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渦を巻いたものと真っ直ぐなもの。古生代の頭足類、ゴニアタイトとオルソセラスが同居した面白い化石/【an1920】
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こちらは古生代の二大頭足類といって良い、オルソセラスとゴニアタイトが同居した化石です。写真左側がオルソセラスで右側がゴニアタイトです。
こちらのコラム「かたちから学ぶアンモナイトの仲間たち」を御覧ください。頭足類とは現世ではイカ・タコの仲間を指します。頭部から腕(足)が生えている生物のグループとお考えください。頭足類は生物らしい生物が登場したカンブリア紀には既に現れていました。オルソセラスとゴニアタイトでは、オルソセラスのほうがやや古くオルドビス紀に現れました。デボン紀に入るとゴニアタイトが登場します。こちらの化石はデボン紀のものです。
オルソセラスの和名は直角貝。文字通り、直線的なフォルムが特徴です。いずれも殻の内部に小部屋が多数あります。ガスをためることで浮力を得ることができたと考えられています。
オルソセラスを撮影。シンプルな縫合線が特徴的。アンモナイトのそれと比べるとシンプルさが際立ちます。小部屋の壁がそのまま縫合線となっていることが分かります。縫合線の複雑さは強度に比例していると言われています。一つ後の時代区分の中生代に入って出現するアンモナイトの縫合線は複雑を極めます。軽量化を図りつつ、強度をましているようですね。機動力を持ちつつ素早く動けるクロノサウルス(ジュラ紀)、リオプレウロドン(ジュラ紀)、プレシオサウルス(ジュラ紀)、エラスモサウルス(白亜紀)、モササウルス(白亜紀)などの海生爬虫類の登場によって進化したのかもしれませんね。
古生代では頭足類にとってダンクルオステウスなどの一部の板皮類を除いて天敵らしい天敵がいなかったと思われます。
横から撮影。
裏面は平らにカットされています。
オルソセラスの長さは10センチ弱、ゴニアタイトも直径最大部10センチ前後です。
100円玉との比較。オルソセラスとゴニアタイトが同居した面白い化石です。
商品スペック
商品ID | an1920 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 渦を巻いたものと真っ直ぐなもの。古生代の頭足類、ゴニアタイトとオルソセラスが同居した面白い化石 |
産地 | Morocco |
サイズ | ゴニアタイト直径10.8cm オルソセラス直線距離9.8cm 母岩含め全体12.4cm×10.7cm×厚2.4cm |
商品解説 | 渦を巻いたものと真っ直ぐなもの。古生代の頭足類、ゴニアタイトとオルソセラスが同居した面白い化石 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。