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良質!イングランド・ヨークシャー海岸で採集されたダクチリオセラス(Dactylioceras sp.)の典型的なノジュール化石/【an1258】
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イングランド・ヨークシャー産のダクチリオセラスのノジュール標本です。ノジュールとは、有機物を含む丸い石のことで、ハンマーでたたくと、パカっと割れます(中に化石を含んでいる場合が多い)。
ノジュール標本と言っても、2つ揃うのは稀です。片割れしか残らないものが大半です。割った時に、片方は粉砕してしまうことも少なくないのです。
こちらの化石は2つとも傷つくことなく残りました。
しかも、このような素晴らしい保存状態で。
ノジュール化石は浮き出ている側と凹んでいる側に分かれます。前者をポジティブサイド、後者をネガティブサイドと呼ぶこともあります。写真はポジティブサイドです。アンモナイトの殻が浮き出ているのが分かるでしょうか?
2つの化石を合わせるとご覧の通り、一つのボールのようになります。ノジュール化石はマッドボール(泥玉)と呼ぶこともあります。このフォルムをご覧いただければ、その呼称が付けられた理由も一目瞭然ですね。
ハンマーで一撃を加えると、ポジティブサイドとネガティブサイドのちょうど中央で割れるから面白いのです。
ダクチリオセラスほど、特徴的なアンモナイトも少ないでしょう。何重にも均等に繰り返される巻き方と、細い肋(ろく)。アンモナイトの種類を判別する時、巻き方と肋(ろく)は良い指標になります。このような巻き方をゆる巻きと言います。詳しくはコラム「正常巻きアンモナイトの巻き方 ~密巻きとゆる巻き~」を御覧ください。
肋(ろく)とは本来アバラ骨を表す言葉で、アンモナイトの殻に断続的刻まれた脈のことを指します。ダクリチオセラスの肋(ろく)はご覧の通り、極めて細かいのが特徴です。
まだ化石に関する研究が十分では無かった時代に、ダクリチオセラスの化石をヘビがとぐろを巻いた化石だと勘違いしたという話があります。
100円玉との比較。本体直径およそ6cm。イングランドの化石の一大産地の一つ、ヨークシャー海岸で採集された、良質のダクリチオセラスの化石です。ネガポジ両方、揃っています。
商品スペック
商品ID | an1258 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | 良質!イングランド・ヨークシャー海岸で採集されたダクチリオセラス(Dactylioceras sp.)の典型的なノジュール化石 |
産地 | Whitby, Yorkshire. England |
サイズ | 本体直径6cm 母岩含め全体8.7cm×7.5cm×6.4cm |
商品解説 | 良質!イングランド・ヨークシャー海岸で採集されたダクチリオセラス(Dactylioceras sp.)の典型的なノジュール化石 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。