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いかにも典型的なスピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石。史上最大級に成長したとされる肉食恐竜。/【di1123】
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こちらはおよそ1億年前のアフリカ北部に生息していたとされる肉食恐竜スピノサウルスの歯化石です。
スピノサウルスの歯化石は、わずかにカーブを伴った直線的なフォルムが特徴です。魚食に適した進化を遂げたと考えられます。現世のワニとよく似たフォルムと言えるでしょう。
スピノサウルスは史上最大級の肉食恐竜としてもよく知られています。成体に成長すると、体長15メートルにも達したとされる、驚くべきサイズを誇る生物でした。昨今の研究では水中生活に適応しており、体重は10トン以上に達したのではないか、とする説もあります。いずれにしろ、現世最大の陸上生物であるアフリカゾウを大きく凌ぐ体躯を有していたのは間違いありません。
スピノサウルスはその名前の由来にもなった大きな帆を背中に持っていました。その帆には骨が入っており、血管が張り巡らされていたようです。帆は当時の暑い気候に対応するため、ラジエーターとしての機能を持っていたと考えられています。そのような器官がなければ全身が、短時間でヒートアップしてしまうということでしょう。
こちらの歯化石の表面を御覧ください。写真左右方向に縦筋が入っていることが分かるでしょうか。スピノサウルスの歯化石の特徴の一つです。魚を突き刺したあと、ある程度抜けやすくするための機能を持っていたのではないでしょうか。あまりにも抜けづらいと、暴れる魚の圧力によって歯が折れてしまう恐れがあります。
根本はほぼ真円です。稜線と呼べる部分はありません。あくまで獲物を切り裂くのではなく突き刺すために進化したものと考えられます。
100円玉との比較。辺に沿って70ミリほどあります。他の恐竜の歯化石ならば、相当大きな歯化石ということになるでしょうが、スピノサウルスの場合、これでもアベレージサイズといったところ。
総じて保存状態がよく、真っすぐ伸びた典型的な歯化石と言えるでしょう。もちろんコレクショングレードと言って良いレベルです。
商品スペック
商品ID | di1123 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | いかにも典型的なスピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石。史上最大級に成長したとされる肉食恐竜。 |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測7cm |
商品解説 | いかにも典型的なスピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石。史上最大級に成長したとされる肉食恐竜。 |
スピノサウルスとは?
スピノサウルスの歯の特徴
例えるなら、「かっちかちの石のたけのこ」です。見た目はたけのこみたいでやわらかそうですが、手にするとずっしり重くて冷たいです。こんな尖った石のような歯が古代の水辺で毎日のように魚に突き刺さりまくっていたとは・・・。魚も即死どころのさわぎではなく、一瞬でこの石のたけのこが何本もささり原型をとどめていなかったことでしょう。
スピノサウルスの名前の由来
トゲのあるトカゲの意味。1915年にエジプトで発見。ジュラシックパーク3でティラノサウルスとの一戦以来人気が爆発。
スピノサウルスのサイズ
実は肉食恐竜最大の17m(ティラノサウルスは13m)。体重は4トン。
スピノサウルスの特徴
ワニのような細長い鼻面で、背中には1.8メートルにもなる大きな帆をもつ。この帆は脊椎骨から一本一本直接延長したもので、それらを皮膚がつないでいる(うちわのような構造)。雄同士の威嚇、体温調整の役目があったとされる。
スピノサウルスの食性
口元はワニのような形状をしていることから、魚食性だったと考えられてる。歯の化石はセレーションがなく表面に溝があり魚などを串刺ししやすい構造になっている。
ちなみにかつてはセレーションがないことから肉食でもスカベンジャー(死肉食者)とされていたが、最近になって顎の先端部分が見つかり、ワニのような口をしていたことが分かった。
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
スピノサウルスの化石は多くが第2次大戦で失われてしまったので、まだまだ全身の復元は進んでいない。
スピノサウルスのかぎ爪
肉食恐竜らしい獰猛なカギ爪は「つかんだ獲物は逃がさない」といわんばかりの湾曲具合。当店でも取り扱っています。
左からスピノサウルス、ギガノトサウルス、カルカロドントサウルス、ティラノサウルス、マプサウルス
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org