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17センチ化石セブン品質のアンモライト/【al008】
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赤、オレンジ、金、緑、青、紫が楽しめて、かつ、形状がとても美しいアンモライトです。このサイズはコレクターが最も欲しがるサイズですが、通常、やや色に深みが欠けます。ところが、注目して欲しいのは、かなり大きめの標本でしか発色しないはずの深みのある色が、多数見られることです。
手ごろサイズでありながら大きいサイズにしか見られない色相が見られる、という点には驚かざるを得ません。
一般にアンモライトはアラゴナイト層(表面)がはがれていることが多いですが、本標本は全体がしっかりアラゴナイトで覆われたまま保存され、様々な遊色を見せてくれます。
本標本のような質の高いアンモライトはカナダ政府によって管理されており、個々のIDが付けられます。
アンモライトの一般販売業者では、画像を加工して光らせる行為が当たり前のように行われています。しかし、コーライト社から弊社への希望で、写真は一切加工していません。ナチュラルな色です。これはお客様が到着したときに、期待通りの標本でご満足いただくための最低限のマナーです。
希少価値がぐっと高くなる青と紫が、サイドに一部あらわれています。しかし、青や紫ばかりが評価されがちですが、単純に色を評価するのではなく、はっきりとした色を呈しているかどうかのほうが標本としての価値を決める上で重要なファクターです。本標本は、青と紫を含め多様な色をもちつつ、赤をはじめはっきりとした色を呈している、このサイズのクラスでは非常にクオリティーの高い標本です。
この標本は2009年の6月にセントメアリー川の傾斜で発見されました。セントメアリー川の傾斜は採集が難しいことで有名で、傾斜がきつく崖下が20m以上もあり、大変危険なのです。
ですから、ジープなどの四駆に命綱となるロープの先端を結びつけ、崖の上から、ロッククライマーのように降りるしかないのです。専用のハンマーで崖をこんこんと試し打ちしながらアンモライトがないかチェックしていき、見つかれば慎重に掘り出して、背中のバックパックにしまっていきます。文字通り命がけの発掘作業です。
本標本ほどのレベルになると、選び抜かれた熟練技師がアンモライトを慎重にクリーニングを担当します。熟練技師でも、このレベルの標本に仕上げるには、1ヶ月ほどかかります。この作業は、自然の芸術を相手にしているわけですから、当然、職人の手で行われ、機械による作業は一切ありません。
商品スペック
商品ID | al008 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | 17センチ化石セブン品質のアンモライト |
産地 | Albert, Canada |
サイズ | 17cm(直径最長部) |
商品解説 | 17センチ化石セブン品質のアンモライトです。 |
アンモライトとは?
アンモナイトの中で、特に虹色に光り輝く化石を「アンモライト」と言います。1981年にCIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石に認定されました。
世界で唯一、カナダだけ
アンモライトは、カナダのアルバータ州でしか産出されません。この採掘場だけ、圧力・温度・周りの岩石の成分が最高のバランスを保ちアンモナイトを1億年かけて虹色に輝かせました。
薄い・もろい・少ない、だから価値がある!
アンモライトの殻は数mm程度でもろく、無損傷の感全体は数十万~数百万円で取引されています。価値はもちろんサイズと遊色度合いに依存します。原石のカケラや、カケラを加工した装飾品が一般に市場に出ています。
地球がつくった最高傑作
アンモライトは見る角度を変えると様々な色に光ります。これを遊色と言います。1億年の歳月を感じながら手にとって眺めていると時間の経つのも忘れてしまいます。
アンモライトをつくった大自然、アルバータ州の国立公園
アルバータ地方でのアモンライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
さらに詳しいアンモライトのこと
白亜紀後期のカンパニアン紀、北アメリカ大陸のベアパウ層とよばれる地層で保存された、光輝くアンモナイトのことを「アンモライト」と呼びます。
どこで採れる?
アンモナイトが数千万年の時を経て宝石化したものを、人々は特別に「アンモライト」と名付けたのは、そう昔のことではありません。古代の世界中の海にアンモナイトは存在すれど、アンモライトと呼べる石は、北米のBeapaw層だけで見つかっているごくかぎられたアンモナイト化石です。ベアパウ(Beapaw)層は、カナダ西部のアルバータ州とアルバータ州の東側に位置するサスカチュワン州を経て、さらに南に下ったアメリカのモンタナ州に至る地層です。この地層だけに、宝石の輝きをもつアンモライトが眠っています。
なぜアンモライトはできた?
ロッキー山脈が走る北米大陸の内陸部にあたるベアパウ層からなぜ、海中生物であるアンモナイト(のちにアンモライト)が発見されるのでしょうか?それは、白亜紀当時、北米大陸には内陸に内海が存在したからです。西部内陸海道(WesternInteriorSeaway)と名付けられた内海は、白亜紀中期から後期、海進により、ロッキー山脈を境界にして大陸を東と西に二分する巨大な海でした。東をアパラチア(Appalachia)大陸、西をララミディア(Laramidia)大陸とよんでいます。その後、隆起によって海岸線が後退して、海の中にあった地面が陸上にあらわれてきます。いわゆる海退が起こると、アンモナイトは粘土質のベントナイトという層に堆積して埋もれることになったわけです。
アンモライトは粘土に覆われてできた
現在では、軟膏や化粧品、猫の砂にも用いられるベントナイトとよばれる粘土ですが、この粘土質に覆われたのが良かったのです。アンモライトにとっては、殻の表面のアラレ石(アラゴナイト)を変質されることなく保存でき、方解石に変わることなく、鉄やマグネシウムといった鉱物に置換することができたのです。