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インナーに加えてアウターにも素晴らしいセレーションが残された、厚みのあるカルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus saharicus)の歯化石/【di1119】
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こちらは白亜紀の北アフリカの雄、カルカロドントサウルスの歯化石です。名前が長いので「カルク」などと略することもあります。ご覧の通り、インナー側に素晴らしいセレーション(ぎざぎざの部分)が残されています。
また虎柄のエナメル質のパターンを確認することができます。保存状態の証拠と言えるでしょう。
カルカロドントサウルスは成長すると10メートル以上に成長したと考えられ、史上最大級の肉食恐竜の一つです。アフリカのティラノサウルスという異名を持つほどです。ただし、ティラノサウルスとの共通点は少なく、むしろアロサウルスに似た恐竜だと考えられています。
カルカロドントサウルスは顎で数百キロ近い獲物を捕らえることができるという説があるほど力強い交合力を持っていました。ただ、歯化石は噛み潰すための進化したというよりも、切り裂くための進化したと見られる特徴がいくつかあります。
一つはこの鋭いセレーション(ギザギザの部分)。明らかに獲物の肉を切り裂くための進化したものでしょう。この歯化石は失われやすい外側のセレーションが残されている点にもご注目ください。
内側にも同様に素晴らしいセレーションが保存されています。
アウター側のセレーションをアップで、別の角度から。比較的扁平なフォルムをしている点も切り裂くことに特化していると言えます。
こちらもセレーションのアップ。一粒一粒が残された素晴らしい保存状態です。
100円玉との比較。ロングカーブ計測で41ミリとカルクの歯化石としては決して大きくはありません。ただ、両サイドのセレーションがほぼ完全な状態で残されている点を強調しておきたいと思います。
商品スペック
商品ID | di1119 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | インナーに加えてアウターにも素晴らしいセレーションが残された、厚みのあるカルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus saharicus)の歯化石 |
産地 | Kem Kem basin, Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測4.1cm 周長5.3cm |
商品解説 | インナーに加えてアウターにも素晴らしいセレーションが残された、厚みのあるカルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus saharicus)の歯化石 |
この商品を購入されたお客様のお声
子供への誕生日プレゼントで購入しました。注文する時は価格が少し高く感じましたが、届いた実物を見たら納得のいく歯化石でした。子供もとても喜び、毎日ルーペで隅々まで観察しています。注文してから配送までがとても早く、梱包も丁寧にして下さるので、安心して購入できます。ありがとうございます。また利用したいです。
岐阜県/女性
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。