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恐竜のアメリカ (ちくま新書)
アメリカ大陸は文字通り恐竜王国である。その恐竜発掘を契機にした巨大なものへの関心は、進化論と交錯しながら、H・メルヴィルやM・トウェインからM・クライトンに至る作家たちの想像力を刺激してきた。そして今日、人工生命と結びついて、新たな展開を見せはじめている。社会文化史的なエピソードを交えながら、巨大妄想の深層心理を解剖する。
目次
第1章 ニューイングランドの岸辺で(100万年の孤独 ネッシーから、始まるほか)
第2章 巨大妄想(ダーウィンの黒熊鯨とメルヴィルの白子鯨 ロマン主義者のガラパゴスほか)
第3章 恐竜小説史の革命(ダビデとゴリアテ症候群―トウェイン、ヴォネガット、ジェイコブスン 神が見世物になる時―『ゴジロ』を読むほか)
第4章 人工恐竜はイディオ・サヴァンの夢を見るか?(『ジュラシック・パーク』以前・以後 バージェス博物館―『ディファレンス・エンジン』を読み直すほか)