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- ベリーレア!末永く大切にしてくださる方限定でお願いします。論文の材料の役目を終えた希少なスピノサウルス(Spinosaurus aegyptiacus)の脊椎骨。論文とともにその特徴を確認できます。
ベリーレア!末永く大切にしてくださる方限定でお願いします。論文の材料の役目を終えた希少なスピノサウルス(Spinosaurus aegyptiacus)の脊椎骨。論文とともにその特徴を確認できます。/【di1169】
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こちらはあのスピノサウルス(Spinosaurus aegyptiacus)の脊椎骨です。スピノサウルスの脊椎骨は滅多に入手できるものではありませんが、この標本はその中でも、特別なものです。何が特別かは後ほど説明させていただきます。スピノサウルスはおよそ9500万年前に現世の北アフリカに棲息していた巨大な動物食恐竜です。スピノサウルスは20世紀に入ってすぐに全身骨格が発見されましたが、第二次世界大戦で爆撃で破壊されてしまうという悲劇があったのはご存知の方も多いのではないでしょうか。それ以来、良質の骨格が発見されずにいたのですが、21世紀に入って、研究対象となる非常に良い標本の発見が相次ぎました。こちらの脊椎骨はその中の一つと言って良いでしょう。
こちらの標本はスピノサウルスの亜成体のものとして論文に掲載されました。こちらを材料として執筆された論文のなかで、スピノサウルスの脊椎骨(dorsal vertebra)が示す特徴が解説されています。こちらの標本をお買い上げの方には論文(英文)のコピーも合わせてお送りいたします。
スピノサウルスの良質の化石が発見され始めたといっても、まだまだ謎の多い恐竜です。多くは歯化石と部分的な椎骨のみで、現段階ではまだ全貌が明らかになったとまで言い切れないでしょう。最近の研究でこの巨大な捕食者が水中でも陸上でも棲息していた可能性が高いことが明らかになりました。その意味ではワニと似た生物ということもできます。この論文では、スピノサウルスの椎骨が他の生物と比べてどこが違うのか、特徴を示しています。
この標本はかなり大きな椎骨ではありますが、完全な成体のものではなく、亜成体(大人になりきる一歩手前)のものだろうと解説されています。椎体と弓で作る接合部がまだ不完全なものであることがその理由だとのこと。ちなみに上の写真でいうと、下側の大きな塊が椎体で、上に神経棘(突起部分)で作る穴を備えた丸部が弓です。
ここに神経が通っていました。写真の上側が背中側です。スピノサウルスの特徴的な帆はこの神経棘が肥大したものです。論文ではこの椎骨の大きさから想定して、このスピノサウルスはおよそ10メートル前後の個体であっただろうと述べられています。かなり大型の個体ではあるものの、完全に成熟したスピノサウルスは少なくとも14メートルはあると推定されることから、亜成体であると解説されている、というわけです。
スピノサウルスの脊椎骨の最大の特徴といえば帆を支えるロングブレードな神経棘でしょう。この標本では、その長い部分は失われていますが、基部は保存されています。写真上に少しだけ上に伸びた部分が保存されています。
このよく保存された横突起にも穴があります(大きな神経が通る穴とは別に)。ちなみにこの写真の裏側にも穴があり、その穴が非常に深いことも多くの動物食恐竜に一般的に見られる特徴だとのこと。脊椎骨、とくにアーク(弓)の部分の造りはかなり複雑なため、写真だけでは説明が難しく、ぜひ実物でご覧いただきたいと思います。ちなみにこの穴は同時期同時代の巨大な動物食恐竜であるカルカロドントサウルスのものとは形状が異なるとも付記されています。カルクのそれは椎体まで貫通しているとのこと。
上部突起、横突起、椎体、いずれもしっかり保存されているため、論文の材料となったことは容易に推察できます。特に弓部分(突起の基部)の保存状態は極めて良好です。
弓部分を横から撮影。前述の通り神経突起にも横部に穴が空いていることが分かります。この穴の深さや形状の違いが生物を判別するのに大いに役立つことが論文にて解説されています。
こちらは椎体。
こちらは椎体の前部を横から撮影しました。ここにも特徴があります。椎骨の全面には球状の部分があります。また、写真下側、つまり椎体の下側(腹側)がかなり尖っていることが分かります。この2つの点が同時に現れている点もスピノサウルスに見られる特徴との解説があります。
こちらは椎体前部にある丸い部分。椎体前部がボールのように丸まっている点と椎体腹側が尖っている点については、カルカロドントサウルスの椎骨にも見られる特徴ですが、カルクのそれはもっとも密度が高くがっちりとしているという点も指摘がされています。多数の椎骨を見続けているとその違いを容易に見分けることができるのでしょう。椎骨は希少なので、そうした機会は研究者以外にはそうそうないと思われますが・・・。また、椎骨前面がボール状になっている特徴はアベリサウルス科の恐竜には見られない特徴とのこと。同時に、椎体下部が尖っている特徴も持たないとのこと。アベリサウルス科の椎骨の化石を見た経験はありませんが、大変勉強になりますね。
前述した亜成体の特徴として椎体部と弓部の接合部が完全ではないという点、この写真でよくお分かりいただけることでしょう。完全な成体になるとこのラインが閉じていくと思われます。こうした特徴は他の動物の成長過程でも起こることなのでしょうか。興味が尽きないところです。
ラインの始点。このラインは割れ目というより接合部という感じです。
遠目で見てみましょう。これまで説明した多くの特徴を一度に見ることができます。椎骨と弓部の接合部が未発達である点、神経棘にも特徴な深い穴がある(これはこの写真では見づらい)、椎体前部がボール状に丸くなっている、椎体下部が尖っている。この標本は脊椎骨の大部分が保存されている希少なものです。論文の材料となったのも納得できますね。
100円玉との比較。スピノサウルスの脊椎骨の特徴を多く備えた標本です。研究の材料としての役割を終えた価値ある標本です。論文のコピーとともにお送りします。オーナーになられた方は大切に保管してくださいね。研究者の皆様の不断の努力を感じられる素晴らしい標本ではないでしょうか。
商品スペック
商品ID | di1169 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ベリーレア!末永く大切にしてくださる方限定でお願いします。論文の材料の役目を終えた希少なスピノサウルス(Spinosaurus aegyptiacus)の脊椎骨。論文とともにその特徴を確認できます。 |
産地 | Morocco |
サイズ | 20cm×19cm×17.7cm 2315g |
商品解説 | ベリーレア!大切にしてくださる方限定でお願いします。論文の材料の役目を終えた希少なスピノサウルス(Spinosaurus aegyptiacus)の脊椎骨。論文とともにその特徴を確認できます。 |
スピノサウルスとは?
スピノサウルスの歯の特徴
例えるなら、「かっちかちの石のたけのこ」です。見た目はたけのこみたいでやわらかそうですが、手にするとずっしり重くて冷たいです。こんな尖った石のような歯が古代の水辺で毎日のように魚に突き刺さりまくっていたとは・・・。魚も即死どころのさわぎではなく、一瞬でこの石のたけのこが何本もささり原型をとどめていなかったことでしょう。
スピノサウルスの名前の由来
トゲのあるトカゲの意味。1915年にエジプトで発見。ジュラシックパーク3でティラノサウルスとの一戦以来人気が爆発。
スピノサウルスのサイズ
実は肉食恐竜最大の17m(ティラノサウルスは13m)。体重は4トン。
スピノサウルスの特徴
ワニのような細長い鼻面で、背中には1.8メートルにもなる大きな帆をもつ。この帆は脊椎骨から一本一本直接延長したもので、それらを皮膚がつないでいる(うちわのような構造)。雄同士の威嚇、体温調整の役目があったとされる。
スピノサウルスの食性
口元はワニのような形状をしていることから、魚食性だったと考えられてる。歯の化石はセレーションがなく表面に溝があり魚などを串刺ししやすい構造になっている。
ちなみにかつてはセレーションがないことから肉食でもスカベンジャー(死肉食者)とされていたが、最近になって顎の先端部分が見つかり、ワニのような口をしていたことが分かった。
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
スピノサウルスの化石は多くが第2次大戦で失われてしまったので、まだまだ全身の復元は進んでいない。
スピノサウルスのかぎ爪
肉食恐竜らしい獰猛なカギ爪は「つかんだ獲物は逃がさない」といわんばかりの湾曲具合。当店でも取り扱っています。
左からスピノサウルス、ギガノトサウルス、カルカロドントサウルス、ティラノサウルス、マプサウルス
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org