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棘あり!ドイツ・ブンデンバッハ産の黄鉄鉱アンモナイト、プレウロセラスの母岩付き化石/【an2391】
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こちらはドイツ・ブンデンバッハ産のジュラ紀のアンモナイト、プレウロセラスです。全体が黄鉄鉱によって置換されています。母岩付きで、露頭をそのまま持ち帰ったかのような、味わいある標本です。
金色に輝いているのは、前述のように黄鉄鉱によって置換されているためです。もともとはアラゴナイトなど本来の成分で形成された殻が、死骸になった軟体部より発生したアンモニアや海中の硫黄などと反応し、時間を掛けて入れ替わった姿だと考えられています。
よくご覧いただくと、写真下部には輪郭が見られますね。その部分を含めますと、かなり大きな個体であったことが伺えます。
殻の表面には棘が見られます。ある程度進化が進んだアンモナイトの中には、このような棘を持つものが現れました。プレシオサウルスやプリオサウルスといった同時代に棲息していた獰猛な海生爬虫類から身を守るためだったと考えるのが自然でしょう。また表面には細かな傷のように見える模様がありますね。一見すると引っかき傷のように見えますが、こちらは内部の骨格が露出したもので、「縫合線」と言われます。縫合線は時代が若いアンモナイトほど複雑化する傾向にあると言われています。「より軽くより強い」構造に進化した結果と考えられます。そんな進化したアンモナイトでも、白亜紀末期のK-T境界線を超えられず絶滅しましたが、一方でより原始的な殻の構造をしていたと思われるオウムガイは現世までグループとして生き残っています。一点だけに注目すれば進化に見えても、環境の大変化に適応できるとは限らないのが大変興味深いところですね。
裏面です。この地域から採集される化石には瀝青(※れきせい)が含まれているものがあるため、艶があります。※ 瀝青とは油分が含まれた成分のことで、地域によって化石に含まれることがあります。ドイツ・メッセルピット産の化石には多分に瀝青が含まれています。
側面から撮影。
本体直径最大部35ミリ。
100円玉との比較。ドイツ・ブンデンバッハ産の黄鉄鉱アンモナイト、プレウロセラスの化石です。
商品スペック
商品ID | an2391 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | 棘あり!ドイツ・ブンデンバッハ産の黄鉄鉱アンモナイト、プレウロセラスの母岩付き化石 |
産地 | Bundenbach,Germany |
サイズ | 本体直径3.5cm 母岩含め全体7.8cm×5.3cm×厚1.1cm |
商品解説 | 棘あり!ドイツ・ブンデンバッハ産の黄鉄鉱アンモナイト、プレウロセラスの母岩付き化石 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。