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アンモライト(青とグリーン色が美しい)/【al124】
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アンモライトが発掘される現地の民族?カイナー族いわく、「アーポアク(ありふれた石、の意)」と命名しているそうですが、近年、そうありふれた石でなくなってきたカナダ産アンモライトが登場です。
黄緑、青、エメラルドグリーンの色彩が織りなす光の饗宴。
特に緑が主張するアンモライトですね。この緑色の元になっているのは、鉄分です。
本標本が採れた周りの堆積物は、?鉄分が豊富だったのでしょう。途方もない長い時をかけて、アンモナイトの殻が鉄分に置換していき、アンモライトとなってこのような輝きをみせているのです。
青色というよりは、水を通して透き通るアクアカラーといった感じ。透明感がある色彩です。
中央に描かれる灰色の陰部分の模様をじっくりご覧ください。ほら、何かの形に見えてきませんか?それはちょうど、時を刻む砂時計のような形に見えてきます。偶然でしょうが、白亜紀からの時間を伝える、タイムカウンターのような形を見せてくれています。想像性を広げてくれる、遊びのあるちょっとおもしろい標本です。
砂時計の砂粒が流れ出すかわりに、母岩に光が満ちてくるかのような感覚。
希少色のブルーがふんだんに現れます。ブルー色が見られるということは、この部分は、非常に薄い層が積み重なってできているということになります。アンモライトは、光の干渉という作用によって遊色するのですが、層の厚みが厚いほど赤色や緑色に、薄ければ紫色や青色に近い色が我々の眼に映るのです。
この写真では、右から左側にかけて、層厚が薄くなっていることがわかります。
アンモライトが世界的に世に知られるようになって、30年あまり。昔むかしは、現地でありふれた石と呼ばれていた化石は、今や入手困難な貴重な石として存在しています。
商品スペック
商品ID | al124 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | アンモライト(青とグリーン色が美しい) |
産地 | Albert, Canada |
サイズ | 5cm×3cm×1cm |
商品解説 | アンモライトが発掘される現地の民族?カイナー族いわく、アンモライトのことを「アーポアク(ありふれた石、の意)」と命名しているそうです。近年、そうありふれた石でなくなってきたカナダ産アンモライトが登場です。 中央に描かれる灰色の陰部分の模様は、ちょうど時を刻む砂時計のような形に見えてきます。 白亜紀からの時間を伝える、タイムカウンターのような形を、影絵のように見せてくれている、偶然が生み出す面白い標本です。 |
アンモライトとは?
アンモナイトの中で、特に虹色に光り輝く化石を「アンモライト」と言います。1981年にCIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石に認定されました。
世界で唯一、カナダだけ
アンモライトは、カナダのアルバータ州でしか産出されません。この採掘場だけ、圧力・温度・周りの岩石の成分が最高のバランスを保ちアンモナイトを1億年かけて虹色に輝かせました。
薄い・もろい・少ない、だから価値がある!
アンモライトの殻は数mm程度でもろく、無損傷の感全体は数十万~数百万円で取引されています。価値はもちろんサイズと遊色度合いに依存します。原石のカケラや、カケラを加工した装飾品が一般に市場に出ています。
地球がつくった最高傑作
アンモライトは見る角度を変えると様々な色に光ります。これを遊色と言います。1億年の歳月を感じながら手にとって眺めていると時間の経つのも忘れてしまいます。
アンモライトをつくった大自然、アルバータ州の国立公園
アルバータ地方でのアモンライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
さらに詳しいアンモライトのこと
白亜紀後期のカンパニアン紀、北アメリカ大陸のベアパウ層とよばれる地層で保存された、光輝くアンモナイトのことを「アンモライト」と呼びます。
どこで採れる?
アンモナイトが数千万年の時を経て宝石化したものを、人々は特別に「アンモライト」と名付けたのは、そう昔のことではありません。古代の世界中の海にアンモナイトは存在すれど、アンモライトと呼べる石は、北米のBeapaw層だけで見つかっているごくかぎられたアンモナイト化石です。ベアパウ(Beapaw)層は、カナダ西部のアルバータ州とアルバータ州の東側に位置するサスカチュワン州を経て、さらに南に下ったアメリカのモンタナ州に至る地層です。この地層だけに、宝石の輝きをもつアンモライトが眠っています。
なぜアンモライトはできた?
ロッキー山脈が走る北米大陸の内陸部にあたるベアパウ層からなぜ、海中生物であるアンモナイト(のちにアンモライト)が発見されるのでしょうか?それは、白亜紀当時、北米大陸には内陸に内海が存在したからです。西部内陸海道(WesternInteriorSeaway)と名付けられた内海は、白亜紀中期から後期、海進により、ロッキー山脈を境界にして大陸を東と西に二分する巨大な海でした。東をアパラチア(Appalachia)大陸、西をララミディア(Laramidia)大陸とよんでいます。その後、隆起によって海岸線が後退して、海の中にあった地面が陸上にあらわれてきます。いわゆる海退が起こると、アンモナイトは粘土質のベントナイトという層に堆積して埋もれることになったわけです。
アンモライトは粘土に覆われてできた
現在では、軟膏や化粧品、猫の砂にも用いられるベントナイトとよばれる粘土ですが、この粘土質に覆われたのが良かったのです。アンモライトにとっては、殻の表面のアラレ石(アラゴナイト)を変質されることなく保存でき、方解石に変わることなく、鉄やマグネシウムといった鉱物に置換することができたのです。