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世界的なアンモナイトの宝庫、マダガスカルが生んだジェムのような美しいアンモナイト、クレオニセラス(Cleoniceras)/【an1715】
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世界で最も多くのアンモナイトを産する地域といえば?北米でしょうか?それともヨーロッパでしょうか?答えはアフリカかもしれません。アフリカの至るところで良質のアンモナイトが発見されます。ただ、アフリカにはアンモナイトの研究者やコレクションの専門家が少ないため、まだまだ未開発といえます。その中で、マダガスカルは早くから研究が始められ、世界でもっとも美しいアンモナイトを産する国の一つとまで言われるようになりました。こちらはそのマダガスカル産のアンモナイトです。しかも殻の表面が様々な色に輝きます。
マダガスカルでアンモナイトの研究をいち早く行ったのは、フランスの陸軍将校コリニョンでした。彼は1930年から1970年にかけて軍隊を使ってアンモナイトを収集させ、数十冊の書籍を書き上げたと言われています。今ではその書籍を入手することは難しいようですが、それがもととなり、マダガスカルのアンモナイトは世界中に知られ、コレクターに大人気を博しています。
マダガスカル産アンモナイトのなかには、このようないわゆる遊色アンモナイトが存在します。こちらは白亜紀のアンモナイトですが、マダガスカルにはじつはジュラ紀のアンモナイトも存在します。表層部の傷みが激しく、遊色効果は見られないものが大半です。一方で、北西部のマハジャンガで採集されるアンモナイトのなかには、このようにキラキラと光るアンモナイトが存在します。クレオニセラス、ドゥビレイセラス、デスモセラス、フィロセラスなどが挙げられます。こちらはクレオニセラスです。いずれも比較的深海に棲息していたと考えられています。
世界的にみてもこのように美しい遊色効果を有するアンモナイトを産する地域は珍しいと言えます。赤、青、黄、緑など実に様々な色を呈します。
この遊色効果の源は表層部に残されたアラゴナイト層にあります。アラゴナイト層は外光を各色に分解します(分光現象)。本来、多くのアンモナイトが持っているはずのアラゴナイト層ですが、堆積段階で失われ化石として残されているものは大変希少です。マダガスカルのアンモナイトばかり見ていると、多少なりとも遊色効果が存在する標本が少なくないため、驚かなくなりますが、このように全体に素晴らしい遊色効果を有する標本は非常に希少です。
両面ともに同程度の素晴らしい遊色が備わっています。
縁部から見ると、希少色とされる青色も見えます。
太陽光のもとで撮影しました。
太陽光にさらすと、干渉色はより複雑で美しいものとなります。
青から青まで実に幅広い可視光を楽しめます。
100円玉との比較。マダガスカルが生んだ宝石のような美しいアンモナイトです。
商品スペック
商品ID | an1715 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 世界的なアンモナイトの宝庫、マダガスカルが生んだジェムのような美しいアンモナイト、クレオニセラス(Cleoniceras) |
産地 | Madagascar |
サイズ | 直径6cm 厚1.3cm |
商品解説 | 世界的なアンモナイトの宝庫、マダガスカルが生んだジェムのような美しいアンモナイト、クレオニセラス(Cleoniceras) |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。