発見し、2006年には全身化石が発掘されると次々と謎が明らかになったのです。
あのティラノサウルスから逃げ切る速さを持つ!?
ハドロサウルスは平らな角質のくちばしをもつカモノハシ竜とよばれる草食恐竜です。
ハドロサウルスは何と時速45キロで移動していたようです。当時最強といわれたティラノサウルス(時速30キロ程度)をはるかに上回る「逃げ切りタイプ」のすばしっこい恐竜でした。
体の表面にウロコがあったって本当?
本当です。ハドロサウルスの皮膚には体の表面に細かいウロコを備えています。このウロコは、敵から身を守る保護色に役立ったようです。皮膚は化石になりにくいため、恐竜皮膚化石はほとんど見つからない非常に稀少なものですが、ハドロサウルスは硬いウロコで覆われていたため、皮膚化石として発見されるものもあり、その点でも有名な恐竜です。
歯がとにかく頑丈!デンタルバッテリーで植物を噛み砕く!
デンタルバッテリーとは、束のようになってびっしりと並んだ小さな歯のことをいいます。我々ヒトの歯は、一生に一度しかはえかわりません。でも、恐竜の歯は歯の生えている骨の内部にいつくもの新しい歯を備えていて、古くなったら生え変わっていました。ハドロサウルスは植物を食べる草食恐竜ですが、その歯は1つの板状になっていて、硬い植物で歯がすり減ると、すぐに次の歯が入れ替っていたのです。デンタルバッテリーとは、歯の集まったものという意味で使われています。私たちは歯のケアを怠ると、二度と生えてこないので入れ歯をしたり、インプラントをしたり大変です。恐竜たちがうらやましい限りです。恐竜たちは歯磨きをしなくても全く問題なかったというわけです。
日本の恐竜とつながりがある!?ハドロサウルス
日本ではじめて恐竜の化石が発見されたのは1978年のことですが、正確にいうと「日本列島で初めて」という注釈がつきます。実は1934年にサハリン島とよばれる、北海道より北側の大きな島から恐竜の化石が見つかっています。その名も「ニッポノサウルス」。ニッポノサウルスは、鳥脚類ハドロサウルス科の仲間で、歯はなく、クチバシと小さなトサカが特徴の恐竜です。全長約4メートル、体重約1トンの恐竜で、約8000万年前の白亜紀後期に生息していました。現在ロシアが統治しているサハリン島は、樺太として、1905年から1946年まで日本の領地でした。この恐竜が発見されたのは1934年、つまり当時は日本領だったために、「サハリンの日本のトカゲ」という意味の「ニッポノサウルス・サハリネンシス」という名前がついたのです。ニッポノサウルスは北海道帝国大学(今の北海道大学)の教授による、初めて日本人によって研究、記載された恐竜でした。ですが、ロシアとの領土問題をめぐり、現在ではニッポノサウルスを「日本初の恐竜です!」と純粋に宣言するには至らない状況となっているようです。いずれにせよ、ユーラシア大陸の東方で約8000万年前に恐竜が存在したという事実は変わりません。