こちらは、「特大」のビルマ産の琥珀です。通常1センチから2センチ程度の標本が多い中、こちらは最大部34ミリもある、非常に大きな標本です。面積比では、3倍近い大きさがあります。また、内部には多数のインクルージョン(内包物)が見られます。
こちらには足の長い虫が閉じ込められています。ビルマ琥珀はミャンマー北部の白亜紀の地層から採集されたもので、英語の発音に従い「バーマイト」とも呼ばれます。バーマイトは、世界中の琥珀の中でも特に古いものとして知られています。琥珀は樹木の樹液が長い年月をかけて化石化したものですが、バーマイトは恐竜時代の熱帯雨林から出た樹液が化石化したものと考えられています。
この内包物もその時代のものである可能性があります。バーマイトはかつて新生代後期のものだと考えられていましたが、ロンドン自然史博物館の研究により、白亜紀特有の内包物が発見され、約1億年前の琥珀であることが明らかになりました。内包物は当時の環境を知る大きな手がかりとなります。
御覧ください、この大きさ。バーマイトとしては、特筆すべきサイズです。
バーマイトには、黒く焦げたような内包物がよく見られます。一説によると、当時の森林火災が自然に発生し、その際に焼け焦げた植物片などが琥珀の中に閉じ込められたのではないかと考えられています。
この標本には、普段は見られないような興味深い内包物がいくつも含まれています。こちらには、細かい砂粒のような内包物が見られます。
左上には羽虫が見られます。また中央には、植物の種のような丸い物体が見られます。白亜紀中頃には、被子植物が爆発的に繁栄しました。
その部分をアップで撮影しました。このくらい拡大してご覧いただくのは、高倍率のルーペが必要です。少なくとも30倍以上のルーペをおすすめします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
バーマイトらしからぬ実に大きな個体です。
左右34ミリほどあります。
100円玉との比較。群を抜いて大きな、34ミリに達する、バーマイトです。1億年前の環境を内部にとどめている可能性があります。
価格:¥8,600
商品ID:ot3830
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:3.4cm×2.4cm×厚0.4cm
商品説明:ビッグサイズ!最長部34ミリに達する、特大のバーマイト(Burmite)。様々な内包物あり!
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