こちらはミャンマー北部の渓谷で発見された琥珀、バーマイトです。旧国名にちなみ、「ビルマ琥珀」とも呼ばれます。これは白亜紀中期の樹液が化石化したもので、当時の物体を内部に閉じ込めていることが知られています。
高倍率のルーペを用いて拡大すると、内部には様々な内包物が見られます。
これは明らかに虫だと思われます。昆虫は古生代デボン紀に現れ、現世まで棲息しています。細い足などが明瞭に保存されています。
こちらのバーマイトには、特有の黒い雲のような不思議な内包物が見られます。当時、この地域には海岸近くに熱帯雨林が広がっており、その樹液が浅い海に流れ込んで化石化したものと考えられています。樹液には群がった虫や、巻き込んだ植物片や土なども含まれており、バーマイトには実に多種多様な物体が内包されています。バーマイトは海中に運ばれる際に、海洋性の物体を閉じ込める可能性さえあると言われています。
非常に古い白亜紀の琥珀であるにもかかわらず、バーマイトには透明度の高い個体が含まれています。バックライトを当てると、このように煌々と輝きます。
先ほどご紹介した黒い雲のような内包物は、肉眼でもはっきりと確認できます。
この虫については、ぜひ高倍率のルーペをご利用ください。30倍程度の高倍率のルーペが必須です。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
周辺の基質がクリアで、内包物がシルエットのように浮かび上がって見えるため、比較的観察しやすくなっています。
左右18ミリほどあります。
100円玉との比較。バーマイトは、白亜紀の内包物を閉じ込めた世界的にも珍しい古代の琥珀です。
価格:
商品ID:ot3858
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:1.8cm×1.1cm×厚0.2cm
商品説明:肉眼ではっきりと確認できる黒い雲のような内包物が面白い!世界的にも珍しい、白亜紀の内包物を閉じ込めた古き琥珀 バーマイト(Burmite)
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる