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自然な産状。長い首と尾で知られる巨大な竜脚類恐竜レッバキサウルスの「釘」のような歯化石/【di1027】
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恐竜のなかでもっとも大きく成長したグループ、竜脚類に属するレッバキサウルスの歯化石です。レッバキサウルスは白亜紀後期のアフリカに棲息し、体長最大20メートルまで成長しました。
こちらの歯化石はそのレッバキサウルスのものです。竜脚形類はその巨体に似合わず、小さな頭を持ち、両顎の先端にこのような歯を並べていました。
竜脚類の歯化石は、よく「釘(くぎ)」に例えられます。なぜ、このような形になったのでしょうか?それは、木の枝から葉を剥がすために使われたからです。歯と歯の間に枝を挟んで葉だけをこすり取ったのでしょう。レッバキサウルスの歯が顎の先端だけにあるのも、葉をこすり取りやすくしていました。
根本はほぼ真円です。レッバキサウルスは草食恐竜です。暴れる相手をホールドする必要はないため、それほど太くありません。
レッバキサウルスは、ディプロドクス上科に属しています。ディプロドクスといえば最も有名な恐竜の一つでしょう。15個の頚椎でなる非常に長い首と体の長さの半分以上を占める尾をしならせて歩いたとされています。レッバキサウルスも同様で、竜脚類のなかでも、非常に長い首と尾を持っていました。
非常にナチュラルな歯化石です。
先端は自然な摩耗があります。上下の歯をこすり合わせることで、徐々に摩耗していったと推察されます。草食恐竜の歯化石によく見られる特徴です。
レッバキサウルスは白亜紀後期の恐竜ですが、実はほぼ同じような存在の恐竜ラヨソサウルスが南米で発見されています。現在のアフリカ大陸と南米大陸は陸続きではありませんが、実はおよそ2億年前には同じ大陸でした。レッバキサウルスとラヨソサウルスはその頃に共通の祖先がいたと考えられます。アフリカ大陸と南米大陸には、よく似た恐竜が存在することから、二大陸間が陸続きであったことを示す間接的な証拠になっています。
この歯を使って、背の高い樹木の歯を独占的に食べていたのでしょう。
レッバキサウルスが棲息していた同時期の北アフリカ大陸には、スピノサウルスやカルカロドントサウルスなどの巨大獣脚類恐竜が棲息していました。巨大恐竜たちは、どのように住み分けを行っていたのでしょうか。
100円玉との比較。レッバキサウルスの標本としては大きい、およそ76ミリの歯化石です。ナチュラルで、釘のような典型的な産状です。
商品スペック
商品ID | di1027 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 自然な産状。長い首と尾で知られる巨大な竜脚類恐竜レッバキサウルスの「釘」のような歯化石 |
産地 | Morocco |
サイズ | 7.6cm(本体最長部) |
商品解説 | 自然な産状。長い首と尾で知られる巨大な竜脚類恐竜レッバキサウルスの「釘」のような歯化石 |
レッバキサウルスとは?
背中に帆を持っていたカミナリ竜
レッバキサウルスは巨大ながっしりとした四肢とムチのようなしなる尾が特徴のりゅう竜脚類(カミナリ竜)です。他のカミナリ竜と違い、背骨のうねりが非常に大きく、背中に帆を持っていたと推測されています。
画像「レッバキサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
気温の高い白亜紀の体温調節の役目?
レッバキサウルスの生きた白亜紀前期(おおよそ1億年前)は大変気温が高く、巨大な恐竜にとっては体温調節に忙しい時代だったに違いありません。この帆は、大きく広げることで、体内の熱を奪わせ、体温を下げる効果があったといわれています。
レッバキサウルスは体長20mという巨大ですから、体温調節機能は必須だったに違いありません。
帆を持つ恐竜は他にも多く、世界最大の肉食恐竜の一つであるスピノサウルスなども帆を持っていたことでよく知られています。
また、レッバキサウルスの仲間の化石が南米と南アフリカで見つかっている為、当時のアフリカと南アメリカが陸続きであったことが分かっています。