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サービスプライス!スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石/【di1344】
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エナメル質がよく保存された、肉食恐竜の歯化石をご紹介します。こちらは、北アフリカ大陸モロッコ産のスピノサウルスの歯化石です。
こちらが、巨大な肉食恐竜の顎に収まっていた、スピノサウルスの歯です。スピノサウルスは、謎多き肉食恐竜として長年研究者を悩ませてきました。というのも、最近になるまで、スピノサウルスの化石標本がそこまで見つかっていなかったからです。
スピノサウルスの最初発見は20世紀初頭まで遡ります。ドイツの貴族であり古生物学者であるエルンスト・シュトローマーという人物が、北アフリカの地へ恐竜化石を発見しようと遠征し、見事、多数の恐竜化石を発見するに至ります。その中の一つが、スピノサウルスの化石でした。
ワニにも似た頭骨の断片、脊椎から伸びた棘突起(きょくとっき)をもつスピノサウルスの化石。当時から、スピノサウルスは摩訶不思議なフォルムをした恐竜と思われていたことでしょう。スピノサウルスは、エルンスト・シュトローマーの功績により、ドイツに持ち帰られ、ミュンヘン博物館で展示されていたのですが、1944年、連合国軍による空爆で、建物とともに化石も焼失しています。シュトローマーの喪失感たるやいかほどだったでしょう。大戦による希少な化石の損失は、スピノサウルスという恐竜の全貌解明に、甚大な影響を及ぼしました。
およそ70年もの時を経て、スピノサウルスの新たな化石が数点見つかったのですが、そこからまた研究が進み始めています。スピノサウルスの頭骨化石の長さが2メートル超えだったことから、獣脚類としては最大であるとされること、また、スピノサウルスは水中を自由に泳げるほどの尾を持ち合わせていて、尾はまるでオールのように動かせたであろう、などなど、新たな報告がなされています。ホットな話題が尽きない肉食恐竜。これからもさらなる報告が待たれます。
本標本は大きすぎるサイズではないものの、スピノサウルスの特徴を知るには十分なサイズ感です。
この丸い断面のルート部。円錐形であることがよくわかる一枚。スピノサウルス歯の特徴です。
ジャスト5センチの肉食恐竜歯です。
スピノサウルスの復元図ですが、これまでは後ろ脚が長く表現されていましたが、近年のものは後ろ脚は短めで、胴長短足気味に描かれているようです。もしシュトローマーが近年のスピノサウルスの新たな研究報告を知ったら、どう思うのでしょうね。
商品スペック
商品ID | di1344 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | サービスプライス!スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石 |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測5cm 周長5.5cm |
商品解説 |
スピノサウルスとは?
スピノサウルスの歯の特徴
例えるなら、「かっちかちの石のたけのこ」です。見た目はたけのこみたいでやわらかそうですが、手にするとずっしり重くて冷たいです。こんな尖った石のような歯が古代の水辺で毎日のように魚に突き刺さりまくっていたとは・・・。魚も即死どころのさわぎではなく、一瞬でこの石のたけのこが何本もささり原型をとどめていなかったことでしょう。
スピノサウルスの名前の由来
トゲのあるトカゲの意味。1915年にエジプトで発見。ジュラシックパーク3でティラノサウルスとの一戦以来人気が爆発。
スピノサウルスのサイズ
実は肉食恐竜最大の17m(ティラノサウルスは13m)。体重は4トン。
スピノサウルスの特徴
ワニのような細長い鼻面で、背中には1.8メートルにもなる大きな帆をもつ。この帆は脊椎骨から一本一本直接延長したもので、それらを皮膚がつないでいる(うちわのような構造)。雄同士の威嚇、体温調整の役目があったとされる。
スピノサウルスの食性
口元はワニのような形状をしていることから、魚食性だったと考えられてる。歯の化石はセレーションがなく表面に溝があり魚などを串刺ししやすい構造になっている。
ちなみにかつてはセレーションがないことから肉食でもスカベンジャー(死肉食者)とされていたが、最近になって顎の先端部分が見つかり、ワニのような口をしていたことが分かった。
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
スピノサウルスの化石は多くが第2次大戦で失われてしまったので、まだまだ全身の復元は進んでいない。
スピノサウルスのかぎ爪
肉食恐竜らしい獰猛なカギ爪は「つかんだ獲物は逃がさない」といわんばかりの湾曲具合。当店でも取り扱っています。
左からスピノサウルス、ギガノトサウルス、カルカロドントサウルス、ティラノサウルス、マプサウルス
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org