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イングランド産黄鉄鉱アンモナイト、クルシロビセラス。/【an1169】
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ヘソの中心まで欠損することなく保存されています。ヘソまで回転を追っていくと目が回りそうです。
本標本の面白いところは、母岩が残されている点です。ここからさらに、クリーニングを進めている楽しみが残されています。もちろんこのまま産状を楽しむのもアリです。
母岩も黄鉄鉱を多く含んでいることが、光沢からお分かりいただけることでしょう。
なぜ母岩も、本体と同様に完全に黄鉄鉱に置換されないのか、と疑問を持った人はいませんか?黄鉄鉱が豊富な環境で堆積しても、必ずしも、すべての成分が黄鉄鉱に置換されるわけではありません。置換されやすい成分とされにくい成分があります。選択的に置換される、というわけです。アンモナイトの殻は、ほぼ100%に近い割合で黄鉄鉱になっています。
クルシロビセラスの肋(ろく)のピッチが細かく、ヘビの蛇腹のような味わいがあります。
美しくもグロテスクな味わいが良いですね。
ヘソの左横に別のアンモナイトのネガ側のヘソがあります。クルシロビセラスはよく群集となって発見されます。
クルシロビセラスらしい、ヘビのとぐろのような迫力のある巻き方です。このように比較的均等に巻いていく巻き方を、「ゆる」巻きと言います。一方で、アンモライト等に代表されるプラセンチセラス科のアンモナイトの巻き方は、「密」巻きになります。詳しくはコラム「正常巻きアンモナイトの巻き方 ~密巻きとゆる巻き~」を御覧ください。
写真左側の膨らんでいる部分は、他の黄鉄鉱アンモナイトのネガ側の化石です。ヘソの型が取られた形になっています。
ちょうど100円玉と同サイズです。クルシロビセラスとしては比較的大きなサイズです。
両面ともに非常に保存状態がよく、黄鉄鉱アンモナイトらしい金属光沢を帯びています。ここから更にクリーニングをすすめる楽しみも残されています。
商品スペック
商品ID | an1169 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | イングランド産黄鉄鉱アンモナイト、クルシロビセラス。 |
産地 | Dorset England |
サイズ | 直径2.5cm |
商品解説 | イングランド産黄鉄鉱アンモナイト、クルシロビセラス。 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。