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50グラムオーバーのズッシリ標本!スピノサウルス(Spinosaurus)の大きな歯化石/【di1161】
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こちらはスピノサウルスの歯化石です。スピノサウルスは今や最も有名な恐竜の一つとなりました。
一般に知名度を広めたのは、やはり平成十五年に公開された米映画、「ジュラシックパークⅢ」でしょう。ティラノサウルス・レックスを伸したシーンを思い出す人も多いのではないでしょうか。
さて、そんなスピノサウルスですが、実際には魚をメインに捕食していました。同時期、同地域には、ティラノサウルス・レックスと同等の体躯を有するカルカロドントサウルスがいましたが、彼らと争うことは殆どなかったと考えられています。同じ食物連鎖の頂点に君臨するものとして棲み分けを行っていたのでしょう。半水棲のスピノサウルスと陸棲のカルカロドントサウルスは生活圏が異なっていたと考えるのが妥当です。
スピノサウルスは今では生物としての姿が明確になりつつありますが、十数年前までは、非常に謎多き生物でした。20世紀初頭に立派な骨格が見つかりドイツの博物館に収納されていましたが、第二次世界大戦の際に空爆により破壊されてしまったのです。近年、新たな標本が相次いで見つかり、再び注目が集まっています。
こちらの標本は野太いタイプで、いかにもスピノサウルスらしい歯化石と言えるでしょう。ほぼ真っすぐですが、わずかにカーブを備えています。
黒と茶のグラデーションを成している部分はエナメル質です。歯冠の表層部を多い歯を守っています。
100円玉との比較。中生代白亜紀の北アフリカの雄、スピノサウルスの野太い歯化石です。
商品スペック
商品ID | di1161 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 50グラムオーバーのズッシリ標本!スピノサウルス(Spinosaurus)の大きな歯化石 |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測8.8cm 周長8.6cm 52g |
商品解説 | 50グラムオーバーのズッシリ標本!スピノサウルス(Spinosaurus)の大きな歯化石 |
スピノサウルスとは?
スピノサウルスの歯の特徴
例えるなら、「かっちかちの石のたけのこ」です。見た目はたけのこみたいでやわらかそうですが、手にするとずっしり重くて冷たいです。こんな尖った石のような歯が古代の水辺で毎日のように魚に突き刺さりまくっていたとは・・・。魚も即死どころのさわぎではなく、一瞬でこの石のたけのこが何本もささり原型をとどめていなかったことでしょう。
スピノサウルスの名前の由来
トゲのあるトカゲの意味。1915年にエジプトで発見。ジュラシックパーク3でティラノサウルスとの一戦以来人気が爆発。
スピノサウルスのサイズ
実は肉食恐竜最大の17m(ティラノサウルスは13m)。体重は4トン。
スピノサウルスの特徴
ワニのような細長い鼻面で、背中には1.8メートルにもなる大きな帆をもつ。この帆は脊椎骨から一本一本直接延長したもので、それらを皮膚がつないでいる(うちわのような構造)。雄同士の威嚇、体温調整の役目があったとされる。
スピノサウルスの食性
口元はワニのような形状をしていることから、魚食性だったと考えられてる。歯の化石はセレーションがなく表面に溝があり魚などを串刺ししやすい構造になっている。
ちなみにかつてはセレーションがないことから肉食でもスカベンジャー(死肉食者)とされていたが、最近になって顎の先端部分が見つかり、ワニのような口をしていたことが分かった。
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
スピノサウルスの化石は多くが第2次大戦で失われてしまったので、まだまだ全身の復元は進んでいない。
スピノサウルスのかぎ爪
肉食恐竜らしい獰猛なカギ爪は「つかんだ獲物は逃がさない」といわんばかりの湾曲具合。当店でも取り扱っています。
左からスピノサウルス、ギガノトサウルス、カルカロドントサウルス、ティラノサウルス、マプサウルス
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org