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二本木認定コレクション、北海道・小平を濃縮したノジュールコレクション/【an798】
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大変好評の二本木コレクション。もっと紹介せよ、とのご要望を多数頂いております。今回は北海道産アンモナイトの群集標本をご紹介しましょう。こちらはもちろん二本木認定コレクションです。「私のアンモナイト物語・録」の15頁から2番目に掲載されている標本です。
一つのノジュールに、イノセラムス(写真右下の二枚貝)、ゴードリセラス(写真左下)、バキュリテス(写真上)が収まり、おのおのがその特徴を存分に保持した逸品です。
2本のバキュリテスがその異形を主張します。
二枚貝、イノセラムス・オリエンタリス。
ゴードリセラス。北海道アンモナイトの特徴といえば、なんと言ってもその多様性。本標本はその多様性を体現しています。
アンモナイトと言えば平巻き型を想像しますが、このバキュリテスは真っ直ぐに近い形状をした殻を持っていました。真っ直ぐな殻といえば、オルソセラスをにわかに思い浮かべるかも知れませんが、オルソセラスは古生代の生物。このバキュリテスは白亜紀後期に出現した生物です。ゆえに白亜紀の標本を産出する北海道の地層から採れます。
ノジュール標本だけあって、主役以外にも様々な生物が同居しています。
さらにクリーニングを進めたくなってしまいますね。
ちなみに、コレクションを後世に残していくなかで、クリーニングをさらに進めることは、何ら問題ございません。二本木さんの意向にも背くものではありませんので、ぜひ、新オーナーのポリシーとともに、愛情を持ってコレクションを保存してください。
本標本は昭和30年前半に、北海道・小平、上紀念別川にて転石として採られました。その後、鏨とハンマーでクリーニングが施されています。
こちらは裏面。比較的平らですので、平置きが可能です。
北海道・小平の地層を濃縮したような素晴らしい味わいです。
採られて長い間、良好な環境で保存されてきただけに、保存状態は大変良好。固く風化も見受けられません。世界中の様々な産地の標本を見る中で、北海道産のアンモナイトは独特の産状と味わいがあります。色・艶も他産地と明らかに異なります。マダガスカル産のような派手な味わいはないものの、まろやかで含蓄ある風体はまさに北海道を体現しているように感じるのは私だけではないでしょう。
事実、北海道産アンモナイトは世界中のアンモナイトコレクターから、「スペシャル」な存在としてよく知られています。もちろん専門のコレクターも存在します。
灯台もと暗し、とはよく言ったもので、日本人コレクターこそ、このスペシャルな味わいをもつ国産標本を愛でていただきたいと思います。
商品スペック
商品ID | an798 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 二本木認定コレクション、北海道・小平を濃縮したノジュールコレクション |
産地 | 北海道 日本 |
サイズ | 20cm×9.5cm×5cm |
商品解説 | Baculites&Inoceramus,orientalis&Gaudoryceras&異常巻断片 北海道小平、上紀念別川(転石ノジュール) 昭和30年前半 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。