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向かうところ敵なし!北アフリカの陸上のボス、カルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus)の歯化石/【di1336】
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こちらは白亜紀の北アフリカに君臨したボス、カルカロドントサウルスの歯化石です。
カルカロドントサウルスは、アフリカのティラノサウルスと言う異名を持つほど、大きな頭部を持つ恐竜です。ティラノサウルス・レックスとは異なり、カルカロドントサウルスは生きた獲物を鋭い歯で切って、出血死に至らしめたと考えられています(レックスのハンティングスタイルについては諸説ありますが、ここでは省略します)。カルカロドントサウルスの食性、ハンティングスタイルについては、ステーキナイフに例えられる薄く幅広の歯のフォルムから一般に推察されたものです。
カルカロドントサウルスという、下を噛みそうな名前の意味をご存知でしょうか。カルカロのような歯を持つトカゲ、という意味になるのですが、カルカロとは、カルカロドン、すなわちホホジロザメを意味しています。ホホジロザメのような鋭く薄めの歯を持っていたことから、そう名付けられました。
アフリカのティラノサウルスや、ホホジロザメのような、とか他の生物と比較されることの多いカルカロドントサウルスですが、その存在は唯一無二でした。恐竜のワンダーランドとも言える、白亜紀の北アフリカで、食物連鎖の頂点に君臨していた生物で、他の生物からは畏敬の念を抱かれていたに違いありません。
同時期、同地域にはスピノサウルスという同じく巨大な肉食恐竜が存在していましたが、近年の研究では水辺を中心に生活をしていたあるいは、その生活のほとんどを水の中で過ごしていたという説が出てきました。現世のワニのような存在だったのかも知れません。一方で、カルカロドントサウルスは陸生の肉食恐竜で、まさにアフリカのティラノサウルスのような存在だったことでしょう。
ステーキナイフに例えられる扁平な断面。いかにも切れ味、鋭そうですね。
長い方の辺にそって57ミリ。
100円玉との比較。北アフリカの陸上のボス、カルカロドントサウルスの歯化石です。
商品スペック
商品ID | di1336 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 向かうところ敵なし!北アフリカの陸上のボス、カルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus)の歯化石 |
産地 | Kem Kem basin, Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測5.7cm 周長6.7cm |
商品解説 | 向かうところ敵なし!北アフリカの陸上のボス、カルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus)の歯化石 |
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。