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ついに登場いたしました。標本全体がジェム!エレガントかつアグレッシブな、アンモライト完全体(Placenticeras intercalare) /【al125】
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化石セブンが、満を持してご紹介するに至った、アンモライト完全体です。標本全体がまさに宝石です。
基調色は、シックなブラウンから繰り出す濃い赤、ワインレッド、そしてグリーンです。
黄色、オレンジ色も出てきます。本アンモライトは、カナダのアルバータ州のBearpaw(ベアパウ)層から産出されたものです。種はプラセンティセラス・インターカラレ(Placenticeras intercalare)となります。
一般的に「宝石」というと、天然鉱物の無機物結晶をさすことが多いですが、アンモライトは、白亜紀末に絶滅した「アンモナイト」の化石であり、宝石として正式に世界中で認定されています。非常に特殊な生物起源の宝石です。
生物起源の宝石というと、サンゴや真珠などもそれにあたりますが、アンモライトはすでに地球上から姿を消しているという点、そして採掘される地域がBearpaw層とよばれる地層に限定されているという点で、非常に希少な生物化石だと認識されています。
Bearpaw層は、恐竜時代の白亜紀後期、最後から2番目の時代区分にあたるカンパニアン期の地層です。カンパニアン期はおよそ、約8350万から7060万年前にあたります。要は、この標本が出来上がるまでに、少なくとも7000万年かかったという計算になります。
気が遠くなるような時間をかけて、地球の鉱物、そして絶滅したアンモナイトが作り上げたエレガントジェムが本標本です。
アンモライトが「もっとも希少な地球の宝石」と呼ばれる所以です。
本標本を化石セブンがなぜ選定したか。それは、標本の質の高さの一言に尽きます。
12.8cmと程良い大きさ、濃い色の出方と色彩変化の妙、同等の光り方を有する両面。アンモライト完全体として申し分ないクオリティです。
そして、特に評価に値するのが、写真の標本、表面に見られる突起の出方です。プレセンティセラス・インターカラレ種に特有の、アグレッシブな突起。この保存状態が抜群なのです!
こんなにエレガントで美しい宝石なのに、生物化石の名残をしっかり主張してくれる攻撃的な突起がたまりません。
宝石なのにブツブツしています。標本全体がブツブツなんです。外側の縁の部分もです。この少しグロテスクな形がたまりません。
これです。この隆起したトゲが、光の当たる角度に作用しているようで、グラデ-ション色となって目を楽しませてくれます。
こういった突起は、いわゆる装飾といわれていますが、アンモナイト自身を大きく見せ、外敵や獲物に対して有利に働く役割を見せたとされています。
本標本の特徴をあらわしてくれる、ベストショット。大きさ、色、突起、全体の形を感じていただけると思います。
化石セブンが、この標本をご紹介したいと思う決め手となった色と形。
いわゆるアンモライトの原石とされる完全体の本標本。アンモライト片を見つけることですら大変な作業ですが、ましてアンモライト表面を破壊することなく、完全体である原石を掘りだす確率は非常に低いとされています。
採掘者からプリパレーターへ、そして化石セブンの元へと、大切にやってきた地球の宝石、この世に2つとない生物起源化石です。7000万年の時間を、手にとって感じてください。
商品スペック
商品ID | al125 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ついに登場いたしました。標本全体がジェム!エレガントかつアグレッシブな、アンモライト完全体(Placenticeras intercalare) |
産地 | Albert, Canada |
サイズ | 12.8cm(直径最長部) / 3cm(厚み) |
商品解説 | アンモライト完全体がついに出ました。 およそ13cmの大きさのジュエリーといっても過言ではない強烈な輝きを放つ、アンモライト完全体です。 アンモライトは、カナダアルバータ州でとれるアンモナイトが鉱物に置換して宝石化した特別なアンモナイトです。 アンモライトは、恐竜時代の白亜紀後期、最後から2番目の時代区分にあたるカンパニアン期のベアパウ(Bearpaw)層という地層から産出されます。(約8350万年前~約7060万年前) Bearpaw層は、カナダのアルバータから、サスカチュワン州、そして米国のモンタナ州の南部にまで至っていますが、本標本のような、良質な宝石の産地は、南部アルバータのロッキー山脈東斜面の河川沿いに多く産出します。 完全体自体が非常に希少なアンモライトですが、本標本は色の出方が両面最高の状態です。 プラセンティセラス・インターカラレらしい、突起のある表面が立体的です。 エレガントなアンモライトの輝きに加え、このアグレッシブな印象のトゲが融合して、素晴らしい標本に仕上がっています。 本物の中の最高を持つ喜びを与えてくれる、アンモライト完全体です。 |
アンモライトとは?
アンモナイトの中で、特に虹色に光り輝く化石を「アンモライト」と言います。1981年にCIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石に認定されました。
世界で唯一、カナダだけ
アンモライトは、カナダのアルバータ州でしか産出されません。この採掘場だけ、圧力・温度・周りの岩石の成分が最高のバランスを保ちアンモナイトを1億年かけて虹色に輝かせました。
薄い・もろい・少ない、だから価値がある!
アンモライトの殻は数mm程度でもろく、無損傷の感全体は数十万~数百万円で取引されています。価値はもちろんサイズと遊色度合いに依存します。原石のカケラや、カケラを加工した装飾品が一般に市場に出ています。
地球がつくった最高傑作
アンモライトは見る角度を変えると様々な色に光ります。これを遊色と言います。1億年の歳月を感じながら手にとって眺めていると時間の経つのも忘れてしまいます。
アンモライトをつくった大自然、アルバータ州の国立公園
アルバータ地方でのアモンライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
さらに詳しいアンモライトのこと
白亜紀後期のカンパニアン紀、北アメリカ大陸のベアパウ層とよばれる地層で保存された、光輝くアンモナイトのことを「アンモライト」と呼びます。
どこで採れる?
アンモナイトが数千万年の時を経て宝石化したものを、人々は特別に「アンモライト」と名付けたのは、そう昔のことではありません。古代の世界中の海にアンモナイトは存在すれど、アンモライトと呼べる石は、北米のBeapaw層だけで見つかっているごくかぎられたアンモナイト化石です。ベアパウ(Beapaw)層は、カナダ西部のアルバータ州とアルバータ州の東側に位置するサスカチュワン州を経て、さらに南に下ったアメリカのモンタナ州に至る地層です。この地層だけに、宝石の輝きをもつアンモライトが眠っています。
なぜアンモライトはできた?
ロッキー山脈が走る北米大陸の内陸部にあたるベアパウ層からなぜ、海中生物であるアンモナイト(のちにアンモライト)が発見されるのでしょうか?それは、白亜紀当時、北米大陸には内陸に内海が存在したからです。西部内陸海道(WesternInteriorSeaway)と名付けられた内海は、白亜紀中期から後期、海進により、ロッキー山脈を境界にして大陸を東と西に二分する巨大な海でした。東をアパラチア(Appalachia)大陸、西をララミディア(Laramidia)大陸とよんでいます。その後、隆起によって海岸線が後退して、海の中にあった地面が陸上にあらわれてきます。いわゆる海退が起こると、アンモナイトは粘土質のベントナイトという層に堆積して埋もれることになったわけです。
アンモライトは粘土に覆われてできた
現在では、軟膏や化粧品、猫の砂にも用いられるベントナイトとよばれる粘土ですが、この粘土質に覆われたのが良かったのです。アンモライトにとっては、殻の表面のアラレ石(アラゴナイト)を変質されることなく保存でき、方解石に変わることなく、鉄やマグネシウムといった鉱物に置換することができたのです。