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幅広、鋭い!いかにも典型的なフォルムを持つ、カルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus)の歯化石/【di1312】
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こちらは現在の北アフリカにおよそ1億年前に棲息していたとされる、巨大な恐竜、カルカロドントサウルスの歯化石です。
ロングカーブ計測7センチ。非常に立派な歯化石です。カルカロドントサウルスの愛称は、アフリカのティラノサウルス・レックス。成体の頭部の大きさがあのティーレックスと同等かそれを上回ることが分かり、そのニックネームが与えられました。同じ獣脚類で体躯が極めて大きいという共通点はあるもの、両者の歯には大きな違いが見受けられます。
ティラノサウルス・レックスの歯化石が比較的丸みを帯びて太いフォルムをしているのに対して、カルカロドントサウルスの歯化石は扁平でナイフのような形状をしています。
これは食性の違いを反映したものだという説があります。つまり、レックスが獲物の肉を骨ごと噛み砕くスカベンジャー(死肉捕食者)であったのに対して、カルカロドントサウルスは生きた獲物の肉を切り取り、出血死に至らしめる、いわゆる”ハンター”であったという説です。カルカロドントサウルスは獲物をその場で仕留めるというより肉を切り裂き、そのあとを追跡して捕食するというスタイルだったのかもしれません。
ステーキナイフにも例えられる鋭い刃先。
根本から撮影。こちらが先程述べた、扁平なフォルム。ナイフに例えられるのも納得の形。
100円玉との比較。いかにも典型的なフォルムを持つ、カルカロドントサウルスの歯化石です。
商品スペック
商品ID | di1312 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 幅広、鋭い!いかにも典型的なフォルムを持つ、カルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus)の歯化石 |
産地 | Kem Kem basin, Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測7cm 周長7cm |
商品解説 | 幅広、鋭い!いかにも典型的なフォルムを持つ、カルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus)の歯化石 |
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。