- 化石セブン【HOME】
- 化石販売
- アンモナイトの仲間の化石販売
- アンモナイトのハーフカット標本の面白さ、楽しさが詰まった上質ペア標本
アンモナイトのハーフカット標本の面白さ、楽しさが詰まった上質ペア標本/【an1215】
日本全国送料0円 この商品について質問する 探して欲しい商品がある
SOLD OUT 売却済み | スマホ向けサイトのトップページはこちら
個人的に、アンモナイトのハーフカット標本には、美しさと楽しさの両方を求めたいと考えています。アンモナイトと言うのは面白いもので、表面の模様だけでなく、カットした時の内面も、実に美しい。不思議な生物です。
ただ美しいだけでなく、頭足類の殻の成長がいかなるものであったか、雄弁に語ってくれます。アンモナイトは同じ殻を持つ生物のヤドカリなどとは異なり、軟体部は殻と一体化しており、一生対で暮らします(もともと分離できる構造になっていない)。写真中央の渦が収束する小さな点から成長を始め、円を描きながら大きく成長していきます。
この標本はアンモナイトの化石の楽しみ方として、伝統的に行われているハーフカットと言われる形態です。片面だけで提供される場合もありますし、本品のように、ペアで販売される場合もあります。
ペアの場合、当然ながら合わせるとピッタリとくっつきます。アンモナイトは数え切れないほどの種(種類)が存在しますが、いくつかのグループに分けることが出来ます。カット面だけからでも、ある程度予測が付く場合もありますが、殻の表面を見ると、同定の助けになります。写真をご覧ください。表面に細線が入っているのがお分かりでしょうか。同地域で採集されるアンモナイトのなかで、フィロセラス科に属するものの特徴です。
殻の断面を見ると、細かい部屋に分かれていることが解りますね。アンモナイトがマンションだとすれば、小部屋はテナントといったところでしょうか。それぞれの部屋は、連室細管という非常に細い管でつながっているだけで、直接的なつながりはなく、隔壁という硬い壁で仕切られています。写真の白い線が隔壁になります。頭足類の構造については、コラム「アンモナイトやオウムガイの内部はどうなっていたか?」を御覧ください。
普段は内部からしか見ることのないものを外部から見ると、また違う気づきがあると言ったことは常ですが、アンモナイトもまさにその通り。
表面の薄皮が一枚剥がれると、遊色する層が失われる一方、縫合線が現れます。この標本はその構造もよく解ります。嬉しい特典。この縫合線(ほうごうせん)とは、アンモナイトの殻の内部を仕切る隔壁(かくへき)が外に現れた部分ですが、時代が進むごとに、構造が複雑化し、強化されていきます。モササウルス等の強力な外敵に噛まれても負けない構造へと進化していったのでしょうか。
当然のことながら合わせるとぴったりです。開口部の膨らむの度合いの大きさなども、アンモナイトによって異なりますし、同定の手助けになります。大きく含む開口部はフィロセラス科の典型的な特徴の一つ。
ヘソはまるで赤ん坊のようです。
ここから大きく成長していきました。
本来、各部屋は空洞であったはずですが、死に絶えた後、空洞に泥などが入り込み、長い間堆積したことで、固化しました。アンモナイトの殻の本来の構造ではないため、1億年以上経っても、色は他所とは異なります。いわゆる半透明の珪酸塩鉱物(石英、長石、斜長石等)です。
細かいことは抜きにしても、この美しさには心惹かれますね。
1億年という途方もない時間が経過しても、なお輝き続ける化石。
ヘソまで無欠です。
深い茶と淡い茶、隔壁の骨のような白い色、渋い半透明の珪酸塩鉱物。どれも渾然一体となって美しい調度品のようではありませんか。
100円玉との比較。決して大判ではありませんが、抜群の保存状態を誇ります。どこにおいても存在感を失わない上等品です。
商品スペック
商品ID | an1215 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | アンモナイトのハーフカット標本の面白さ、楽しさが詰まった上質ペア標本 |
産地 | Madagascar |
サイズ | 直径6.4cm |
商品解説 | アンモナイトのハーフカット標本の面白さ、楽しさが詰まった上質ペア標本 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。