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大変貌、劇的な色の変化!これぞアンモライトピースの極上品。/【al197】
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こちらはカナダ産のアンモライトピースの極上品です。
その発色の素晴らしさは一言では言い尽くせません。全面が強く、複雑に輝きます。色彩が豊かで見ていて飽きません。
発色の弱い箇所が全く見当たりません。どこを見ても、非常に濃い色を呈します。全面が蛍光色のようです。
ところどころ、眩しいほどに光る箇所があります。グリーンの発色が特に素晴らしく、眺めているだけで活力がみなぎってきます。
もちろんこの色は天然のもの。この美しい発色はアンモライトの殻の表層に存在する、非常に薄い(1ミリに満たない)アラゴナイトの微細構造に起因しています。この現象をイリデッセンス(iridescence)と言います。
イリデッセンス(iridescence)を有する殻を持ったアンモナイトは、こちらのアンモ「ラ」イトに限りません。マダガスカル、ロシア、イングランドから採集されます。なぜ、カナダ・ロッキー山脈の東側の層から採集されたアンモ「ラ」イトだけが、正式に宝石として認定されているのでしょうか。それは、その色の鮮やかさ、濃さ、豊富さ、個体の大きさなどで、他より明らかに秀でているからです。
アンモライトを生み出すロッキー山脈の東側の地層は中生代白亜紀の時代には温暖な海でした。プラセンチセラスというアンモナイトが粘土鉱物ベントナイトが豊富な泥に埋もれることで、アラゴナイトが守られた(アラゴナイトの方解石化を妨げる)結果、傑出した標本が生み出されます。
前述のようにアンモライトは正式に宝石として認定されています。1981年にワールドジェエリーコンフェデレーションにより正式に宝石として認定されました(生物起源の宝石としては、このアンモライトのほか、琥珀と真珠があります)。こちらの個体の特徴は色の美しさだけではありません。色のダイナミックな変化にもご注目ください。
上の写真と比較してください。同じ個体とは思えないほど、大きく色が変化していることが分かります。わずかに傾けることで、グリーンが優勢になります。色がガラッと変わる様は万華鏡のようです。
裏面。アンモライトの大部分は頁岩でできています。頁岩とは、粘土鉱物が豊富な泥が固化した岩石です。
絢爛豪華な緑。
厚みはおよそ3センチ弱。しっかりしています。
太陽光(自然光)にさらすと、エメラルドグリーンに染まります。蛍光灯のもとで眺めた時とはまた別物です。
ブルーが混じり始め、幻想的な味わいに。
実に様々な顔を持っている標本です。
これを宝石と言わずして何という・・・。
蛍光色のごとき輝き。
100円玉との比較。この色合の急激な変化が最大の魅力です。変化というより、大変身、大転換、変貌といったほうが良いでしょうか。
商品スペック
商品ID | al197 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 大変貌、劇的な色の変化!これぞアンモライトピースの極上品。 |
産地 | Albert, Canada |
サイズ | 11cm×10cm×厚2.8cm |
商品解説 | 大変貌、劇的な色の変化!これぞアンモライトピースの極上品。 |
アンモライトとは?
アンモナイトの中で、特に虹色に光り輝く化石を「アンモライト」と言います。1981年にCIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石に認定されました。
世界で唯一、カナダだけ
アンモライトは、カナダのアルバータ州でしか産出されません。この採掘場だけ、圧力・温度・周りの岩石の成分が最高のバランスを保ちアンモナイトを1億年かけて虹色に輝かせました。
薄い・もろい・少ない、だから価値がある!
アンモライトの殻は数mm程度でもろく、無損傷の感全体は数十万~数百万円で取引されています。価値はもちろんサイズと遊色度合いに依存します。原石のカケラや、カケラを加工した装飾品が一般に市場に出ています。
地球がつくった最高傑作
アンモライトは見る角度を変えると様々な色に光ります。これを遊色と言います。1億年の歳月を感じながら手にとって眺めていると時間の経つのも忘れてしまいます。
アンモライトをつくった大自然、アルバータ州の国立公園
アルバータ地方でのアモンライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
さらに詳しいアンモライトのこと
白亜紀後期のカンパニアン紀、北アメリカ大陸のベアパウ層とよばれる地層で保存された、光輝くアンモナイトのことを「アンモライト」と呼びます。
どこで採れる?
アンモナイトが数千万年の時を経て宝石化したものを、人々は特別に「アンモライト」と名付けたのは、そう昔のことではありません。古代の世界中の海にアンモナイトは存在すれど、アンモライトと呼べる石は、北米のBeapaw層だけで見つかっているごくかぎられたアンモナイト化石です。ベアパウ(Beapaw)層は、カナダ西部のアルバータ州とアルバータ州の東側に位置するサスカチュワン州を経て、さらに南に下ったアメリカのモンタナ州に至る地層です。この地層だけに、宝石の輝きをもつアンモライトが眠っています。
なぜアンモライトはできた?
ロッキー山脈が走る北米大陸の内陸部にあたるベアパウ層からなぜ、海中生物であるアンモナイト(のちにアンモライト)が発見されるのでしょうか?それは、白亜紀当時、北米大陸には内陸に内海が存在したからです。西部内陸海道(WesternInteriorSeaway)と名付けられた内海は、白亜紀中期から後期、海進により、ロッキー山脈を境界にして大陸を東と西に二分する巨大な海でした。東をアパラチア(Appalachia)大陸、西をララミディア(Laramidia)大陸とよんでいます。その後、隆起によって海岸線が後退して、海の中にあった地面が陸上にあらわれてきます。いわゆる海退が起こると、アンモナイトは粘土質のベントナイトという層に堆積して埋もれることになったわけです。
アンモライトは粘土に覆われてできた
現在では、軟膏や化粧品、猫の砂にも用いられるベントナイトとよばれる粘土ですが、この粘土質に覆われたのが良かったのです。アンモライトにとっては、殻の表面のアラレ石(アラゴナイト)を変質されることなく保存でき、方解石に変わることなく、鉄やマグネシウムといった鉱物に置換することができたのです。