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レッドドラゴン!細かなクラックが美しい、宝石、アンモライト(Ammolite)の大型ピース/【al390】
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こちらはカナダ・アルバータ州産のアンモライトのピースです。ピースとは断片の意味ですが、もともとアンモライトはプラセンチセラスというアンモナイトの殻の一部でした。長い時間をかけて、化石化したものの、一部がこの標本になります。
アンモライトはご覧のように、非常に美しい遊色と言われる、さまざまな色を呈します。こちらの標本は赤がメインで一部に緑も見られます。プラセンチセラスの殻の表層にあった遊色層が傷むことなく化石化したことで、このような美しい姿になりました。遊色という現象自体はさまざまな物体で見られます。たとえばシャボン玉が虹色に光る現象がそうですし、真珠光沢も同様の仕組みで光ります。
かなり立派なサイズです。アンモライトは1981年に世界宝石連盟により正式に宝石として認定されました。ふつう、宝石といえば何を思い浮かべますか?ダイアモンド、アメシスト、ルビーなでしょうか。これらはすべて鉱物をカットして磨いてできた鉱物起源の宝石です。一方で、アンモライトは生物の殻がもとになっている生物起源の宝石です。生物起源の宝石は数が少なく、他に、琥珀や真珠などがあります。生物起源の宝石はカットせずとも、そのままで美しく輝くものが多いです。
アンモライトの特徴の一つとして、このようなクラックがあります。堆積中に、一度分解して再び凝固したことが要因とされています。そのプロセスで遊色層はより厚くなったとも言われており、この明瞭かつ濃い色を呈する理由の一つとされています。
ステンドグラスにも例えられる美しいクラック。細かなクラック模様は竜の鱗(りゅうのうろこ)とかドラゴンスキンと呼ばれ、コレクターの人気を集めています。
アンモライトの特徴の一つとして、色の変化が挙げられます。見る角度や光の当たる角度によって、光の干渉が変化し、色が変化することがあります。ぜひ手にとって動かしながら御覧ください。
9センチもある非常に立派なピースです。
側面をご覧いただいています。
裏面です。プラセンチセラスの母岩である褐色の頁岩が露出しています。
9センチに達する大型のピースです。表面は遊色層を保護するために薄く樹脂が塗られています。
100円玉との比較。細かなクラックが美しい、宝石、アンモライトの大型ピースです。
商品スペック
商品ID | al390 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | レッドドラゴン!細かなクラックが美しい、宝石、アンモライト(Ammolite)の大型ピース |
産地 | Alberta, Canada |
サイズ | 9cm×4.5cm×最厚部2.1cm |
商品解説 | レッドドラゴン!細かなクラックが美しい、宝石、アンモライト(Ammolite)の大型ピース |
アンモライトとは?
アンモナイトの中で、特に虹色に光り輝く化石を「アンモライト」と言います。1981年にCIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石に認定されました。
世界で唯一、カナダだけ
アンモライトは、カナダのアルバータ州でしか産出されません。この採掘場だけ、圧力・温度・周りの岩石の成分が最高のバランスを保ちアンモナイトを1億年かけて虹色に輝かせました。
薄い・もろい・少ない、だから価値がある!
アンモライトの殻は数mm程度でもろく、無損傷の感全体は数十万~数百万円で取引されています。価値はもちろんサイズと遊色度合いに依存します。原石のカケラや、カケラを加工した装飾品が一般に市場に出ています。
地球がつくった最高傑作
アンモライトは見る角度を変えると様々な色に光ります。これを遊色と言います。1億年の歳月を感じながら手にとって眺めていると時間の経つのも忘れてしまいます。
アンモライトをつくった大自然、アルバータ州の国立公園
アルバータ地方でのアモンライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
さらに詳しいアンモライトのこと
白亜紀後期のカンパニアン紀、北アメリカ大陸のベアパウ層とよばれる地層で保存された、光輝くアンモナイトのことを「アンモライト」と呼びます。
どこで採れる?
アンモナイトが数千万年の時を経て宝石化したものを、人々は特別に「アンモライト」と名付けたのは、そう昔のことではありません。古代の世界中の海にアンモナイトは存在すれど、アンモライトと呼べる石は、北米のBeapaw層だけで見つかっているごくかぎられたアンモナイト化石です。ベアパウ(Beapaw)層は、カナダ西部のアルバータ州とアルバータ州の東側に位置するサスカチュワン州を経て、さらに南に下ったアメリカのモンタナ州に至る地層です。この地層だけに、宝石の輝きをもつアンモライトが眠っています。
なぜアンモライトはできた?
ロッキー山脈が走る北米大陸の内陸部にあたるベアパウ層からなぜ、海中生物であるアンモナイト(のちにアンモライト)が発見されるのでしょうか?それは、白亜紀当時、北米大陸には内陸に内海が存在したからです。西部内陸海道(WesternInteriorSeaway)と名付けられた内海は、白亜紀中期から後期、海進により、ロッキー山脈を境界にして大陸を東と西に二分する巨大な海でした。東をアパラチア(Appalachia)大陸、西をララミディア(Laramidia)大陸とよんでいます。その後、隆起によって海岸線が後退して、海の中にあった地面が陸上にあらわれてきます。いわゆる海退が起こると、アンモナイトは粘土質のベントナイトという層に堆積して埋もれることになったわけです。
アンモライトは粘土に覆われてできた
現在では、軟膏や化粧品、猫の砂にも用いられるベントナイトとよばれる粘土ですが、この粘土質に覆われたのが良かったのです。アンモライトにとっては、殻の表面のアラレ石(アラゴナイト)を変質されることなく保存でき、方解石に変わることなく、鉄やマグネシウムといった鉱物に置換することができたのです。